らんまん第8話ネタバレ感想「蘭光の教え」

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前回、佑一郎(岩田琉生)ら武家の子どもたちにぼこぼこにされてしまった万太郎(小林優仁)、竹雄もけがをしてしまい峰屋に逃げ帰ります。その際、下男風の男(寺島康文)にこれから変わらなければいけないと言い含められます。
女は酒蔵に入ってはいけないと言われる姉・綾(高橋真綾)、そして生まれた時から当主の自分、ずっと続いている慣習に疑問を抱き始め万太郎の心も徐々に開花していくのでした。

らんまん第8話ネタバレ、感想「蘭光の教え」

万太郎(小林優仁)は意を決して名教館の教室に足を踏み入れようとしますが、前日佑一郎(岩田琉生)が木刀を振り上げた姿がよぎり、敷居を舞炊くことが出来ないでいました。

庭に横たわり生えている雑草を眺めていると下男風の男(寺島康文)が現れ植物について丁寧に説明してきました。それは少年のように匍匐前進し汗をかくというオウセキソウ、オオバコ、ヘビイチゴなど雑草に名前があることを示し、そのようなことが書いてある本があることを教えてくれるのです。

 

男は「本草綱目」という明の国で作られた植物の本の束を見せてきました。李時珍という医者が作者で幼いころは病気がちで動けずずっと植物の本をみていた、それを27年の歳月をかけて1892種類の植物がまとめてある、その言葉に万太郎は釘付けになります。

しかし、漢文で書いてあるため読めない万太郎は講義中の古沢(中村シユン)の元へ走りこれが読みたいんです!と詰め寄ります。
怪訝な古沢ですがそこへ男が笑いながら歩み寄り、古沢は男のことを「蘭光先生」と呼びました。男は池田蘭光という名教館の著名な学頭でした。

その本を読むには漢文などが必要であることをつたえ、なんでいろんな種類があるか知っているか?と聞き、万太郎がきょとんとすると、それにも理由がある、草花は季節によって咲くものが違う、そもそもなんで季節がある?なんで朝と夜がある?花はなんで匂う?実はなんで落ちる?なんで山があり川がある?川の先には海がある、海の先には?と好奇心が沸くことをどんどん行ってくるのです。

佑一郎が海の先には異国があると答えると、蘭光は楽し気にそうだ、なら異国を知るにはどうしたらええ?と問い掛けます。

誰も答えれないと蘭光はまたひときわ楽しそうに、異国には日本とは違う草花が生えているが、あっちは言葉も何もかもちがうさあどうする?とまたいうのです。

蘭光の問いは子供たちの学習意欲を大いに上げていくのです。古沢は困ったように今はほかの授業じゃけえとたしなめますが楽しくなった蘭光は世界地図や地球儀など目新しいものを並べ子供たちを釘付けにしてしまい授業処ではありません。好きに学べ!蘭光は子供のように笑うのでした。

 

蘭光の言葉は効果てきめん、万太郎は翌日から朝早く名教館に通い、蘭光の漢文の授業を受けました。古沢の授業も手を抜きません。季節が過ぎてもそれは変わりませんでした。
英語すら学べる名教館、それは万太郎にとって最高の環境でした。

3年後の1874年(明治7年)、万太郎は蘭光から借りた植物の絵を大量に書き写していました。市蔵を呼び寄せ次を借りてきてくれというほど1分1秒でも惜しい万太郎の情熱に市蔵は感心するばかりです。

万太郎はふと市蔵の懐に懐中時計があるのを見ます。高いものなのに躊躇なく貸して!と言い番頭の立場上断ることもできず市蔵はしぶしぶ貸しますが、興味あるものには躊躇のない万太郎に壊されるのではないかという恐怖が起こり後ろ髪を引かれる思いで去るのでした。

一方、塚田(榎本孝明)と祖母・タキ(松坂慶子)は囲碁を打っていました。殿様が東京に行くことになった、今日の囲碁を最後に自分は親戚の元に身を寄せると言う塚田、武士が代々の住まいを変えることはほぼなかった世の中は変わり、時代の変化をまじまじと感じさせタキは何とも言えない気分になっていました。

そこに市蔵が走ってきます。どうにかしてくれ!という市蔵と共に万太郎の部屋にいくと、市蔵の懐中時計は分解されて各部品ごとに並べられ、万太郎はそれを書に移しています。
万太郎の好奇心はとどまるところを知らずタキを茫然とさせたのでした。

前回:らんまん第7話「今こそ変わるべきだ」

次回:らんまん第9話「蘭光の課外授業」

らんまん第8話ネットの反応「蘭光先生最高」

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やはり塚田様パートになると妙にそこだけ切り取られたかの様に、大河ドラマ風味になるなあ。#らんまん #朝ドラらんまん
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昔昔、時計バラしました。もちろん戻せませんでした。本当にごめんなさい。 #らんまん
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明治4年に廃藩置県😼💦大名も国に冠位を返納かな😼💦#らんまん
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峰屋、後ろ盾を失う
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普通に考えたら、『これは真ん中に固い芯がある、だから君も真ん中に固い芯を持てば踏まれても大丈夫になるぞ』と、話しそうになるんですがそうではなく『子供が自分から”学びたい”と思わせる方向にもっていく』蘭光先生素敵な先生。
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池田蘭光先生の子どもたちへの語りかけ、すばらしかった。
知る、学ぶ、意気揚々と。
胸にひびいてうるうるしたほど。
#らんまん
#寺脇康文

池田蘭光先生との出会いが万太郎が学ぶ意義を得たことを印象付ける回でしたが、それが高じすぎて時計を解体してしまうシーンはわがまますぎるという批判もありました。

さっとあらすじをみたかったらこちら

らんまん第2週あらすじまとめ

らんまん第8話ネタバレ感想考察「池田蘭光のモデル伊藤蘭林は優れた先生」

今回、下男風の男が名教館の池田蘭光であるとわかった今回、モデルとなったの伊藤蘭林は実際に土佐国佐川にいた著名な学者です。教え子には内務大臣「田中光顕」土木工学者「広井勇」ブラジル移民活動をした「水野龍」、中央大学創始者メンバーの「土方寧」など、日本の歴史にその名を刻むそうそうたるメンバーがいます。
万太郎のモデルである牧野富太郎も学んでいますので先生として相当優秀であったことが伺えます。
佐川郷内から排出された志士は蘭林の門下であったといいますから吉田松陰並みに知名度があってもいいかもしれません。

「蘭林詩抄」という本を残しており明治28年(1895)に死去していますから万太郎が大人になっても助言をくれるパートもありそうです。

 

広井勇は作中で登場した木刀を振り上げた広瀬佑一郎のモデルですね。佑一郎も蘭光の言葉にくぎ付けになっていたことから彼が蘭光から強い影響を受けたということがわかる描写なのでしょう。
広瀬佑一郎は大人パートでは中村蒼さんが演じることが決まっているのでこれから先も深く出てきそうですね。

 

今回蘭光先生の教えが効果てきめんだった万太郎、好奇心はとどまるところを知らず書物をすべて移しこみ、挙句番頭さんの懐中時計も分解して全部書き写してしまう羽目になりました。

興味があると周りが見えなくなる…植物学者の片鱗がみえてきましたね。このままずっと名教館で学べたら万太郎は幸せでしょうね。

次回:らんまん第9話はこちら

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