前回、舞踏練習会発足式を迎えた寿恵子(浜辺美波)は男と女が共に歩む時代と言いながらも女の意見を全く聞こうとしない高藤(伊礼彼方)に違和感を覚え練習会の会場からも抜け出し万太郎(神木隆之介)の元に走りました。白いドレスの寿恵子はまるでユウガオのお姫様のよう。子供たちが見守る中二人は抱き合うのでした。
らんまん第56話ネタバレ感想「あなたの伴侶という冒険」
前回、寿恵子(浜辺美波)は男と女が共に歩むと言いながらも寿恵子の素性を貶めながら勝手に物事を進めていく高藤(伊礼彼方)に違和感を覚え、舞踏練習会の発足式当日強烈に振りました。寿恵子の発言を高藤夫人・弥江(梅舟惟永)そして講師のクララ(アナンダ・ジェイコブズ)は賞賛の目で見送り、会場を飛び出した寿恵子は白いドレスのまま万太郎(神木隆之介)の元を訪れ抱き着きました。それはユウガオのお姫様なような美しさでした。
竹雄(志尊淳)が仕事を終えて長屋に戻ると長屋は騒然としていました。何か起こったのかと隼人(大東駿介)に聞くと答えるよりも早くりん(安藤玉恵)とゆう(山谷花純)がどうなってるんだと詰め寄ります。
万太郎の部屋の前は長屋の住人の人だかり、丈之助(山脇辰哉)と九兵衛(住田隆)は後生だから隣の竹雄の部屋から覗かせてくれ、寿命が延びるかもと訳の分からないことを言い出します。
そこに健作(渋谷そらじ)やかの(鈴木凛子)が「ユウガオのお姫様が来ている」と。竹雄は息をのみ声を掛けて戸を開けると、寿恵子と万太郎が向かい合っていました。
研究にかまけた部屋は汚く、女性陣からは狸の巣穴だと不評、竹雄は慌ててきれいにしようとし、寿恵子は硬い表情です。寿恵子ははぁと息を吐き、固唾をのんで見守る十徳長屋の人々や竹雄に向き合い自己紹介をします。
万太郎の釣書を受け取ったという寿恵子は「釣書を受け取った意味をよくわかっていませんでした」と発言、その言葉に、あ…これは振られるわと危機感能力を発揮したりん(安藤玉恵)らはそっと戸を閉めました。
寿恵子、万太郎、竹雄の3人になると万太郎と竹雄はもうたじたじです。
寿恵子は自分に会いの来なかった間に作った植物雑誌を見て、これはまだ序の口なんでしょう?と問いました。
万太郎はこれは序の口で、これからもっと日本中の植物を明らかにし図鑑を作りたい、自分が生まれついたのはこの役目を果たすためだと思っていると返しました。
そしてどこにも属さない自分には雑誌を出すのはすごく金がかかる、あなたには苦労を掛けると包み隠さず言い出すのです。慌てて竹雄は止めますが万太郎は止まりませんでした。
苦労と掛けると言いながら、寿恵子が必要だ、一緒に生きてほしいとまっすぐな愛の言葉をかけるのですが、そこに新たな伏兵丈之助が現れます。
「それって万ちゃんの都合だよねぇ。大事なことだおすえちゃんよーく考えた方が良い。万ちゃん、自分の都合の為についてきてくれって言ってるよ」
丈之助は隣の部屋の空いた穴から覗き込んで正論をぶちかますのです。
寿恵子も「そうですね。だから私も自分で決めます」と頷きつづけます。
「私、冒険に出たかったんです。でもこの部屋を見るまで全く分かっていなかった。今だってわからない。ただあなたと生きるのはとてつもなく大変ってこと。あなたは草花の道を全速力で走っていく、その隣を走るなんて大冒険です。あなたとなら今日を生きるだけでひたすら大冒険なんです。わたしあなたが好きなんです。だからわたし性根をすえなきゃ。あなたと二人大冒険を始めるんだから。だから約束してください。図鑑、必ず完成させて」
そして滝沢馬琴が目が見えなくなっても里見八犬伝を完成させたことを引き合いにだし万太郎に喝を入れるのです。
ここぞとばかりに馬琴オタクを発症させる寿恵子に竹雄も万太郎も、ん?と戸惑い、西洋文学を学ぶ丈之助は「お言葉ですけど馬琴なんて古いよ」なんて言い出します。
するとそこは告白の場だったはずなのに、寿恵子と丈之助の文学討論の場に早変わり。
馬琴が嫌いか?と問う寿恵子に丈之助は
「大好きだ。でもそれだと日本人は西洋の文化に追いつけない。愛着があるからこそ引きはがして捨て去らねばならない。見てろ、これから新しい作家たちがどんどん出てくる。馬琴を葬り去るために!」と高らかに叫び大して寿恵子は
「それでも消えません。作者が亡くなったとしても完結した物語はきえない。本を閉じても輝いている。100年たっても消えやしない。でも完結してなきゃだめだ。完結してるからみんな読みたいと思う」
未完の傑作だってある…とつぶやいた丈之助を一刀両断するほどの熱弁で返します。そして万太郎に向き合い、約束してほしい。図鑑を必ず完成させてください。その図鑑は100年たっても色あせないと背を押すのでした。
万太郎は感極まって寿恵子に抱き着き、そして丈之助もなぜか感極まって「おすえちゃん男前!俺を嫁さんにしてくれ!」と叫ぶのです。
寿恵子はそこで初めて頬を染め「だめです万太郎さんのものですから」と言い万太郎も顔を手で覆います。
甘い雰囲気に丈之助はああもう!!!と叫び部屋の外に飛び出して「小説に書いてやるー!!」と一層叫ぶのでした。
牛鍋屋で祝勝会だと叫ぶ丈之助の言葉に長屋の住人が集まり始めるのを竹雄と寿恵子は眺めていました。竹雄は万感の思いを込めて頭を下げます。
「万太郎を末永くよろしくお願いします」
前回:らんまん第55話「あなたと結ばれたい」
次回:らんまん第57話「それぞれの道」
らんまん第56話ネットの反応「丈之助とお寿恵ちゃんのオタク論争に」
丈之助「俺を嫁にしてくれ❗」
すえこ「私は万太郎さんのもの‼️」
秒でフラれるwwww😆
#らんまん #朝ドラらんまん
田邊教授が、過去の日本の音楽、絵画を否定した対比なのかな。
らんまん第56話ネタバレ感想考察「笑いの中にも視聴者の思いを言ってのける丈之助さん」
朝の15分、もうずっと充実感が続く流れですよね。らんまんの脚本は最高だと思います。
丈之助さんのモデルは坪内逍遥だとさんざん言われてきましたが、なぜ坪内逍遥モデルのキャラクターを主人公の身近に出したのか、どうして長屋に穴が開いている設定なのかずっと疑問でしたがこのためだったのか―と感嘆の思いです。
研究という外から見れば崇高な仕事、しかし実情をしれば妻子に苦労を掛けるばかりの仕事にどうして寿恵子が踏みとどまったか、逃げなかったのかを、丈之助さんとのやり取りでしっくりくる形になりました。
丈之助さん自身もひろゆきばりの「それって万ちゃんの都合だよね?」と告白シーンで乱入しつつバッサリいうシーンは爽快で、その後なぜ西洋文学を訳すことになるのかという熱い想いを、寿恵子とのオタク論争で押しつけがましくなく視聴者の脳に刷り込みました。
視聴した15分非常に気持ちよく見れた方も多いのではないでしょうか。
その後の高藤さんがどうでもよくなる回でしたし、この寿恵子さんなら添い遂げたというのも納得、非常に素晴らしい回でした。
しかしこの後の万太郎は問題山積、実家のことも落ち着いていません。次回からもまだまだ目が離せませんね。
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