らんまん第71話ネタバレ感想「拓く者と奪う者」

らんまん

前回、万太郎(神木隆之介)は佑一郎(中村蒼)の助言をもとに博物館の野田(田辺誠一)と里中(いとうせいこう)を訪ねました。そこでトガクシソウを発見したという伊藤孝光(落合モトキ)と出会い、田邊教授がトガクシソウの発見を奪おうとしていると知るのでした。

らんまん第71話ネタバレ感想「拓く者と奪う者」

前回、万太郎(神木隆之介)は佑一郎(中村蒼)の助言を得て博物館の野田(田辺誠一)と里中(いとうせいこう)を訪ねました。
野田は出張中でしたが里中は万太郎の来訪を喜び伊藤孝光(落合モトキ)と引き合わせました。孝光はシーボルトの助手を務めた男・伊藤圭介翁の孫で同じく植物学を学びトガクシソウを発見していました。しかし田邊教授がトガクシソウの標本をロシアのマキシモヴィッチ博士に送り自分の発見とし始めてると聞いて激昂、去っていくのでした。
一方万太郎は孝光の様子を心配しつつも、里中に相談していました。里中は学歴が無く認められないなら、誰もが認める標本を出版すればいいと助言するのでした。

夜、万太郎は田邊教授とのやり取りを思い浮かべながら一人やるしかないと意気込んでみました。そんな万太郎を癒すのが寿恵子(浜辺美波)の存在、朝食に出された味噌汁の味に舌鼓を打つと、具はコンニャクか大豆どっちが好きか?と聞かれ万太郎は味ではなく植物として二つを迷いますが、寿恵子は怒りもあきれもせず、どっちも植物ですもんねと笑いどうでもいい会話をする朝も楽しいという寿恵子、万太郎はふと思い立って夜にどうでもよくない話があると告げるのです。

食後、土佐で発見した新種かもしれないと標本を前に、今度こそ自分が名付け親になりたい、しかし発表するにも自分がちゃんとした学者であるとわかってもらわないといけない、そのために本を出すと伝えました。
「日本植物志図編」とし2部構成で出版し万太郎の得意な図編から出すという計画でした。しかしそれは昼は大学、夜は印刷所に詰めるという寿恵子を放置した生活の始まり、新婚の寿恵子には寂しいばかりでした。

その日の朝、大学に波多野(前原滉)と藤丸(前原瑞樹)が植物学教室に行くと二年生の山根宏則(井上想良)澤口晋介(犬飼直紀)が標本を作ろうとしていましたが雑に張り付けているのをみて大慌てで止めます。
しかし二人は反抗的、槙野さんはこないのか、ぼくたちは頭を使う勉強をすればいい、こういうのは槙野さんにやってもらえばいいと言い放つのです。
珍しく波多野は怒り、ならなぜ植物学に来た経済でも法律でもいけばよかったのだとなじると、二年生二人はそっちにはもう人がたくさんいる、槙野さんは草が何より好きなんですよねと馬鹿にした口調を続けるのです。
藤丸がたまらず胸倉をつかみあわや乱闘というところに徳永助教授(田中哲司)と大窪(今野浩喜)がとめに入ります。

山根と澤口は田邊教授(要潤)の予習をしないとと標本を放置して去ってしまいました。二人が植物学が好きで来たわけではないんですねと波多野がいうと、徳永助教授はお前たちだってそうだろう。どうやってここに来たかは問わない、要はどう変われるかだと諭し、大窪も頷きます。
土佐で見つけた新種の話になりましたが、波多野たちもまだ見せてもらっていないとのこと、田邊教授とどんな話をしたのだろうと言いますが、徳永助教授が聞いても教えてくれなかったといい皆不安になるのでした。

田邊教授は田邊教授で問題を抱えていました。
田邊教授に声を掛けてきた動物学教授・美作秀吉(山本浩司)は阿古屋貝の養殖のための施設を作ることを認められていました。美作の兄も東大の教授をつとめ、将来の総長と目されています。
美作の研究が成功すれば、国に大きな利益をもたらす有望なものでした。
そんな美作から伝えられたのは田邊が推進していたお茶の水にできる女子高等師範学校の校長に美作がなるということでした。
加えて5月までうちの生徒だった女性と結婚したと田邊の妻・聡子(中田青渚)を引き合いに出しうちの学校の教育はどうでしたか?と嫌味というのははなはだ下品な言いがかりをつけてきたのでした。
植物学教室には動物学に比べて功績がないため、田邊の立ち位置は非常に弱いものだったのです。
植物学教室に戻った田邊教授は、大窪にトガクシソウの件はどうなっているのかと尋ねました。ロシアからは何も連絡がないこと田邊教授が案ずる小石川植物園で伊藤圭介がトガクシソウを見るのではないかという懸念も80を超えているからめったに出ないと報告しますが、夏の採集旅行の段取りについても叱られ、どいつもこいつもゲスな連中ばかりだと吐き捨てるのです。
完全な八つ当たりでしたが大窪は頭を下げるしかありませんでした。

万太郎は、大畑印刷所に来ていました。再会を喜ぶ宮本(山根和馬)、草花に微笑む万太郎を相変わらずだと言い義平(奥田瑛二)を呼びこちらもまた喜び合うのでした。

前回:らんまん第70話「トガクシソウの暗雲」
次回:らんまん第72話「賢妻のはじまり」

らんまん第71話ネットの反応「学閥って大変、でも美作やばい」

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万太郎@神木隆之介は寿恵ちゃん@浜辺美波はもちろん、4年生の波多野さん@前原滉や藤丸さん@前原瑞樹、印刷所の人たちや徳永助教@田中哲司にまで理解され受け入れてもらいやりたいことやれて本当に幸せ者だよ。方や田邊教授@要潤の孤独っぷりったら…。だからって八つ当たりはダメよ。
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法学や数学はもう人がいて、植物学に進むしかなく自分達は頭を使うのが仕事だから雑務は万太郎に押し付けようとした現2年生に現4年生が「万さんを使うな」と言った後の徳永助教授のフォローのセリフや、先週の佑一郎のセリフとか、脚本の全てに無駄がなく話が作られていて素晴らしい。
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利権どろどろ田邊教授しんどパートから一転、印刷所の「相変わらずだよーーー〜」の笑顔満載癒しパートで救われた。らんまんはこんな事ばっかだ!!好き!!!!!
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田邊教授しんどい…🥲美作?めっちゃ感じ悪いな〜!奥さんのこととかあんなのその場でぶん殴りたいよね。とはいえ八つ当たりされた大窪さんもかわいそう…。一方大畑印刷所で再会に喜んでる万太郎のターンはにこにこしちゃう😊宮本さん最初はいびってたのに今は大好きじゃん🤭
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美作教授、すごい煽り。だからと言って大窪さんに当たるなよー。 #らんまん
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日本初の「日本植物志図篇」の構想。寿恵子さん喜んでくれたけど、寝る間を惜しんで取り組むのは、体を壊すから何かの形で手助けするんだろうな。寿恵子さんが黙って容認しない気がしますが。
あ~😱植物の標本がかわいそう。
学生然り田邊教授然り、余裕がないと、みんなギスギスしてくる😔
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田邊教授にも政府が求める成果という重圧があり、自分が求めていたものが叶えられないというジレンマを抱えている…それはわかったよ。
それでも擁護できないのは、エリート出であることと周りの人間をコマとして扱っているからだと思うんだ。

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らんまん第71話ネタバレ感想考察「美作秀吉のモデルは箕作佳吉(みつくりかきち)」

今回強烈な嫌味を田邊教授にぶつけた美作秀吉教授のモデルは箕作佳吉(みつくりかきち)です。
津軽藩医の父を持つのでおそらくそこから「美作」と名付けられたと思います。兄は菊池大麓(きくいだいろく)で数学者、理学博士であり男爵にもなっています。また政界にも出ており後ろ盾といった面では矢田部教授とはくらべものにならないくらいです。
箕作はイエール大学にも通い、それだけでなくレンセラー工科大学、ジョンズ・ホプキンス大学、ケンブリッジ大学に籍を置いており、学歴の面でも圧倒しています。

牡蠣の養殖、真珠の養殖に助言をしたりと日本の国益に大いに貢献しました、ミキモト真珠で有名な御木本幸吉に阿古屋貝の養殖が学理的に可能であると字助言したことは有名です。
しかし矢田部教授と不仲であったことはないようで一緒に臨海実験所を探しに行った記録もあるよう。また海洋植物の採取なども手伝っていたようで、植物学と動物学は切っても切れない間柄で親交はあったようです。
なんかすごい嫌味なキャラで出てきてびっくりしましたね。今後どうなるのでしょうか。

 

次回:らんまん第72話「賢妻のはじまり」

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