通帳やカードが読み取れなくなる前にやるべき大事なこと

ライフハック

マグネットボタンがついたバッグをつかっていると、「カードが使えなくなった!」「通帳の磁気が飛んだ!」と磁気不良が起こることがしばしばあります。キャッシュレスへの移行に伴い、現金を持ち歩かない主義の人たちにとっては死活問題です。

それを回避する単純かつ確実な方法はマグネットの除去です。こちらのページでは素人でも出来るマグネットボタンを除去しスナップボタンに取り換えるやり方を、必要な道具、価格などと合わせてお伝えします。

通帳やカードが読み取れなくなる前にマグネットボタンをスナップボタンに取り換えて磁気不良のリスクを軽減しよう

お財布に入るカードがポイントカードだけであった時代はとうに過ぎ、カードやスマホ決済などの磁気によるキャッシュレスが主流となりつつある世の中になりました。
昨今ではミニマリストという層の人々が小さいお財布を持ち、持つのは現金数千円のみあとはすべてカード決済なんて方も多いのではないでしょうか。
そんな方々にとってカードや通帳の磁気不良は死活問題です。なのに使い勝手が良かったり、目につくバッグはマグネットボタンばかり…というジレンマも多々見受けられます。

その中で一番シンプルで確実な方法、それは「マグネットボタンをスナップボタンに取り換えてしまう」です。

私自身、日頃よりマグネットボタンに気を付けて使っていましたが、銀行の待合いの時間に通帳を手に持ちバッグを膝の上に乗せていた時、ほんの一瞬近づけてしまい磁気が飛んだ、なんてことがありました。マグネットボタンを付けている限りどうしてもリスクが伴うものです。手っ取り早い方法はマグネットボタンを磁気のないスナップボタンに取り換えてしまえば気を付ける必要もありません。
スナップボタンを選択した理由は以下の通り。

  1. 磁気を気にする必要なく使える。
  2. デザインや生地へのダメージも最小限で済む。
  3. マジックテープのように縫わずに済み、素人でも簡単に出来る。

です。これをやらない手はありません。

マグネットボタンをスナップボタンに取り換えるために必要な道具

必要な材料は以下の点です。すべてイオンなどの大型量販店にある手芸屋や、ネットで気軽に購入できます。手持ちのバッグにつけたいサイズなどを見るには実際に手芸屋に足を運ぶ方が良いです。

マグネットボタン除去に使うもの

1.マイナスドライバー

家にある100均のもので構いません。作業を考えると細いものより多少厚みがあるものが良いです。

2.先の細いラジオペンチ

マルト長谷川工作所HPより

価格は1,836円(2022/7/6現在)です。
意外にも先の細いラジペンというものが近くのホームセンターになくネットで購入しました。
こちらはマルト長谷川工作所のプロホビー先細ラジオペンチ(HEC-D05)です。使い勝手はかなり良かったです。

3.裁縫で使う目打ち(千枚通し)

こちらは手芸用品メーカーのクローバーのものです。価格は660円程度です。
クローバーの商品ラインナップにはカーブ目打ちなどたくさんの目打ちがありますが、先のとがったストレートのものを選んでください。
100均の千枚通しなどでも代用は可能ですが、楽に穴を広げるには手芸用品のほうが簡単です。

スナップボタン付けに使用するもの

1.打台(万能打ち台)

価格は1,320円(2022/7/6現在)です。
打ち台、打ち具と呼ばれるものです。こちらはSEIWAのメタルプレートという商品です。価格を抑えたいならもう少し安いものもありますが安心安全の日本メーカーを選びました。

2.カシメ打棒(ホック打ち)


価格税込み528円です。
打ち棒ともよばれているもので、イオンに出店している手芸用品のクラフトコーナーで購入しました。

3.バネホック(カシメ金具)

価格税込み264円です。
打ち棒とサイズを合わせながら選びたかったのでこちらも手芸店のクラフトコーナーで購入しました。
バッグの中心につけるボタンは大サイズを使われることが多そうです。

4.木槌

価格880円程度。
100均のものはすぐにへこんで使えませんでした。手芸用品店で購入しています。実際に持ってみる方が良いです。

5.ゴム板

価格800円程度。
安いものを買うと経年劣化でべとべとになります。
メーカーのわかるものを買っておくのが吉です。

6.ハトメ抜き(かたい布や革製品に加工する場合)

価格612円です。
目打ちでぐりぐり穴を広げれる場合は不要です。かたい布や革製品にスナップボタンを取り付けたい方には必要なものになります。

マグネットボタンをスナップボタンに取り換える手順

2019年に発売された「ARTISAN&ARTIST* PREMIUM BAG BOOK」のマイクロバッグです。本家で売られているバッグの廉価版にあたるこちらで、マグネットボタンをスナップボタンに取り換えます。

それではマグネットボタンを取り外しましょう。マイナスドライバーの下に差し込んでぐいぐいと押し上げていきます。簡単に取れますので恐れずに押し上げてください。金具が中で広がっているので、ラジオペンチも駆使しましょう。
マイナスドライバーが、布地を傷つけると思ったら紙を挟ませながら行いましょう。

穴はこんな感じになります。大きなスナップボタンを付ければ軽減できるサイズの穴です。

受け側のマグネットボタンも同様に押し上げて外します。押し上げたらラジオペンチで布を極力傷つけないようにそっと外していきます。穴の被害は最小限にできました。

目打ちでぐりぐりし必要なだけ穴をあけていきます。

メタルプレートを底に置きます。蓋側(赤いほう)にメスパーツを、受け側にオスパーツを合わせ、木槌でトントンやります。
※この時オスパーツ側の裏は、ゴム板を敷いてトントンしてもいいです。

するとあら不思議。

初心者でもここまでできます。

マグネットボタンをスナップボタンに取り換えにかかった金額

かかった費用を計算してみます。

マイナスドライバー 100円
ラジペン 1,836円
目打ち 660円
打台 1320円
カシメ打棒 528円
ばねホック 264円
木槌 880円
ゴム板 880円

計6,468円

番外
ハトメ抜き 612円を足すと

計7,080円

となります。
バッグ1個買えてしまうのでは?と思われる方もいらっしゃると思いますが、追加金額なくすでにバッグを4個ほどこの加工を施しました。この取り換えは2019年に行いましたが、3年たった今でも外れることなく使用できています。
磁気不良を気にしてバッグを選り好みする作業から解放され、かなりストレスフリーです。

もちろんスマホやタブレットからも磁気が出ているのでバッグの中がすべて安全とはいきません。しかし磁気不良の危険がかなり軽減ができます。皆様もぜひお試しください。

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