前回、東京から戻ってきた万太郎(神木隆之介)は見違えるほど峰屋の仕事に熱心になりました。東京で刺激を受けて若当主としての自覚ができたかと喜ぶ使用人たち。しかし一方で竹雄(志尊淳)は自分が万太郎の植物への想いを押さえつけた結果だと自責の念にとらわれるのでした。
らんまん第17話ネタバレ、感想「タキの暴走」
前回、竹雄(志尊淳)は自責の念に駆られ東京で万太郎(神木隆之介)に当主としてしっかりしてくれと思いをぶつけたことをタキ(松坂慶子)に報告します。
「植物と峰屋の人間を天秤にかける気か」と詰った、若はわしらの為に植物を捨てたと。そして東京から帰ってから万太郎がろくに寝ていないのだと言う竹雄をタキは叱らずよく話してくれたと優しく微笑むのでした。
翌朝、タキは万太郎に分家を回るように伝え峰屋から放り出すと、万太郎の部屋に忍び込みます。見たことのない顕微鏡と添えられた帳面には「東京大学」の文字、万太郎の心の内を見てタキは驚くのでした。
タキはヒサ(広末涼子)の仏前に手を合わせて二人を任せてくれと祈ったあと万太郎と綾(佐久間由衣)を呼び寄せました。
病弱だった万太郎が元気に成長したことと女ながらに家業に熱心な綾をほめそやした後
「おまんら二人夫婦になれ」
そういうのです。
「は?」
当然姉弟の二人には意味が分かりません。するとタキが実は二人が姉弟ではなく従姉弟同士であると暴露します。昔コロリという今でいうコレラが流行り、峰屋でも万太郎の祖父、父、綾の父母が亡くなりました。
当時万太郎は生まれたばかりでいつ死ぬかもわからない状況、万太郎が死んでしまったら綾が婿を取って峰屋を守る、タキからすれば二人とも孫なのでその二人がくっついて本家を守ってくれるならそれに越したことはありません。
二人は互いを姉弟としか見れないと言いますが、
「家業に身が入らない万太郎と女ながらに酒造りに興味を持つお前たちはいびつだ。綾なら万太郎のことはよくわかる、峰屋を盛り立ててくれる、酒造りができる、万太郎と一緒になるんだったら峰屋にずっといてくれていい。二人とも峰屋に育ててもらった恩を忘れるな」
綾は卑怯だと叫びますが祝言は夏のうちに行う、蔵人たちが来る前に終わらせるといい綾の心情など投げ捨てるタキ。
「万太郎は弟、私にだって好きな相手ぐらいいた」
綾はそう叫んで部屋から飛び出します。外で聞いていた竹雄も茫然、万太郎はタキに綾がかわいそうだと抗議します。
しかしタキはタキで、家の中で立場のない女はみじめなのだと反論、万太郎は自分が強い当主になって綾を守るからいい、植物はすっぱりあきらめる、峰屋の当主であると心に言い聞かせている、だから姉ちゃんだけは好きにさせてやってくれ、犠牲はわし一人でたくさんじゃ!と返すのです。
タキからすれば必死に守ってきた峰屋、孫二人からは自分たちはその犠牲だと突き付けられ言葉が出ません。
酒蔵の前で万太郎が頭を抱えていると竹雄が来ました。万太郎は竹雄に「綾に告白しろ、小さいころから一緒、ただの奉公人だったらこんなことは言わない、東京で言われた言葉をそのまま返す」
と詰め寄りますが、奉公人であるという竹雄は拒絶します。
そこにたま(中村理帆)が綾が家の中にいないと大騒ぎ、万太郎と竹雄は急いで探しに出るのでした。
前回:らんまん第16話「土佐に吹く風」
次回:らんまん第18話「綾を探して」
らんまん第17話ネットの反応「分家の人たちって実は悪い人じゃないかも」
特に分家の人たちが黙ってたあたり悪い人じゃ無いのねと感心した
ホウレンソウの行き届いた環境だ…
「いとこ同士の結婚」はタブーとなっている民族が多いが、日本ではタブー視されておらず私の身近にもその例はある
竹雄はあの櫛を買って帰ったらしい!綾の「好きな人」が誰かは明日判明するのだろう
おばあちゃん…おばあちゃんの気持ちも分かるけど
万太郎…自分一人が犠牲になると思っていたのか
犠牲になってもおばあちゃんも喜ばんぞ😓
あまちゃんも毎朝みてる。
初見だから、楽しくて仕方ない。私の出勤時間、あと二時間くらい遅くして欲しい。
まさかの展開に今日はネット上も書き込みがたくさん、綾の好きな人は竹雄?それとも幸吉でしょうか。
さっとあらすじを読みたかったらこちら
らんまん第4週あらすじまとめ
らんまん第17話ネタバレ感想考察「史実の最初の妻牧野猶ポジに綾がなるかも」
今回のらんまんは驚き驚きの連続でしたね。史実で存在していた最初の妻・牧野猶(まきのなお)、現在わかっていることは
- 親族から取った嫁である
- 祖母浪子がまとめた縁談
- 富太郎が東京行きをする前に娶っている
- 祖母と一緒に店の切り盛りをしている働き者
- 東京行った前後には別れてその存在はそれ以降わからない
この多くが綾と符合しているんですよね。
そして史実の牧野富太郎は姉はおらず一人っ子なんですよね(驚愕)牧野猶の存在を消すのはひどすぎるけど、史実の通りにすると牧野万太郎のクソっぷりが目立ちすぎてしまうので、引き取っていた従姉弟と娶せる、という脚本にしたとするとしっくりきますね。
二人を想ってくっつけようとしたという形でもあるのでタキもただの老害にならないという一石二三鳥の展開かもしれません。
ただお話では万太郎とくっつくことはなさそうで、竹雄か幸吉と酒蔵を盛り立てるのでしょうか。
自分の窮状にどんどん追い詰められていく綾、次回はどうなるのでしょうか。
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