前回、東京から寿恵子(浜辺美波)の母・まつ(牧瀬里穂)らが訪れいよいよ祝言の当日を迎えました。純粋に祝うもの、残った綾(佐久間由衣)娶り峰屋を手中に収めてしまおうと企む分家たち、思いは様々です。しかしその場に現れたのは見たこともない美女に仕立て上げられた寿恵子の姿でした。
らんまん第65話ネタバレ感想「分家と和解を」
前回、祝言を迎えるために大畑義平(奥田瑛二)イチ(鶴田真由)夫妻、そして花嫁寿恵子(浜辺美波)の母・まつ(牧瀬里穂)と文太(池内万作)が高知佐川の峰屋を訪れました。
結婚前夜、寿恵子とまつは一緒に寝て、西村から槙野へ嫁ぐことの寂しさや寿恵子のこれからの苦労など腹を割って話しました。寿恵子は父母に感謝していると言い二人からもらった愛情を抱えて万太郎の元へ嫁ぐと宣言、まつはお嫁に行ったら相手の家に染まらなきゃと戒めるもののその頬は嬉しさで濡れていました。
翌日、婚礼に訪れた分家たちは残った綾(佐久間由衣)をもらって峰屋を掌握しようと悪だくみ、そして万太郎の嫁を値踏みしてやろうといきり立ちますがそこに現れた天女のような寿恵子の姿に皆息をのむのでした。
寿恵子をきれいだと素直に褒める万太郎(神木隆之介)とほほ笑む寿恵子の姿はとても微笑ましく竹雄(志尊淳)らも温かく見守ります。緊張した義平の高砂の祝言歌が流れ披露宴が始まりました。
披露宴の中、万太郎は自分が当主の責務を離れたことを詫び、当主を綾に譲り、綾は竹雄と結婚して峰屋を盛り立てていくと宣言します。てっきり綾と結婚できると思っていた分家の伸治(坂口涼太郎)は驚愕、その父の豊治(菅原大吉)も聞いてない!と激昂、紀平(清水伸)も異を唱えます。
いくら万太郎たちと近しいからといって分家筋の自分らを差し置いて番頭の息子を添わせるなどありえないことでした。
竹雄と綾の結婚を機に、番頭で竹雄の父・市蔵(小松利昌)と母・ふじ(石村みか)は隠居、新たな番頭に定吉(赤木悠真)を指名、分家は一切はじかれていました。そもそも綾はタキ(松坂慶子)の孫だといっても嫁いだ娘の子で峰屋本家の子ではない、本家の血筋は誰もいないのにご本家だと当主だと頭を下げなけらばならないのかと分家3人はわめき散らします。
しかしタキは血筋、金、格式を何を守ってきたのか、今大事なのはここにいる皆の幸せが肝心と言い、家の願いではなく己の願いで生きていくことが大事なのだ言いました。
豊治はいまさらなんだ、分家を見下してきたのは誰と言い、豊治の口惜しさを知る伸治は思わず涙し、紀平は商い一つするにも本家の顔色を窺ってきたと叫びました。
タキは今までの所業を詫び、もう時代は変わったこれからは本家分家の別なく手を取り合って商いをしてほしいと頭を下げました。タキが頭を下げたことに3人は絶句しますタキがそのような人間ではなかったからです。
タキは最後に「わしの孫に生まれてくれてありがとう」とほほ笑み、万太郎も「育ててくれてありがとう」と頭を下げるのでした。
ふとタキの目には遠くに亡くなった万太郎の母・ヒサ(広末涼子)の姿が見え、ヒサも満足そうに微笑んでいました。
数日後、万太郎、寿恵子、綾、竹雄、タキは仙石屋のヤマザクラを見にきていました。その病を治すことはとうとうできなかったと詫びる万太郎、しかしタキはお互い天寿というものがあり精いっぱい生きてきたとヤマザクラに話かけました。
万太郎は病を治すことはできませんでしたが、ヤマザクラに生えてきた細い枝を上、添え木をして新たに植えていました。ヤマザクラは切り倒してしまうが、いつかこの添え木が大輪の花を咲かせるのだと知るとタキは嬉しそうに「らんまんじゃ」とほほ笑みます。
タキは父母を亡くした幼い綾を引き取った日のことを思い出していました。父母を想って泣く綾をヒサとタキが慰め、綾にあなたの弟だと赤ん坊の万太郎を見せました。今日から家族になろうと笑い合った日、タキの心にある大切な思い出です。そしてタキはしばらくしてこの世を去りました。彼女はらんまんの桜の中で旅立ったのです。
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らんまん第65話ネットの反応「分家が初めてシリアスに」
田舎の本家分家
らんまん第65話ネタバレ感想考察「おばあちゃんは謝ってすっきり逝けたけど分家の気持ちは」
今回寿恵子さんの美しい姿を見ほれてちょっとだけ分家が悪態をついて終わるのかと思っていましたがかなりの修羅場が起こってしまいました。今まで分家はろくに仕事をしなくて、それなりに贅沢をしながらも本家の粗をつつくという立ち位置に見えていましたが分家なりの苦渋、口惜しさが見え隠れしました。
豊治の発言から、相当タキから押さえつけられて差別されていた様子ですし、父の発言を聞いてそれまでただのバカ息子に見えていた伸治が悔し涙を流したり、腰ぎんちゃくに見えていただけの紀平が細心の注意を払って商いをしていたことがわかりました。
それを遺言のように、事前に言うでもなくタキの孫といえど直系の娘でもない綾を番頭の息子と結ばせて峰屋を継がせると公の場で発表され、時代が変わったから本家分家の別なく手を取り合って…なんていわれたらそりゃ激昂するってもんです。
らんまん東京パートはほほえましく見ていたんですが佐川パートはなかなかに、ええぇ…?と思うシーンが多いですね。堅苦しい田舎という演出なんでしょうか。
史実通りにいけばこれから峰屋は苦境に立たされるのですが、それの布石のような気もします。次回からまた東京パートが始まりますがどんなん展開になるかあまり想像したくなくなってきました。
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