前回、東大阪に戻った舞(浅田芭路)は新たな生活を始めました。五島で培われた体力と気力は、舞を見違えるほど活発にしていました。飛行機にほれ込んだ舞に父・浩太(高橋克典)もまた飛行機が好きであると告げ舞は嬉しくなります。
しかし悲しい出来事も。舞のいない間にウサギのスミちゃんが亡くなっていたのです。そのことで久留美(大野さき)が責められていたのでした。
舞いあがれ!第12話ネタバレ、あらすじ
前回、舞(浅田芭路)は、久留美(大野さき)にウサギのスミちゃんが死んだのは久留美のせいではない、と自分の気持ちを告げ帰路につきました。家のネジ工場に戻ると、従業員の笠巻久之(古舘寛治)が後輩職人の結城章(葵揚)にちゃんと選別しろ!!と叱咤していました。
そこに父・浩太(高橋克典)が来て、取引先の納期が来週になったと納期が早まった連絡を持ってきます。
無茶な仕事ですが、先方の言うことを聞かないと取引を斬られてしまいます。大人たちは無茶なスケジュールでも働かなければいけません。
そのため明日休みのはずが工場に出ることになった父、舞との約束であった遊園地はいけなくなってしまうのでした。
遊園地に行けなくなってしょんぼりする舞でしたが、父から渡された「国友一貫斎が遺したもの」という本を眺めます。そこには凧のような飛行機のような図柄が。
それを見てばらもん凧に翼を付け飛ばすことを思いつきますがよく飛びません。凧は破れてしまい舞は意気消沈していましたが、浩太が模型飛行機の作ることを提案、教えてあげるよという言葉に嬉しくなります。しかしなかなかその時間は取れません。お父ちゃんは夜中もとても忙しく働いているのでした。
舞は戻らぬ父を待ちながらめぐみに父の話を聞きます。父は飛行機を作る会社にいたが、舞の祖父が亡くなったためやめてやむなくネジ工場を継いだのだと。しかしまだ飛行機の製造に携わることをあきらめてはいません。いつか、飛行機のネジを自分の工場で作るのだと夢を持っているのだと言います。
若いころ、その決意を聞いた母は飛行機が好きだという舞の言葉が嬉しくなり微笑んでいました。
めぐみはその後工場で働く浩太の様子を見に行きます。模型飛行機を作るという約束をしたという浩太にもまた優しく微笑むのです。
舞の幼馴染・貴司(齋藤絢永)は学校帰りに舞を古本屋「デラシネ」に誘います。店主の八木巌(又吉直樹)は変わり者、本を粗雑に扱う客に注意をします。それが売り上げにつながるものでも容赦なくです。
舞が、飛行機を作る本はありますか?と尋ねると八木は3冊模型飛行機の作り方の本を見つけます。好きなん選びと先ほどとは打って変わって静かに言うのです。
舞が模型飛行機の本を選ぶ一方、貴司は詩集をじっと見ていました。ヤギがおもろいか?と聞くと、貴司は、ずっと言葉にできへんかったことを代わりに言うてもろた気がしてすっとすると返します。
八木は小学生の貴司の言葉に驚いて、ある詩の感想を聞くと、「さみしくてきれい」と答えた貴司に微笑みました。
貴司がこれなんぼ?と聞くと、これは売り物ではない、おっちゃんが書いた詩集や、と八木は答えます。貴司はすごい!と賞賛しますがこの本は自分で印刷したから2冊しかないんや、売れないがそこで読むか?とちゃぶ台に座るように促します。
一方舞は模型飛行機の本を選び終わり大切に持っていました。それにするか?と八木が優しく聞くと、舞は嬉しそうにうなづくのでした。
ネジ工場では、納品したネジにクレームが上がり浩太が取引先に向かいます。傷やへこみのある製品が納品されたことは一度や二度ではないと先方はお怒り気味、取引の停止を通告してきます。
使うには問題がないと反論する浩太でしたが、時代は変わってきているのだ、ネジとして使えるのは当たり前、お客様は美しさも求めていると取り付く島もありません。
品質も悪い、値下げもできない、海外との競争するのにそういう会社とは仕事ができない、という言い分に浩太はなすすべがありませんでした。
模型飛行機の本を持って工場を訪れた舞は、にっちもさっちもいかない父の姿を目にし声をかけずに家に戻ります。
舞は一人で模型飛行機作りを始めます。材料を書き出し、お小遣いで作れる範囲か試行錯誤の始まりです。お父ちゃんを元気にしたい、その一心でした。
舞いあがれ!第12話の反応「凧の命がやばいw」
品質の良いネジを作る→下町ロケットルート
自分の詩集にこんな風に共感、評価してくれる男の子が現れて、内心跳び上がりたいくらい嬉しいよね、きっと。
(いやここは、舞いあがると表現すべきか)
たかしくんの言葉に、そうそう!文芸の良さってそこだよねー✨って強く共感した。
浩太さんから祥子さんに、毎年送られていた年賀状。
ここだけのお話…実は、#舞ちゃん の入学を知らせるものも届いていたそうです😊
みなさんに見ていただきたくてお借りしてきました。ステキな #オフショット も、どうぞ!#高橋克典 #永作博美 #浅田芭路 #海老塚幸穏 #舞いあがれ pic.twitter.com/H3pYEDk8ex— 朝ドラ「舞いあがれ!」 (@asadora_bk_nhk) October 16, 2022
舞いあがれ!第12話感想考察「子供たちたすべていい子でストレスフリー」
東大阪パート、お父ちゃんのネジ工場に不穏な空気が漂い始めます。舞台は1994年、阪神淡路大震災の前年です。悠人の中学受験を控えていますしお兄ちゃんの進学の不安も出てきましたね。
1994年はバブルもはじけて数年、しかも中国工場が台頭してきたころですので東大阪の町工場は非常に苦しい時期です。これからの描写が少し怖いですね。
一方舞ちゃんは恐ろしく前向きになりました。以前でしたらばらもん凧が壊れたらへこみ、それで発熱していたでしょう。しかし壊れた凧を糧にあれしようこれしようと考え、最後にはお父さんを励ますために模型飛行機を作ると決めました。
貴司と古本屋に行き本を探すことも大きな一歩ですね。一方貴司は詩に目覚めていました。文学少女と工学系男子の組み合わせはよく見ますが、二人は真逆です。この二人がどう昇華していくかとても楽しみですね。
貴司はおとなしすぎるようにも見えます。大人になったら舞ではなく久留美かも?舞は一太かも?と想像が広がりますね。
毎回毎回15分の間に様々な人物模様が見えます。こいつ、この!いう主要人物もいませんしストレスフリーで朝を過ごすことはできるのはいいですね。次回も楽しみです。
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