前回7話で、舞(浅田芭路)は祖母・祥子(高畑淳子)の仕事を手伝い、ビワジャムを作りや宅配を体験しました。たくさんの失敗をしてもやり切った舞を祥子は褒めます。
祖母への信頼を高めていく舞は日曜日、祥子の瀬渡しの船仕事をみまもります。
舞いあがれ!第8話ネタバレ、あらすじ
瀬渡しの仕事の目的地に着いた舞(浅田芭路)と祖母・祥子(高畑淳子)、夕方まで楽しみたいというお客さんに、祖母は2時ごろに迎えに来ると言います。
この辺りは塩の流れが変わりやすいからだと。しかし夕方まで楽しみたいというお客さんは不満顔のまま船を降りていきました。
東大阪では大雨が降っています。
舞の写真を眺めているめぐみ(永作博美)に浩太(高橋克典)はそんなに心配しなくてもいい、と声を掛けました。
心配だけでなくホッとしている自分は冷たい母親なのかもしれないと言うめぐみに、浩太は否定し優しい言葉を掛けます。
日々の忙しさにかまけて忘れていた14年前を最近思い出すというめぐみ、14年前結婚を反対されためぐみは、祥子と決別し東大阪に来ました。見返すつもりでちゃんとした母、妻にこだわっていたと推敲するのです。
しかし14年ぶりにあった祥子は少し老けていておばあちゃんになっていたと、その姿を見た途端肩ひじを張っていたものがすとんと落ちていきました。
浩太は言います。祥子は頑張りすぎているめぐみのために舞を預かったのだと。それが祥子の娘への愛でした。
舞と祥子はお客さんと別れ港に戻りました。空には小型飛行機が飛んでいます。ふと船をみると「めぐみ丸」の名が。舞の母の名前だという祥子、一緒にお弁当を食べながら船の名について語ります。
船に長女の名前とつけると縁起が良い、そのおかげであの船は大きな事故は一つもないのだと。
そこまでおばあちゃんはおかあちゃんのことを思っていたのにどうして二人は会わなかったのか?と舞は聞きます。
昔けんかをした、うまく言えないと返す祖母に、舞はおばあちゃんはずっとお母ちゃんを待ってたの?それともお母ちゃんのこと嫌い?と子供ながらにストレートな言葉を投げます。
祥子は船から降りてくるめぐみと舞の姿を思い出し、嫌いなわけがないずっと待っていた。めぐみに会いたかった。舞と悠人の顔を見たかった。今舞と居れて嬉しか。と言うのです。その眼には涙がたまっていました。
祥子ははっとし、舞に渡すものがあるといい二人は家に急ぎます。大きなダンボールの中には二つのばらもん凧が。一つは完成、もう一つは作りかけでした。完成したものは悠人用、作りかけは舞のものでした。
今日から一緒に作ろうという祖母に舞は大喜びします。
トレッシングペーパーに下絵を移しながらばらもん凧のモチーフは怖いものに立ち向かうお侍の顔だと教えられる舞、そして舞も好きなものを描きなさいと促されます。舞は五島の海と飛行と空、そしてうさぎの絵を描くのでした。
そこに一太(野原壱太)と凛(絢香)が来ます。出来上がったばらもん凧を褒め、凧あげをしようといいます。舞は一度一太の凧を壊してしまっており凧あげを躊躇してしまうのでした。
飾っておくという舞を祥子は心配げに見つめ一太は残念がるのでした。
一太のおなか不意になります。そろそろおやつの時間やなぁという一太に祥子は笑いそこでハッとします。時計はもう3時を指していたのです。
お客さんを2時に迎えに行くと言っていたのに忘れていたのです。お客さんは当然怒って怒鳴りつけました。失敗してしもたぁという祖母の手を取って、舞は失敗は悪いことではないんやろ?と寄り添います。優しい舞を祥子は抱きしめるのでした。
学校で舞は貝殻で風鈴を作ります。完成品を先生や一太がとても上手だと褒めます。風鈴を誇らしげに持って帰った舞はおばあちゃんにプレゼントします。そこへ一太が遊びに行こうと誘いに来て、舞は出かけていきます。受け取った風鈴を眺め、祥子はもう少したいねぇとほほ笑んで風鈴を眺めるのでした。
二人の別れが近づいてきています。
舞いあがれ!第8話の反応「回を重ねるごとにわかるおばあちゃんの愛情」
祥子「嫌いな訳がなか。待っとったよ。めぐみに会いたかった。舞と悠人の顔ば見たかった。じゃけん、今、舞と一緒に居られて嬉しか」
娘と孫が五島に来た時、先に涙を拭ってた 涙
結果的にそれが娘のためだったとしても、情に流されてズルズル引き伸ばさない潔さも素晴らしい。
色々と考えさせられるな…。
ストレスに弱くて全部言っちゃう系の性格なのだと、脇役にも筋が通っててすごい…どんなキャラもあの世界で生きてるんやな…
舞いあがれ!第8話感想考察「そろそろ別れが見え隠れ」
前回、子供に奇策に話しかけてくれるお客さんだと思っていた男性が、割ととっつきにくく感情の起伏の激しい人だった、というのは物語的には意外でしたが、現実にはよくあるパターンで、その辺もまたリアルさがある脚本でしたね。
舞から見て完璧にみえるおばあちゃんですが、おばあちゃんでも失敗をするのだと、大人だからお客さんを怒らせるという大きな失敗があって、しっかり謝る、宿などの手配もする、などの責任の取り方もちゃんと見せていました。
失敗してもいいのだと舞に常々言っていたおばあちゃんですが、舞はしっかりと受け取って、「失敗は悪いことではない」と思考を変えてきました。おばあちゃんの想いが舞に少しずつ浸透していくのはいいですね。
祥子さんは当然ですが本当はさみしかった、しかし娘の幸せを願うのも事実でした。母子分離は舞の為でもありめぐみの為でもありました。自分が14年前にめぐみと別れて得たものがあったのかもしれません。それぞれのバッグボーンがしっかりと生かされているストーリーだと思います。
次回も楽しみですね。
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