どうする家康第4話「清州でどうする!」過去大河との比較

どうする家康

前回、元康(松本潤)は疲弊する三河衆の為に、今川家と手を切り織田家と結ぶことを決意しました。それは、駿河に置いてきた愛する正室・瀬名(有村架純)と竹千代(川口和空)の命を危険にさらす行為でした。元康離反の報を聞いた今川氏真(溝端淳平)は三河衆の妻たちを惨殺、瀬名をとらえたのでした。

どうする家康第4話「清州でどうする!」ネタバレ

元康は今川と離反を決め、織田家に服従するのではなく対等な同盟を組むべく思案していました。清州に行くことに先んじ舐められないよう作法の一つ一つを鳥居忠吉(イッセー尾形)に仕込まれたりと慎重な様子です。清州に行けば殺されるであろうと元康は乗り気にならず家臣らはそれなら逆に首を取ってやれと息巻く始末、家臣と元康の温度差は相変わらずでした。

織田信長(岡田准一)の本拠、清州に着いた元康らは一風変わった清州城の様相に驚きます。雅な今川の館とは違う斬新で堅牢な作りでした。
そこへ伯父の水野信元(寺島進)が取り持ってやると気軽に声を掛けますが、その伯父も信長には圧倒されており元康は息をのみます。十数年ぶりに会う信長はさらに威圧感を増し、先に頭を下げてはならないと言われていましたが対等にふるまうなど元康にはできません。
対面が終わり、意気消沈する元康の背を信長と共に妹・お市(北川景子)が見守っていました。

滞在する屋敷に戻ると木下藤吉郎(ムロツヨシ)が世話役としてみていました。人懐っこく接待する藤吉郎に柴田勝家(吉原光夫)はイラつき元康らの前で蹴りつけて去る始末、しかし蹴とばしたいときに蹴とばしてくれればいいと藤吉郎は飄々としています。
三河衆は織田は異常だとまた飲まれてしまうありさまでした。

元康は藤吉郎が用意した蜜柑を眺めながら瀬名(有村架純)と竹千代(川口和空)の好物であることを思い出します。ただ二人の無事を案じる元康ですが元康もそれなりに苦難が待ち構えていました。

信長は元康を呼びつけ組み手を行います。防戦一方の元康ですが、一瞬の隙をつき信長を転がすなどの健闘を見せ、さらに妹のお市との槍試合も行わされます。
「お久しぶりです。竹どの」
というお市に信長は清州の案内役を申し付けると去っていき、元康らは遠掛け(馬に乗って遠出)に出るのでした。
小高い丘の上から見る清州は広大な土地に十分に開発されて、桶狭間以降は人も金も勝手に入ってくるとお市は言います。
力さえあれば何でも手に入るどんなに大きな夢も描ける乱世は面白い、ただし男であればと顔は曇ります。
元康は、自分はボロボロになるまで相撲をさせられていたが、相撲をやりたいというお市は「女がやるものではない」と挑戦すら信長に止められていた姿を思い出し彼女の口惜しさを察します。

一方、駿府では――
元康離反の責めを関口氏純(渡部篤郎)と瀬名が負わされていました。氏真は関口の縁者は皆殺しとしたいが瀬名に温情を掛けると彼女を夜伽役にすると示唆しました。

瀬名の窮状を知らぬ元康と信長は何をおいてもお互いを助け合いという同盟に署名をします。今川と和議を結ぶことを提案する元康の首とほほを殴り情で国を亡ぼすのかと信長は叱咤します。そしてお市を妻にしろと命じてくるのです。

元康はおどおどしながらも酒を一気飲みし、臣下になりにきたのではないむしろ先の戦では勝っていたと言い、信長はモノの見方によってはそうだと言います。
控えていた藤吉郎はこういうものの見方もできるといい香炉を取り出して説明します。
信長は大高城を取る気はなくその周りに砦を築いた。大高城をじわじわ苦しめ、苦境に陥る大高城を助けるために義元(野村萬斎)は兵をあげねばならぬ、そこへ元康を送ってきたので元康が大高城に入りやすいようにしてやれと命じたと。
元康が大高城を取ったことで気をよくした義元は罠にかかり桶狭間で散ったというのです。
嘘じゃ、そんな芸当ができるのは戦神だけじゃ!と元康が狼狽すると、信長は愉快そうに笑うのでした。

瀬名は氏真に、元康はお市にと二人はそれぞれ娶せる話が進んでいました。
駿府の瀬名はいよいよ氏真の閨に上がることに、しかし瀬名の手にはかつて元康が作った兎の人形が握られており氏真の怒りが最高潮になる羽目になるのです。

元康とお市の間は家臣らが見守る間で緩やかに進んでいました。お市は乗り気で、兄信長が相撲を取ったのは10年ぶりで元康を気に入っているのだと微笑みます。
しばらくして氏真からの急報が届き、今川に戻らねば関口家は皆殺しだと書かれ、また瀬名の血文字でたすけてと書いてある文と元康の兎の人形が砕かれた形で同封されていました。
血文字は逆上した氏真が瀬名の指を刃物で傷つけ無理矢理書かせたものでした。
口惜しさに床を殴る元康、そこへお市が明日の婚礼の衣装を持って訪れますが、その雰囲気に元康の心が駿府の妻にあることを察します。
「やはり弱い男は嫌い」といい縁談を断ると言い初め、藤吉郎が大慌てになります。
元康の手を握り「欲しいものは奪い取れ」と戒めるのです。

元康は信長に縁談を断る旨を伝え、突き付けられた刃を素手で握りしめ、信長のことを兄と思っている。盟約の元に今川をことごとく滅ぼし妻と子を奪い返すと宣言します。
手に滴る血を物ともせず見つめる元康の想いを信長は了承するのでした。

元康を見送って信長はこれでよかったのかとお市に言います。幼いころの元康はひ弱でしたが優しく、兄に混ぜてもらえず一人で鎧を着て水練をしているお市を助けたことがありました。お市はそのころからひそかに元康を想っていました。
信長はそんなお市の心情を知っていたのです。あいつを殺してやろうかという信長を諫め、元康を大事にせよ信用できるのはあの男だけかもしれないからと伝えるのです。

そして、今川はついに反撃ののろしを上げました。裏切者には死を、関口家の危機はさらに迫っていくのでした。

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「清州でどうする?!」ネットの反応

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私、どうする家康はCLAMPだと思う
4話、瀬名の血文字にはどん引きしたんだけど、それがラスト信長の刀を握る元康と対になってるのを見て、「こ、これは、昔懐かし流血少女漫画だ~!!」と
由貴香緒里かがゆんかCLAMPかで迷ったけど、あのメジャーマイナー混じった感じはCLAMP、それも新書館か角川
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NHK大河ドラマ「どうする家康」
第4話を見た
①信長と家康対談シーン、猿(秀吉)の「物の見方」次第と発言したシーン
② 「清洲同盟」の成立の証として家康とお市の方が婚約、そしてお市の方から破棄するシーン
仮説だと思うが、面白い視点だと思う。第1話の印象と違い、面白いドラマ。最後まで見る!
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どうする家康第4話、松潤元康は岡田信長公の刃に流した己の血の覚悟で瀬名との絆を守ったし、瀬名は一族を守るために氏真の夜伽役になろうとするも元康の兎なしには耐えられないことだった。お互いを思い血を流した2人のこれからを想像すると胸がつぶれそう。
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どうする家康、4話観た。お市様ーー結婚してくれーーー‼︎ってなる強さ、美しさ、潔さ。兄と妹の絶妙な関係描写良き。兄貴怖いけど、さては妹も元康も大好きだな?ずっと手元に置きたかったのでは?元忠と平八郎のわちゃわちゃが癒し。不穏な藤吉郎。哀しき今川。瀬名ちゃんの血文字の文。CGが独特。

1話のヘタレから打ち付けられる状況にどんどん強くなっていく松潤元康に、面白くなってきたとおおむね好評のようです。
また初登場したムロツヨシさん演じる藤吉郎の癖の強さに目が行くツイートも散逸しています。これから鎌倉殿に負けないくらい面白くなっていきそうですね。

大河ドラマ徳川家康(1983年)との比較考察「お市の家康の絡みはほぼなしだった」

今回、元康と信長が同盟…いわゆる「清州同盟」を締結するまでの様子を一話丸々を使い放送されました。
1985年の大河ドラマ「徳川家康」では信長(役所広司)と家康(滝田栄)が、織田家の人質であった時代を懐かしみ、久しぶりだと微笑み頷き合うというシーンが印象的で穏やかに進みました。
加えて役所広司さんの信長はギラギラして、インテリな滝田栄さんの家康がしばしば圧倒されるという形式美がありましたが、今作のように震え恐れまくるといったことはありませんでした。
そして元康とお市が結ばれるといったやりとりもありませんでした。
桶狭間があって岡崎城入城から即座に清州同盟、一向一揆と続く感じでこの間3話で済んでおりあっさりしたものです。

また、1985年の徳川家康は今作とは違い腹心は二人いました。一人は今作でも序盤から出張っている石川数正、そして長門裕之さん演じる本多重次です。今作では重次出ていませんね!
過激な決断や叱咤はこの重次(作中の呼び名は作左)が行っており数正がまあまあと言いながら静かにまとめるといったパターンがありました。今回は数正(松重豊)と高井忠次(大森南朋)がそのポジションですね。

ちなみに、忠勝(山田裕貴)&忠真(波岡一喜)の本多家と正信(松山ケンイチ)の本多家、重次の本多家はルーツは同じですが、この当時6家に分かれて別の家として認識されています。
次回は正信が登場するようですね。どのように演じられるか楽しみです。

次回:どうする家康第5話「瀬名奪還作戦」ネタバレ感想過去大河との比較

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