前回、万太郎(森優理斗)は、天狗の男(ディーンフジオカ)から生まれてこなければよかった人間などいないと諭され、それによってほんの少しだけ成長し、祖母・タキ(松坂慶子)や、母・ヒサ(広末涼子)を満足させました。そんな万太郎には、峰屋と懇意な深尾家家臣塚田昭徳(榎本孝明)から武家の子が通う学問所に行かないかと口利きが舞い込んでくるのでした。
らんまん第4話ネタバレ、感想
前回、から日がたち、秋になりました。秋は酒造りの重要な季節です。杜氏や蔵人たちがやってきて峰屋はにわかに活気づいていました。
しかし万太郎(森優理斗)の身体の弱さは相変わらず、祖母・タキ(松坂慶子)にお灸をすえられるなど様々な民間療法が試されていました。
お灸の跡の余りの痛さに万太郎は神社で伸びていました。タキから万太郎のお目付け役を任ぜられている竹雄(井上涼太)が必死に呼んでいます。
勝手に出て行ってしまう万太郎に竹雄は手を焼きますが、万太郎の為と言いながら祖母側に立つ竹雄に万太郎はいらいらします。
万太郎はふと竹雄の下にある植物に目をやります。人に踏まれる位置に生えている雑草の強さに惹かれたのです。
竹雄は持っていた紙の束を渡して万太郎が植物の絵を描けるようにします。彼はこのように気の回る子どもでした。
そこに近隣の子どもたちがやってきて遊ぼうと言います。しかし万太郎が倒れたら…と考える竹雄は子供たちと遊ぶのを拒み万太郎を連れて帰ろうとします。なぜ一緒に遊んだらいけないのか!と万太郎は激高、竹雄が帰れ!といい他の子どもたちと一緒に竹雄を追い出そうとします。竹雄もまた苦しい立場、した。
一方、峰屋では姉・綾(太田結乃)が杜氏と蔵人たちにお昼ごはんができたと声を掛けていました。
そこに帰ってきた万太郎と竹雄、万太郎は竹雄に怒りをぶつけ脛を蹴とばしそのまま酒蔵に逃げてしまいました。綾は驚いて万太郎を追いかけますがそこは女人禁制の酒蔵の中、綾にとっては入ってはいけない場所でした。
杜氏の寅松(嶋尾康史)に肩をつかまれ「おなごが入って酒がダメになったらどうするんです。おなごはけがれてるからはいっちゃいかんです」と諭します。
酒蔵の神様がおなごを嫌うからという言い伝えでした。万太郎はたまらずお姉ちゃんは悪くない、自分のせい、と言いますが、そこは迷信が信じられていた時代、寅松は蔵人たちに酒蔵にお清めの塩をまいておけ!と指示するのでした。
その際、少年の蔵人・幸吉(番家一路)は酒蔵に落ちていた綾のかんざしをみつけ懐にいれました。
綾は祖母・タキによって部屋に押し込められ、晩御飯抜きの処遇をうけ、竹雄も万太郎も気の毒に思い直訴しますが、酒蔵には酒蔵の掟がある、とタキは跳ね除ける始末。万太郎は泣き叫びますが、綾はいい匂いのする酒蔵に入ってみたかった自分のせいだと諫めます。
姉をどうにか守りたい万太郎は母・ヒサ(の元へ)いきますがヒサは弱っており近づくことすらゆるされませんでした。
翌年になると、ヒサはほとんど目を覚まさなくなり峰屋には頻繁に医師が来訪する日々、万太郎は不安を綾にぶつけてしまいますが、そこで綾もいっぱいいっぱいになってしまいました。
綾は一人で泣き崩れ、万太郎は神社に走りました。母の為に、花の好きな花を探すために。
天狗に祈り、母の大好きな花を頂戴というのでした。
らんまん第4話ネットの反応「あまちゃんのあとのらんまん辛い」
当時は、女性が家で味噌や糠漬け作ってたから、酒酵母への影響で女人禁制だったのかな。(あと力仕事だし、生理もあるし)
大奥様も、けじめをつけなきゃいけないからつらいね。本来なら息子夫婦が仕切って、自分は優しく教えられただろうに。
らんまん→あまちゃんの順番にしてほしい(無理)
そんな中でもらんまん初週はお姉ちゃんの「女だてらに酒蔵への憧憬」をしっかり描写
目付役の辛さや蔵人のかんざし隠しなどいろんな人のいろんな伏線がガンガンに散りばめられている
同じ年頃の子どもにお目付け役はこうなるよ…
本当は自分だって遊びに混じってるような年頃なのに、環境のせいでずっと早く大人になってしまっている
坊にも周りにもナメられるし、坊が迷子になったら自分のせい
辛いな…
今回は身分差や女性差別がちりばめられた時代背景に苦しさを覚える反応が多数でした。時代とはいえ子供がそれに押さえつけられているのを見るのはかなり苦しいものがありますね。
らんまん第4話ネタバレ感想考察「酒蔵が女人禁制なのは根拠あり」
今回は、祖母・タキの言いつけにより万太郎に無理をさせまいと遊びを止める竹雄の孤独、万太郎を追いかけるために蔵に入らざるを得なかった綾に対する仕打ち、そして極めつけに危篤になる母・ヒサなど大変重苦しい回で心が痛くなりましたね。
しかし少しだけオアシスが。万太郎を遊びに誘った一番大きな男の子、舞いあがれの一太君でしたね。野原壱太くん、1話に続いての出演でほっこりした視聴者もおられたようです。もっと出番がくるといいですね。
それから幼い蔵人の幸吉(番家一路)が登場しました。綾のかんざしを懐にいれ、返すシーンがありませんでした。これから二人の仲が深まるきっかけになるでしょうか?
さて、今回酒蔵に綾が入ったことを咎められていたシーン、迷信だと思われる方もいますが昔の人が信じる根拠がありました。以下Twitterより。
種類や数量が豊富なので、殺菌技術や抗菌技術が無かった時代に
は、その繁殖による変異を忌避するため、女人禁制が行われた。
非科学的な差別や偏見では無い。 #らんまん #NHK
菌って目に見えませんから当時の人にとっては女性の身体は生理もあるし穢れているから、としか説明がつけられなかったのでしょう。安定した酒の供給をする上では必要悪だったと考えられますが世知辛いですね。
とすると、宮尾登美子原作の「蔵」というドラマにも映画にもなった小説がありましたが、あれも女性が蔵に入って酒造りをするお話だった気が…。とするとかなり画期的なことをやったんだということを、らんまんを見て気づかされました。朝ドラもただ見てるだけじゃなくて気づきもあるんだなぁと感じる4話でした。次回も楽しみですね。
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