らんまん第55話ネタバレ感想「あなたと結ばれたい」

らんまん

前回、無事創刊された植物学雑誌、田邊教授(要潤)の手柄を横取りするような発言があったものの万太郎(神木隆之介)は一様に満足していました。
そして打ち上げが終わった夜、義平(奥田瑛二)イチ(鶴田真由)夫婦に仲人になってほしいと請うのでした。

らんまん第55話ネタバレ感想「あなたと結ばれたい」

前回、無事植物学雑誌を創刊した万太郎(神木隆之介)たち、今まで疎遠だった上級生や、講師の大窪(今野浩喜)らとも親交を深めるに至っての完成でした。最終チェックの際では田邊教授(要潤)が手柄を横取りするような発言をし場が凍りましたが、それでも万太郎にとっては雑誌を創刊したことが大切でした。
植物学教室のメンバーや文学部の丈之助(山脇辰哉)、そして印刷所の面々を交えて打ち合わせした後、万太郎は義平(奥田瑛二)とイチ(鶴田真由)夫妻に釣書を提示し、寿恵子(浜辺美波)との仲人になってほしいと願い出ます。義平は大喜びし家に帰るのですが、自分への求婚だと勘違いした佳代(田村芽実)は早速降られる羽目に。
翌日は仏滅ということで申し込みにはいかないことにした夫婦でしたがひそかに佳代は白梅堂のお寿恵とはどういう女か見てみようと乗り込むのでした。

白梅堂に居合わせた佳代は洋装の美しい寿恵子を目撃し目を奪われます。印刷所に戻った佳代は白梅堂で買った10個のお饅頭を頬張りながら放心状態、イチに「槙野さん、だめだと思うわぁ」と言い、寿恵子が高藤家に入るという情報を伝えました。
高藤(伊礼彼方)に寿恵子が奪われると聞いた義平は大慌て、思い立ったが吉日なところはさすが佳代の父。仏滅だというのに急ぎ紋付き袴を着て白梅堂に乗り込もうとします。イチに諫められ翌日の大安になるまで耐え忍ぶのでした。

翌日、夜明けと共に義平は紋付袴姿で釣書を手に白梅堂に向かいました。戸を開け出てきた文太(池内万作)に釣書と口上を述べると文太は「時が来ましたか。さあ中へどうぞ!」と大歓迎するのです。
その日はとうとう来た舞踏練習会の発足式の日、寿恵子はそこにいました。
舞踏練習会に呼ばれた女性たちは、「人前で殿方と抱き合いダンスを踊る」ことにはしたないと抵抗を覚え、男性たちは「音楽が流れる最中は女性に触れていい」ことに下卑た笑いを浮かべるのです。
舞踏練習会を主催する佐伯遼太郎(石川禅)、那須川正宗(町田水城)などは音楽の美しさも趣旨もわからぬとは嘆かわしいと言い、田邊教授は、それを理解するには教養が必要なのだから仕方ないと返すのでした。

鹿鳴館で踊る貴婦人候補の人々や男性たちに向け高藤が挨拶をするとクララと寿恵子が入室し、そのまま高藤と寿恵子のダンスの模範演技が始まりました。
寿恵子のことはすでに噂になっており、高藤が見初めたのだと口にする女性陣、美しく踊る寿恵子を苦々しく見つめる高藤夫人・弥江(梅舟惟永)、そして海外で実際にダンスをみた主催者たちは満足そうに眺めるのでした。
ダンスが終わるころには会場はダンスと寿恵子の美しさに魅了されていました。大きな拍手と共に高藤は言います。
「これが鹿鳴館の日本人の姿。鹿鳴館は目的ではなく手段、日本を認めさせ屈辱の不平等条約を撤廃させる。今度は日本こそが他国に出ていくのだ。西洋諸国がそうしてきたように」
高藤がそう宣言すると、田邊からの英訳を聞いていたクララが驚き、そんな為にダンスを教えたわけではないと抗議します。しかし高藤は何が違う、あなた方と同じことをしただけだと詰め寄り、日本をすぐに一等国に伸し上げる、この場にいる私たちが民草を導くのだと言います。
寿恵子は高藤に握られた手を拒絶、すると高藤は寿恵子に、身分など気にしないでこれから生まれ変わるんですと微笑みます。
しかし寿恵子にはもう違和感しかありませんでした。
「どうして生まれ変わらなければいけないんですか?私は菓子屋の娘です。しかし両親を恥じたことは一度もない。父は西洋の乗馬方法を試して亡くなりました。しかし父が西洋の国に馴染もうとしたのは外に出ていくためではない。分かり合うためです。クララ先生は人生にとって最初の先生、熱心に教えていただきました。美しい曲も花もそして何より一番大切なことも。心のままに生きることも」
高藤に面と向かって抗議する姿を高藤夫人・弥江は微笑んでみていました。
「先生、私好きな人がいるんです。だからもういきます。一生忘れません。Thank you very mach,my teacher 」
涙ぐむクララの手を寿恵子は握ってそう伝えると高藤に一礼してさっさと出て行ってしまいました。高藤は動揺したのか初めて寿恵子を呼び捨てにし連れ戻そうとしますが、そこに「みっともない!」と弥江がとめに入ります。
「男と女が対等とおっしゃるけれど、あなたはすぐそばにいる女すら目に入っていない。この国の行く末を描くのに女の考えは聞こうともしない。どうぞお好きなだけお仲間と踊ってらしたら?」
そう言い捨てて、女性陣に「行きましょう?」と声を掛けて寿恵子同様に部屋を出て行ってしまいました。女性たちは弥江に賛同するようにさっさと出ていき、男たちは慌てます。
思わず笑ってしまう田邊教授に高藤は怒鳴りますが、田邊教授はいや、やはり女子の高等教育は急務だと思いましてと笑うばかりでした。

寿恵子は洋装のまま町を走ります。息も切れますがその顔は満足そう、寿恵子が向かったのは万太郎のいる十徳長屋でした。
子どもたちにユウガオの説明をしていた万太郎、そこに白い洋装姿の寿恵子が現れ子供たちは「ユウガオのお姫様だ」と驚きます。
寿恵子は「私来ました」といい万太郎に抱き着きます。初めて触れる寿恵子に戸惑いつつ万太郎は大切そうにその背に手を添えるのでした。

前回:らんまん第54話「植物学雑誌創刊」
次回:らんまん第56話「あなたの伴侶という冒険」

らんまん第55話ネットの反応「高藤の奥様に喝采」

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いやーヤバ藤ザマァアアアアだしヤバ藤嫁かっこいいし今日はスカッとしたなぁ すえちゃんも大畑さんも良かったし何より文太さん最高(*´∇`*)
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オープニングの「空が晴れたら逢いに来てほしい」がまさに今日それで、久々の晴れの日にあの内容の放映とか最高にテンションあがる…っ
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ドレス姿が麗しく髪型も大きなリボンも素敵で高藤さん@伊礼彼方に対してもキッパリすっきり言って万太郎@神木隆之介のところにやってくる寿恵子さん@浜辺美波よかったよ〜っ!!!
私的ヒットは万太郎に秒で恋して失恋したのに敵状視察に行ってお饅頭買ってくる佳代さん@田村芽実。#ドラマ
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恋敵だと思っていた寿恵子の魅力に絆される佳代ちゃん。旦那の妾だと冷たい目線を送っていた寿恵子の凛とした在り方に次第に共感覚える高藤奥様。今日は寿恵子の魅力全開回だったね。今作の浜辺美波さん、凄く魅力的✨
#らんまん
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らんまん。やっと成就したよー!ユウガオを彷彿とさせる繊細な白いドレスも素敵だった・・・ただ、それを準備したのは女性の自己を実は見ていない高藤でありそこに言及した流れなので、寿恵子さんと万太郎が再会する場面では普段の衣装の方がよかったようには思う。でもようやく成就してよかったー。

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らんまん第55話ネタバレ感想考察「弥江さん嫉妬してたわけじゃなかった&田邊教授のこれからの伏線」

今回は爽快でしたね。視聴者が抱いていた理想ばかり抱えて女の人を男の下だと貶めていることに気づかない高藤へビシっと言ったお寿恵ちゃんと高藤夫人・弥江さん。特に弥江さんの「すぐそばにいる女さえ目に入っていない」というセリフ。
これは新婚当初から気づかないうちに女性を貶める発言をしている夫が西洋かぶれになってさらに男女平等を謳う姿に幻滅しまくっていたのではないでしょうか。
寿恵子さんへの嫉妬というよりは、騙されちゃって馬鹿な子、くらいで、高藤に対していまさら寄り添う気もなかったのでダンスも拒否していたのでは?と勘繰っちゃいますね。お寿恵ちゃんと弥江さん、出会う場所が違ったらいい飲み友達になったでしょうしとても残念です。

そして田邊教授の「女子の教育が必要」というセリフとても不穏ですよね。

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婦人参政権が昭和21年。明治時代に公の場で、しかも女子の面前で薩摩の男が恥をかかされるなんて即憤死では。ホワイトウォッシュならぬポリコレウォッシュされた時代モノドラマって意味あるのかな?それなら舞台を令和にしろよと言いたくなる #らんまん
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寿恵子に手痛く袖にされた高藤を見て、「女子にも教育が必要」と言う田邉教授の発言が含みあり過ぎて不気味なのよね。普通に考えれば、女子は男子に従うように教育せねばという意味なのかなと取れるけど、それだけでもないような気もしてしまう。

一概に寿恵子や高藤夫人の行動を賞賛したわけではない感じがしました。なぜならこの後の田邊教授は史実の矢田部教授のように東大を追われて、東京高等師範学校に転任させられます。
のちに東京高等師範学校の校長となり、この東京高等師範学校には女子師範学科がありました。のちに東京女子高等師範学校と改称され戦後にお茶の水女子大となるところですが、そんな経緯のある人物だけにこのセリフは沢山の伏線を感じますね。
戦前の女子教育は花嫁修業ですし、それを海外に出ていた田邊教授がよしとするのかななど、まだまだ謎が残ります。

次回:らんまん第56話はこちら

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