前回、寿恵子(浜辺美波)の花嫁衣裳をあつらえるために呼んだ馴染みの仙石屋(三山ひろし)から、仙石屋に咲くヤマザクラが病になり切り倒すことになったと聞いた祖母・タキ(松坂慶子)は万太郎(神木隆之介)にヤマザクラを治療してくれと頼み込むのでした。
らんまん第62話ネタバレ感想「女であるということ」
前回、タキ(松坂慶子)は孫の嫁・寿恵子(浜辺美波)のために、馴染みの呉服商・仙石屋(三山ひろし)を呼び寄せ、花嫁衣裳を仕立てました。その際、仙石屋の庭先に咲くヤマザクラが植物の病を得て、近々切り倒すと耳にします。タキは自分も万太郎(神木隆之介)も愛したヤマザクラをどうにかならないか?と万太郎に治療を依頼するのでした。
一方、綾(佐久間由衣)は造国税に苦しむ酒屋が団結し対抗するために組合を作とうと一軒一軒回ろうとしていました。綾の決意を聞いた竹雄(志尊淳)はそれに同行するのでした。
しかし、綾の想いとは裏腹に他の蔵元との話はうまくいきませんでした。当主が女であるということ、峰屋は深尾の殿様からひいきにされてきて、それがなくなり野に出されて、組合を作ろう助け合おうとは虫の良すぎる話だという辛辣なセリフのオンパレード。
きれいな格好をした綾が、ちゃらちゃらした男=洋装の竹雄を引き連れて、いつまで土佐一の酒蔵だといえるのか、や、綾を行き遅れだと言い峰屋ごと嫁にもらってやるや、峰屋が組合を抜けるなら入る、女を蔵元にするのは峰屋の勝手だが蔵の神が起こる自分たちをまきこむななど聞くに堪えない罵声を浴びせられるのです。
一通り回り終えて、竹雄は「アホばっかりだった」と言い、綾は野で五体投地をしながらそれがみんなの本音だったと回想します。女が当主であるというだけで峰屋の将来が閉ざされるのだ、蔵の神が女を嫌うというのは幼いころからたくさん聞かされたが峰屋に限った話ではなかったのだと思い知らされるのです。
「のう竹雄、夫婦になろうか」
そういう綾に竹雄は
「嫌じゃ、それは芯から欲しい言葉じゃ。ほしゅうてほしゅうてたまらんけんど今の綾様からはほしゅうない」
そう返すのです。綾は自分が当主であるかぎり道は閉ざされる、だからどうしたらえんじゃと頭を抱えます。竹雄はそれならいっそ隠し蔵を立て、峰屋が闇の酒を造ればいいと言いますが、そんな後ろ暗いことをしたくないと綾は拒否するのです。
誇り高く峰屋の味を守ろうとする綾を竹雄は励まし、アホどもに揺さぶられることはない、あなたは呪いではなく祝いだと微笑み、あなたに欲しがられたいと告白するのですが、綾は竹雄をめんどくさいといいます。
いつもならそこでなんじゃ、で終わるのですが、綾は自身の手を竹雄に添え、二人は口づけをするのでした。
夜、寿恵子(浜辺美波)は食事もとらず研究に没頭する万太郎(神木隆之介)に詰め寄ります。万太郎にとっては研究に没頭し寝食を忘れるのは普通の事で峰屋の人たちは了解していることでした。
そして今回はヤマザクラの病の研究をしていますが自分にとっては未知の領域、食事などで中断し頭の中をごっちゃにしたくないと拒否するのですが、寿恵子にはぴんときません。今は邪魔じゃと珍しく辛辣な言葉をぶつけてくる万太郎に寿恵子は悲し気に去っていき、残された場所には菓子が置いてあるのでした。
まずいことをした、と万太郎は慌てて峰屋の中を探しますが寿恵子の姿はありません。家を出たかとさらに駆け回っていると、綾、竹雄に愚痴っている寿恵子の姿を発見します。
寿恵子は子供のころから一人でご飯を食べたことがなかった。この先二人っきりになるのに幸せな家にしたいのに一緒にご飯を食べたいのに、万太郎が邪魔だと言ったと嘆いていました。綾と竹雄は没頭するのはいつものことだがそれはないと憤慨、万太郎は3人の前に出て土下座します。
綾にも竹雄にもなじられる万太郎、寿恵子は研究のことを咎めてはいませんでしたが振り向いてもくれなかったことが悲しかったといい、二人でやっていくのだからもう二度と邪魔なんて言わないでくれという寿恵子。平謝りの万太郎に、竹雄は明日横倉山に行こうと言うのでした。
前回:らんまん第61話「祖母の愛したヤマザクラ」
次回:らんまん第63話「祖母孝行」
らんまん第62話ネットの反応「竹雄おめでとう!!」
撮影の合間に、けん玉に挑戦する #松坂慶子 さん!
認定指導員でもある #三山ひろし さんから、9級の認定証が贈られました👏#朝ドラらんまん pic.twitter.com/JeptLMV7kb
— 連続テレビ小説「らんまん」 (@asadora_nhk) June 26, 2023
寿恵子ちゃん良い子だな☺️
しそんじゅん(28)笑
らんまん
最後のイラストコーナーでは志尊淳さんの絵がのっており「しそんじゅん(28)」と記載されていました。
けど長い目で見るとこういう男の方がタチが悪いのも確か。
がんばれ寿恵子ちゃん。
こんな事を未だに言ってくる人間は一定数いる😵💫
「女じゃダメだ男連れてこい!」
「女性のあなたにわかるの?」
男尊女卑は未だに続いている
明治〜大正時代は特に酷かったろうに綾ねぇはかっこいいな☺️
らんまん、女性がみんな一本筋が通っていて見ていて気持ちが良い
らんまん第62話ネタバレ感想考察「かかあ天下確定演出」
今回は、女が蔵元である、それまで武家社会の中で優遇された酒屋の転落を同業者がニヤニヤしながらみているという峰屋の現実を見せつけられた回でした。しかし予想以上に辛辣でしたね。深尾の殿様に優遇されていて野に放りだされたら助け合おうとするのは虫が良すぎるというセリフは1話から見ていましたが予想していなかったです。
深尾の殿様のお引き立て、というセリフは何度も聞いていましたし、深尾の殿様に納めているのが誇りであるという部分しか頭に残っていなかったのですが、まあ確かに同業者からすれば、「お高く留まった峰屋」だったのかもしれませんね。
弱気になり、夫婦になろうと言う綾にこのまま竹雄がただ寄り添うだけかと思っていましたが、欲しい言葉だが今は違うと拒絶するところは本当に綾を愛してるのでしょう。万太郎とはちがう想い人へのアプローチは朝から見ていてキュンキュンした視聴者も多いのではないでしょうか。
一方万太郎は自分が行き詰まると、ついつい自分のペースを荒らしてほしくないと寿恵子に当たってしまう出来てなさっぷり。寿恵子ちゃんはため込まず、早々に綾と竹雄を仲間にし万太郎をやりこめる手腕はお見事。かかあ天下確定演出ですね。
史実の壽衛子さんは耐える女の印象ですが、寿恵子ちゃんは夫と対等に頑張っていてほしいです。
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