前回、祖母・タキ(松坂慶子)によって万太郎(神木隆之介)と綾(佐久間由衣)が姉弟ではなく従姉弟であることが告げられました。しかも従姉弟であるから二人は結婚しろというのです。峰屋に育てられたのだから従えと言わんばかりのタキに、植物学をあきらめた万太郎と、身の上を告げられた綾は反発するもなすすべがありませんでした。
らんまん第18話ネタバレ、感想「綾を探して」
前回、衝撃的な出生の秘密と万太郎(神木隆之介)と夫婦になれと言われた綾(佐久間由衣)は茫然自失で家を飛び出してしまいました。出頭、綾は自分にも想い人がいることを叫び出ていった綾を気の毒がった万太郎はタキ(松坂慶子)に抗議しますがタキにも固い決意があります。
万太郎は、竹雄(志尊淳)に綾に想いを告げてほしいと言い、それから飛び出していった綾を探しに峰屋を飛び出すのでした。
綾は農作業をしている幸吉(笠松将)の元へ向かい、そこでみたものは嫁らしき女性と仲睦まじくしている幸吉の姿でした。自分は何をやっているのだと吐き捨てる綾の目に一輪のササユリが目に入ります。きれいだと言いまたあてもなく歩いていくのでした。
一方、万太郎と竹雄は医師(綱島郷太郎)とその息子で幼馴染の寛太(新名基浩)に出会い、高知から戻る道すがら綾ねえちゃんに会ったと聞きます。
万太郎は綾が高知で喜江(島崎和歌子)から女性の為の活動でもあると演説会のチラシを渡されていたことを思い出し高知へと急ぎます。
高知では自由民権運動の結社「声明社」が精力的に活動しており、リーダーの早川逸馬(宮野真守)国民と自由の権利について訴えていました。自由がなければ生きている権利がない、雑草みたいに踏みにじられてはいかんと叫ぶ逸馬、植物を馬鹿にされたと思った万太郎はとっさに「それは違う」と叫び、壇上に上げられてしまいます。
何が違うのだと問う逸馬に万太郎は「わしはただ、逸馬さんが雑草の役立たずというたから。名もなき草なんてひとつもないがじゃ。その名を知らんだけじゃ。名を知らんだけじゃなく毒があるか薬があるかその草の力を知らん。一つ一つ違う。生きる力をもっちゅう。葉の形、花の色、どこに生きるか、天が決めるかようしらんけどまっことよう出来ちゅう」
植物についてそう語った万太郎ですが逸馬は感じ入ったように
「天賦人権、天から権利を与えられちゅう」
と叫び、万太郎もなぜか心地よくなったのかいつの間にか演説の主要人物のように演説しだすのです。万太郎自身は植物のことしかはなしていませんが。集会は大盛況になり、声明社の人間に気に入られた万太郎は一緒に活動しようと声を掛けられます。
自由についてはまだよくわからないが、それはだれでも自由に生きられるのか、と問う万太郎、逸馬は語り合おう、と万太郎を誘うのでした。
前回:らんまん第17話「タキの暴走」
次回:らんまん第19話「自由と出逢いと」
らんまん第18話ネットの反応「宮野真守顔がうるさい」
綾姉ちゃん、竹雄がいいよ
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らんまん第4週あらすじまとめ
らんまん第18話ネタバレ感想考察「脚本家の腕の見せ所」
前話から出生の秘密、実は従弟だった万太郎との結婚、そしてあこがれた幸吉は妻帯者だったと、フルボッコ状態の綾姉ちゃん、そして竹雄の報われない恋…というとどうしても鬱々としたストーリーになるはずなんですが、宮野真守さんの早川逸馬の登場で一気にコメディ風味になりましたね。逸馬は真面目に語ってるだけ、そして万太郎は雑草を馬鹿にされ植物について語ってるだけなのに妙に話がかみ合ってしまう…脚本の妙を感じますね。
配役が宮野真守さんなのもまたいいですね。早川逸馬の特定のモデルはどうもいないようです。ですが賛同者は後に内閣総理大臣になった大物議員でもいますしいろんな活動家の集合体のような感じで作られたのでしょうか。
序盤の自由民権運動は西南戦争にも参加しようとした勢力が存在したり、明治14年の政変により支持者の大隈重信らが失脚するといったこともあり反発で暴徒化していく側面もありました。
ですので作中でも逸馬の立場はやばくなるかもしれませんね。
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