らんまん第101話ネタバレ感想「彼岸を渡った人へ」

らんまん

前回、田邊教授(要潤)は逆境の中、新属、新種の植物「キレンゲショウマ」を発見するに至りました。学者として輝かしい功績を残したのもつかの間、田邊教授の自宅に非職するという手紙が届きます。それは事実上の大学追放だったのです。

らんまん第101話ネタバレ感想「彼岸を渡った人へ」

前回、権力争いの破れてしまった田邊教授(要潤)は努力の末得ていた地位を次々に失っていました。しかしそれは研究に打ち込むきっかけとなり、精力的に採集旅行を行いついに新属、新種のキレンゲショウマを発見するに至ったのです。献身的な妻・聡子(中田青渚)との仲も良好、大学教授として研究の道がまだ残されていると思っていた矢先、田邊教授を非職とするという大学追放を知らせる手紙が届いたのです。
後任は徳永助教授(田中哲司)、彼はドイツから帰国し田邊教授の後を引き継ぐことになります。日本初の理学博士であった田邊教授、彼はこれを機に永遠に東大に戻ることはなかったのです。

明治26年8月、大学を追放された田邊教授でしたが家庭内はとても穏やかでした。聡子は身ごもり、娘二人も元気に暮らし、その日は海を見に行くと大はしゃぎをしていました。余所行きの着物を羽織る聡子にキレイだと言う田邊教授に昔の剣呑さはありませんでした。

槙野家もまた、子供たちはすくすくと成長していました。千歳(入江美月)と百喜(石川誉)、大喜(服部仁信)はダメだと言われた場所でかくれんぼを腕白に育っていました。大喜を抱っこした藤丸(前原瑞樹)は植物学教室で飼っていたウサギと同じ体温だったと笑います。しかし彼も近況はなかなか複雑でした。
彼は波多野(前原滉)と違い、卒業後大学で助手として働くといったことはしていませんでした。植物学の仕事というのがこの時代なく、文系などの出身者と争うと勝てず教員としての声がかりも未だなかったのです。
あのトガクシソウ事件の伊藤でさえ、ケンブリッジ大学を卒業して帰国した後も声がかりはなく、結局は鹿児島の中学で教員をしているにとどまっていました。彼は日本で二人目の理学博士、こんなところでつぶれるのは万太郎とて心外の極みでした。
そのうえ田邊教授が辞めさせられたといった話は藤丸を疲弊させました。田邊教授は政府の仕事を優先するあまり学内でも浮いた存在で学者として軽んじられていた節がありました。それでも日本初の理学博士、その価値は高かったはずでした。
藤丸は「あのユーシーが青長屋にいないなんて想像がつかない」と彼自身納得できずぶぜんと呟くのでした。

一方寿恵子(浜辺美波)は慢性的な金欠に悩んでいました。なにか質入れするものはないかと家の中を物色し中尾のおじさん(小倉久寛)のところへ行くというと千歳は中尾のおじさん嫌と言います。
どうも涼しくしてほしいと頼んだら怖い話をされたよう、そこからお母ちゃんの怖いものはなに?と無邪気に聞いてきます。寿恵子は子供たちと万太郎になにかあることだと言い、大切に取っていた「里見八犬伝」の本を眺めました。八犬伝を手元に残して、子供たちの腹をすかせるなんて寿恵子にはできません。
寿恵子は何よりも大切にしていた本を中尾の元へ持っていき質入れしました。古い本で傷んでいるからあまり出せない、むかいの古本屋ならもう少しお金をだしてくれるという中尾、しかし寿恵子はこの本は売るのではない貸すのだと言い、中尾に八犬伝の講読を勧める始末、人がいい中尾は受け入れ期日も秋までに延ばしてくれ、さらに子供達には煮干しを、寿恵子にはお茶を振舞いました。

子供たちがまた怖い話をしてとねだり、中尾が話し始めた頃、ふと、子供たちの食べている煮干しの下に敷いた新聞広告が目に入ります。そこにはとんでもない内容が書いてあり寿恵子はすぐに長屋に戻ります。
万太郎と藤丸が、田邊教授が出していた図鑑が廃刊にされ、徳永教授が田邊教授の色を消す仕事をさせられているという話をしていると、戻ってきた寿恵子が真っ青になって新聞を差し出しました。
そこには「田邊教授が遊泳中に溺死した」と書いてあったのです。

前回:らんまん第100話「権力争いの代償」
次回:らんまん第102話「思いがけぬ遺産」

らんまん第101話ネットの反応「万太郎=マヤ、田邊教授=姫川亜弓」

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美作氏の指示?
徳永教授に変わって万太郎がまた大学に行けるかな〜って思ったけど……
無理そう?
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今朝の朝ドラ・らんまん。
えっ⁉田邊教授⁉って思ったけど…
スマホでドラマのネタバレ見たら…
事故じゃなくて、自分の意図で。
の方やろな。
あれだけ肩書きがあって、プライドもあった人やから。
あんな待遇受けたら、メンタル乱れるやろなぁ。
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寿恵子はお金借りると見せかけて、
密かに中尾のおじさんも八犬伝の沼に沈めようと策略していたw
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大学に出入りできない立場になって、ユーシーは万太郎のことを思っただろうか。でも胴乱を置いて行ったくらいだから、もう植物のことは考えないようにしていたかな。 #らんまん
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田邊彰久:聡子へのはなむけ「よく似合ってる」は、支えてくれてありがとうがこもってましたね。「私が海にいきたいんだ」シダの最後力を振り絞って胞子を飛ばす様子と勝手に解釈しました。
徳永教授:やはり植物学から理化学に行っちゃったんですね。世界は科学だった事を見てしまった。
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今日のらんまん、新聞記事は罷免のことかと思ってたのでラストは衝撃で心臓がヒュンとした
記事にあった遊泳中の文字に、聡子が「誕生日プレゼントはあなたを1日ください、家族で海に行きましょう」と言っていた事を思い出してとてもつらい
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いやもうホント、田邊教授の姫川亜弓説!

あとお蝶夫人とかも

出来れば距離は変わっても同じ植物学の世界でずっと前を歩いていて貰いたかった🥺

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らんまん、マヤ(天才)VS亜弓(秀才)になんだか納得。田邊(元)教授どうなるのか…帰宅したら見なきゃ!>RT
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らんまん、絶妙に史実と創作が入り混じってるから「このあと(史実では)もっと辛いことが……」がそのまま採用されるかどうか予測が付かないのよな。ここまでの藤丸君のムードメーカー的な扱いからいうとナシになりそうな気はするが……というかそうなってほしい

らんまん第21週まとめはこちら

らんまん第101話ネタバレ感想考察「田邊教授の溺死した鎌倉の海水浴場はどこ」

前回の聡子の「海へ行こう」という誘いにフラグだフラグだとネット上で騒がれていましたが、今回史実通り、鎌倉で遊泳中に溺死というかたちで退場しました。万太郎にとっては油断ならぬ敵ではありましたが、聡子との仲睦まじさがあったので死んでほしくないと言った声も多数だっただけにトレンド入りしていましたね。

田邊教授がなくなった鎌倉の海岸はどこ

鎌倉の海のどこで溺死したか、というのは詳しく残っていません。今でこそ材木座・由比ガ浜・腰越あたりが海水浴場を開設してますが同時の遊泳場所はどこだったのでしょうか。千歳ちゃんが怖い話をしてとせがんでいたこともあったのでオカルト的に書いてみようと思います。

由比ヶ浜(由比ガ浜)か

3つの中で由比ガ浜は昔から書物に何度も名前が出る場所で、鎌倉に幕府がある頃は源義経の息子が生まれてすぐ打ち捨てられたり、たくさんの処刑があったりした曰くの場所。さらに前年の鎌倉殿の13人で話題になった「和田合戦」の舞台でもあります。
そんな歴史を持つ由比ガ浜、近年1995年~1997年にかけて(割と近年!!)に由比ヶ浜地下駐車場を建設する際に行われた調査でとんでもないものが。なんと地下から4000体の遺骨が発見されたのです。
集団墓地が周辺にあったようで人骨と共に馬、牛、馬、イルカ、クジラの骨が埋もれていたといいます。
サーファーが自分と同じようにサーフィンをしている人を見かけたがそれが幽霊だったなんて話もちらほら、心霊には事欠かない場所なので矢田部教授が引っ張られたなんてことだったら恐ろしい極みですよね。

刀傷がついた人骨が多数!木材座か

もう一つが木材座です。こちらはさらに物騒。ここは鎌倉幕府が滅びる時、鎌倉攻めの戦死者の遺体が多数残っているのです。
矢傷や刀傷をたくさん負ったものが多く、由比ヶ浜に比べて数は少なくとも凄惨、海の幽霊どころか落ち武者の幽霊が出そうです。またここは首切りの処刑場もあったとか。びしょぬれの幽霊が目撃されており、亡霊に足を引っ張られたなんて話もよくあるそうです。
引っ張られたなんてオカルトに合わせて考えるならこっちの方がありそう。せめて別の場所で遊泳していたら違ったでしょうか…。

次回:らんまん第102話「思いがけぬ遺産」

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