らんまん第72話ネタバレ感想「賢妻のはじまり」

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前回、新しい図譜を作ることを決意した万太郎(神木隆之介)、一方でその万太郎をただの作業員として使おうとする新入生と波多野(前原滉)藤丸(前原瑞樹)はもめごとをおこすのでした。そして田邊教授(要潤)は他科の教授から植物学教室が実績を残していないと嫌味を言われそれぞれに爆弾を抱えていたのでした。

らんまん第72話ネタバレ感想「賢妻のはじまり」

前回、万太郎(神木隆之介)は妻・寿恵子(浜辺美波)に、学歴が無い自分が生き残るすべとして誰もが認める図譜を作る決意を告げました。
一方、植物学教室では新入生二人が植物学に身が入らず万太郎をただの作業員と遣おうとして波多野(前原滉)藤丸(前原瑞樹)を怒らせるなど新たな火種を抱えていました。
そして田邊教授(要潤)は植物学教室が実績を残していないと動物学教室の美作教授(山本浩司)に嫌味を言われ追いつめられていました。
そんな中万太郎は、仲人となった大畑義平(奥田瑛二)の経営する印刷所に足を踏み入れるのです。

寿恵子は一人夢に突っ走る夫を一人待つ日々が続くと覚悟しましたが新婚でもある寿恵子には寂しさが積もるばかりでした。洗い終わっている手ぬぐいをひたすらこすっている姿を見た福治(池田鉄洋)が心配して「万ちゃんが何かやらかしたか」と声を掛けてきます。
寿恵子は万太郎が悪いのではなく自分が思っていたのと違ったと返し、万太郎が日本中の植物の図鑑を作る夢があってそれを承知で嫁いできた、二人なら10の力も100になると思ってたが、いざ夫婦となると体を壊さないかとか寝ているかとかそればかり、あとは家事しかできていないと嘆きました。
福治は寿恵子の家事があるから万太郎が集中できるのだと慰めますが寿恵子にとってはそれでは足りないのです。植物学者・槙野万太郎の妻はそれだけではいけない、そう思っていました。

福治は、「万ちゃんは立派な人間ではない。植物が好きなだけの男だ、お寿恵ちゃんも無茶するな、俺の女房もよくできた女だった。内職もして支えてくれた棒手振りなんてやめて店を持てと言ってくれた。俺は棒手振りでもよかったんだが失望させちまったんだろうな。ある日男を作って出て行った」
と言い、つまみをほおばりながら、怒りよりも自分がそうさせてしまったと思ったら追いかけられなかったと回顧しました。
身の丈に合わない思いは不幸になる、万ちゃんはやりてぇやりてェ馬鹿でお寿恵ちゃんは全部真に受けたらいけねぇ。身の丈を見てやれ、と助言するのでした。

寿恵子の心配をよそに、万太郎は印刷所の人たちとの再会を喜んでいました。印刷所の石版印刷技術は最新、仕事はどんどん舞い込み、人員も増えていました。
義平(奥田瑛二)とイチ(鶴田真由)との再会を喜びながら近況を話していましたが、新たな図譜の発行に未だ版元がつかないと聞いて驚きます。万太郎の絵は完璧でしたが浮世絵のような派手さがなく売れないとついてくれなかったのです。
そこに突然寿恵子が訪れ、紙と筆を手に印刷所の中のことを書き留めていきます。何をしているのか万太郎もわからず困惑するばかりですが、印刷所の人々は和気藹藹と寿恵子を受け入れ、娘の佳代(田村芽実)もすっかり寿恵子に心酔していました。
まかないの食事もおわり、改めてどうしてここに来たのかと聞かれた寿恵子は、意を決したように言いました。
「万太郎の図鑑を見てみたい。石版印刷機を買えませんでしょうか」

前回:らんまん第71話「拓く者と奪う者」
次回:らんまん第73話「江戸っ子の肝っ玉」

らんまん第72話ネットの反応「印刷所和気藹藹」

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偉い方の妻になったのだからとがんばる寿恵子→田邊の妻と同じ思考。それにしても、身の丈を見てやれよというアドバイスにしっかりと時間をかけたり、見どころをつくるのが上手い朝ドラ。
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まんたろ、印刷所の人にめっちゃ愛されてるんよな
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政府からの注文を蹴るのかwww
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身の丈を見て安心する人と、どんな山でも乗り越えたい人と。パートナーとの組み合わせ次第だねぇ。
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福治さんもよくできた女房がいたけど身の丈に合った好きな棒手振りやりたくて結局でていかれてしまったんだろうか・・・
(たぶん別の原因ありそうだが爛れたナントカみたいなw)
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お佳代ちゃんが寿恵ちゃんを『天女様』呼び‼️
女が女に惚れるてやつ🤭
ニヤニヤしちゃった〜笑
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池田さんの「夢を追ってばかりいないで身の丈を知る」という考えと、万太郎はそのまま真逆なんだよな… #らんまん #朝ドラらんまん

らんまん第15週まとめはこちら

らんまん第72話ネタバレ感想考察「福治の過去パート」

今回は、万太郎を支えることが足らないと悩む寿恵子に、福治が自分の過去と照らし合わせつつ助言をするという回でしたね。
十徳長屋はそれぞれいろんな経験を抱えており、万太郎や寿恵子が何かに直面するたびに助言が出ると言ったパターンが多いですね。
今回は福治の回、学歴もないが好きというだけで植物学者として世界に出ようとする万太郎と、棒手振りの仕事で満足していて店を持てと言う妻の期待に応えられず逃げられたという福治、二人は夢想家と現実主義という対極にいる存在でした。
結局は、身の丈似合った人と添うことで安心する人と、山を越えたいと思うパートナーと一緒に超えたいと一緒の目標の人と組み合わせられるかというパートナーとの組み合わせの問題なのですが、福治は万太郎に合わせようとして寿恵子が潰れることを恐れていました。それは妻というより、男を作って逃げた妻を追いかけれなかった自分と合わせて言っているのでしょう。
しかしそこは寿恵子ちゃん、人の心配の枠組みで終わる女ではありません。彼女は万太郎が好きで万太郎と同じものが見たくて、印刷所に乗り込みます。そして印刷機を買いたいというのです。
家で印刷して一緒に居て、同じものを二人で追いたい…たまらないくらいいい女ですね。感服します。また次回も楽しみになりました。

次回:らんまん第73話「江戸っ子の肝っ玉」

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