前回、万太郎(神木隆之介)が一目ぼれした女性、西村寿恵子(浜辺美波)は、叔母・笠崎みえ(宮澤エマ)から鹿鳴館で海外の賓客を受け入れる役をしないかと誘われます。一方万太郎はいよいよ東京大学植物教室に行くこといなるのでした。
らんまん第32話ネタバレ、感想「東京大学植物教室」
前回、白梅堂の美しい娘・西村寿恵子(浜辺美波)は叔母・笠崎みえ(宮澤エマ)から海外の賓客をもてなすための施設・鹿鳴館でダンスを踊る女性にならないかと声を掛けられます。東大のタナベ教授からのお声がかりであるというその仕事は、海外の賓客だけでなくいわゆる上流階級に声を掛けられる立ち位置の仕事に母・西村まつ(牧瀬里穂)は乗り気ではありません。一方、万太郎(神木隆之介)もまた、植物学の権威タナベ教授に会うべく東京大学に向かうことにしたのでした。
朝、十徳長屋には朝の魚売りを終えた及川福治(池田鉄洋)が戻ってきました。そこにはしっかりと洋装をあつらえた万太郎がいて、長屋の人間たちは立派ないでたちに驚きます。東大生の堀井丈之助(山脇辰哉)も格好は褒めますが、学歴が無いから門前払いを食らうといい、宇佐美ゆう(山谷花純)に思い切り頭を叩かれます。さらに丈之助は「泣いて帰るに10銭」福治は「笑って帰るに10銭」と賭けをしまたゆうに頭をたたかれるのでした。
野田教授(田辺誠一)らからの紹介状を手にいよいよ東大に足を踏み入れむ万太郎、当時は法学部、理学部、医学部、文学部と予備門があり、生徒数は1600人ほどの高等教育機関で植物学は理学部に属し「青長屋」と呼ばれる場所にありました。青長屋に足を踏み入れた万太郎はその施設の充実っぷりに感心するばかりです。田邊教授を訪ねましたが研究室は無人、しかしそこに広がる日本地図の北から関東あたりまで採取した履歴をみてほうっと声を出します。土佐はまだ真っ白、そこで里中教授(いとうせいこう)から「君は土佐のフローラを完成させた。実に有意義」と褒められたことを思い出します。
そこに植物学教室の講師・大窪昭三郎(今野浩喜)が学生である細田晃助(渋谷謙人)、飯島悟(高橋里央)、波多野泰久(前原滉)らを伴って戻ってきました。紹介状を手に田邊教授に会いたいと言う万太郎に田邊教授は10時まで誰も話しかけてはいけない決まりがあると返す大窪ですがそれまで待たせてもらうことになりました。
大窪は親が高い茶碗を買おうとしていると揉めていると話しながらそれぞれ実験に着手します。顕微鏡で観察するのに試薬がいるという内容に万太郎は驚きます。
10時になるとそれぞれ学生たちが動き出します。机の下で寝ていた柴豊隆(岸野健太)、うさぎの面倒を見ていた藤丸次郎(前原瑞樹)にも声がかかります。あわただしくなった研究室に助教授の徳永政市(田中哲司)が訪れ空気がピリッと張り詰めます。田邊教授へのお話ならまず私が効こうと言う徳永に万太郎は空気を読まずできれば田邊教授にお話したいことがあると突っぱねてしまいます。徳永の顔がこわばった直後、どこからともなくバイオリンの音が聞こえてきます。それを弾いていたのはまさに田邊彰久教授(要潤)でした。田邊教授は万太郎に気づき声を掛けます。二人の運命的な出会いでした。
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らんまん第32話ネットの反応「朝から要潤、田中哲司が見れるお得感」
東大生の面々も癖が強そう!
大学に向かう竹万がキャッキャしてるのを見逃したので巻き戻したかった😭
子供世代にはそういうの関係ないしとしか思わんが
らんまん第32話ネタバレ感想考察「田邊教授のモデル矢田部良吉は勝海舟、鳩山家とも縁がある」
作中で、田邊教授はアメリカのコーネル大学で植物学を学んだインテリとしかまだ描かれていませんが、牧野富太郎ほどではないにしろ破天荒で、尚且つ大物とかなりの縁を持っています。
前妻・録子の父は勝海舟の主治医であり、後妻・順の父は勝海舟の主治医であったと言います。しかも媒酌人は鳩山邦夫・鳩山由紀夫の曾祖父である鳩山和夫、そして相婿は東北の伝承を集めた「遠野物語」で有名な柳田国男です。現在でもゲームや小説で取り上げられる、マヨヒガ、神隠し、河童、座敷童などはこの柳田国男がまとめ有名になっています。
インテリ家系であったらしく、子らも画家、心理学者、音楽家などそれぞれに才能を発揮しており四男五男は後に京都大学、国立音楽大学の教授になるなど父と同じ道を歩んでいます。
インテリであった一方、我も強かったのか帝国理科大学学長菊池大麓と揉めて非職となったり、新種のトガクシソウを巡り伊藤篤太郎を破門するなどの側面もあります。
東大教授で終わらず後に、東京高等師範学校(現:筑波大学)の教授、学長をつとめ、在任中にまさかの鎌倉沖で溺死するなどこの人の一生をドラマ化してもいいくらい劇的な生涯を終えます。
牧野富太郎とは最初は蜜月ですが、後々マイペースすぎる牧野富太郎に翻弄されたのか、植物学教室の出入りを禁止する処置をとっているところから牧野を御せるほどではなかったようです。
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