らんまん第95話ネタバレ感想「研究は逃げない

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前回、中傷小説の内容を知り聡子(中田青渚)の元に駆け付けた寿恵子(浜辺美波)ですが、田邊教授(要潤)に皮肉を言われてしまうありさま。夫同士がどうあろうと聡子との仲は変わらないと啖呵を切る寿恵子に聡子も頼もしさを感じるのでした。

らんまん第95話ネタバレ感想「研究は逃げない」

前回、田邊家が中傷小説によって大変なことになっていると知った寿恵子(浜辺美波)は聡子(中田青渚)の身を案じ田邊邸に駆け込みました。聡子や子供たちを慰めた後、そこに帰宅した田邊教授(要潤)と出くわすと、今の状況はあなたにとって好都合でしょうと皮肉を言われてしまうのでした。
寿恵子は毅然と、夫のことは関係なく自分の聡子への気持ちは変わらないと答え踵と返し、普段田邊教授に逆らうことのない聡子も、無教養な人間と関わるなという言いつけに、それでもお寿恵さんはお友達ですと反抗したのでした。

一方万太郎(神木隆之介)は、土佐の山で虎鉄(寺田心)という少年と出会います。虎鉄少年はお遍路さんへの案内とキノコ採りに山に入っていました。彼は万太郎に椎の木の下に蜜の出る花のような植物へ誘い、万太郎を感激させました。
貴方は何をなさっている方ですか?と問われた万太郎は初めて「植物学者です」と答え、虎鉄から「先生」と呼ばれるのでした。

確かな収穫を得て満面の笑みで東京に戻った万太郎、田邊教授からの要望である標本500点と土佐植物目録は収めることになりましたが、一人黙々と研究を続けていました。

酒に漬けられた虎鉄少年と見つけた花をみた寿恵子は「やっこさんのようだ」と感想を言います。この花は不思議で、最初は雄花ですが帽子がとれるとめしべが現れ雌花になるのです。しかしこの花を研究するにも当時としては高額な1冊100円から200円する海外の本を取り寄せて調べなければなりません。万太郎は寿恵子の頭を下げ金が要ると頼み込み寿恵子はどうにかなると頷くのでした。

半年後、波多野(前原滉)と藤丸(前原瑞樹)は十徳長屋に足を運びました。万太郎らに会える喜びがありつつも少し気が重そうな二人、彼らは田邊教授が東大から発行した「大日本植物図解」を持ってきたのです。
大学の金を使って出された本は立派なもので自腹とはわけが違います。万太郎は中身を見た後「本屋で取り寄せる手間が省けた。ありがとう」と二人に礼を言い悪態をつく様子はありませんでした。

万さんは今なにをしてたの?と問われ今はドイツ語の本を…と言いかけた万太郎は、波多野が語学の天才であることを思い出します。
難解なドイツ語の書物を波多野に教えてもらい、比較を藤丸が手伝って研究は進み、そして新種どころか新しい科や属すらないものであるという結論に到達します。
三人はこれまでにない発見に大喜び。万太郎はその花を教えてくれた虎鉄少年へ経緯をもってミトラステモン ヤマモトイ(MITRASTEMON YAMAMOTOI)という虎鉄少年の苗字をつけた学名を、そして科を「ミトラステモナケアエ」と名付けます。
藤丸は「この子は日本で初めての新しい科。ヤッコソウ科のヤッコソウ君か!」と笑顔を見せ波多野と笑い合うのでした。

そして、自分の名が付けられたことを手紙で知らされた虎鉄少年は心強い協力者となりました。学校の先生に自分の名前が付けられた新種が発表されることを告げると、先生は驚いて自分たちもわからない植物があるからぜひ槙野先生に見てほしいと虎鉄経由で大量の植物を送ってきたのです。
標本はそれはそれは丁寧に整理されて送ってこられており万太郎を感激させます。自分は一人じゃない、きっと誰かと歩ける。彼の心は折れることなく研究に向かうのでした。

前回:らんまん第94話「創作と現実の境で」
次回:らんまん第96話「ミントのように縁を増やして」

らんまん第95話ネットの反応「万ちゃんが幸せ層でよかった」

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らんまん面白い😄
今日のまんさんは植物オタの友に囲まれて久々に幸せそうだった
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今週もらんまん楽しく拝見しております🌸
虎鉄くんとヤッコソウとの出会い、万太郎さんの生き生きとした表情ににっこりしました☺️🌱
本当に成長を感じますね…!微笑ましいメイキングありがとうございます〜🫶🏻✨
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寺田心くん、おっきくなってて驚き
#らんまん
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まんたろうが誰かに金の無心をするたびにイライラするな。
金がないまではまだわかる。
金を自分で作ろうとは思わんと、誰かに、特に奥さんに「金が」と言って、そのあとを奥さんに丸投げ。
「寝食忘れる」と言えば聞こえがいいが、生活能力が全くない。
#らんまん
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東大に行き始めた頃、佐川で一人で研究していた時よりさびしいと言っていた万太郎。今は、野に行きさえすれば仲間と会えると。行動すると世界は広がる。目標としていた山頂にたどり着いた時みたい。 #朝ドラらんまん
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名もなき人の名前は付けるけど教授の名前を書き忘れたのは自力での功績かどうかで無意識に分けてるのかな。#朝ドラらんまん #らんまん
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金に対してひたすら厳しいらんまん、前作二つがあまりにも金に大雑把すぎたから…うん
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金食い虫の万太郎ろくでもねえな #らんまん
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外国の学術書の購入にまた借金?借金じゃなくてちょっとは稼ぐことを考えようよ()。大畑の親方が言っていた「石版印刷所は大忙し」ブームは終わっちゃった?万太郎は四六時中石版印刷機を使っているわけじゃないでしょ?十徳長屋を印刷所にするとか、大畑印刷所に貸すとか(n回目) #らんまん

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らんまん第95話ネタバレ感想考察「山元虎鉄少年のモデルは3人。発見者の中学生と山本一(やまもとはじめ)と吉永虎馬(ヨシナガトラマ)」

今回から存在感を発揮する虎鉄少年ですが、モデルは単純にヤッコソウを発見した中学生…だけではありません。
実はこのヤッコソウは明治39年(1906年)に高知県幡多郡の中学生が発見し、学校の先生に伝えたところ、その中学校の先生である「山本一」教諭が牧野富太郎に送ったのがきっかけです。
なので学名についているミトラステモン ヤマモトイ(MITRASTEMON YAMAMOTOI)というのはその先生の名前で、発見者の中学生の名はわからないのです。
トガクシソウ事件を考えると、泥棒教授なんて言葉が浮かんできますが、この中学生の名がついていないのはなんという皮肉、らんまんでは伏せられています。

この山本一教諭は高知師範学校の教師を務めており研究などそれ以上の情報はありませんが万太郎が高知に来た際はもてなしているようです。

虎鉄少年はこの上記の二人と、牧野富太郎の弟子であり高校教師の傍ら植物学者の肩書をもった「吉永虎馬」との合体であると思われます。
吉永虎馬は、菌類コケ類の研究にも精通し、彼の採取した標本は国立科学博物館に納められています。
矢田部教授と同じく「キレンゲショウマ」の研究をしており、教授に一歩及ばす発表が間に合いませんでした。
今回作中では万太郎がかかわることになるキレンガショウマですが、この植物も虎鉄少年がもたらすことになっています。
このように、「山元虎鉄」は3人の人物が混ぜ込まれた人物になっており、らんまん後半のキーマンとなります。
その役を寺田心くんがやる、元子役トップの神木隆之介さんとやる、というのもまた面白いことになりそうですね。

次回:らんまん第96話「ミントのように縁を増やして」

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