前回、政治結社の一味と間違われ警官に捕らえられてしまった万太郎(神木隆之介)は逸馬(宮野真守)や祖母・タキ(松坂慶子)の助力で釈放されました。罪悪感にさいなまれる万太郎に、タキは「何かを選ぶことは何かを捨てること」と慰めるのでした。
らんまん第23話ネタバレ、感想「それぞれの決意」
前回、声明社の一味として警官に収監されてしまった万太郎、釈放に至るまで、逸馬(宮野真守)の庇う供述と祖母・タキ(松坂慶子)の援助など多数の力で釈放されるに至りました。しかし援助がなく収監された弁士たちや逸馬を差し置いて自分だけがと罪悪感にさいなまれる万太郎にタキ(松坂慶子)は「自分が政治の土俵でいきるなら牢に戻るのもいいけどそうではないならめそめそするのはお門違い。おまんは捨てたがじゃ、なら振り返りな。代わりに何をするかじゃろ。人はすべてを持つことはできん。何かを選ぶことは何かを捨てる事じゃ」と戒めるのでした。
帰り道、オレンジ色の花をつける植物を見た万太郎に綾は「逸馬さんみたいね。逸馬さんと同じ色」と述べます。その花は「キツネノカミソリ」と言いました。釘付けになる万太郎をタキは何も言わず見つめていました。
峰屋に着くと心配していた奉公人たちがつめより、口々に安堵の声を上げます。くたびれたタキに山椒餅を持っていきたい自分も作りたいと万太郎、出来上がった餅はタキだけでなく峰屋の奉公人たちにも配りせめてもの感謝を伝えるのでした。
山椒餅をタキに持って行った万太郎と綾(佐久間由衣)は自分たちは結婚できないと意思を示しました。万太郎にとっては姉としての綾を失いたくないということ、綾は二人がそれぞれいい人をみつけて槙野の家を続けていけばいい、自分の恋はおわった、それは次へ進むためのものだ、自分の恋は夢で男の人にあったわけではなく酒造りと峰屋のためにあったものだ、ただ一緒に歩んでくれる相手がほしかっただけ、だからおばあちゃんのいう人と添おうと思うと言い切ります。
万太郎は植物学の道に進むために勘当してほしいとまで言いました。「もともと身体が弱く生きながらえるかもわからない自分でも生まれてこない方が良かった」そこまで言ってタキは頬を叩き、綾は叱りつけました。「わがままを言うのはいいが人の想いを踏みにじるな」
誤解を解こうとタキを追いかけ、生まれてからこの方自分にコンプレックスがあったこと、酒も飲めず峰屋に貢献できなかったこと、それを悔いていたことを伝え、しかしそう思うのを辞めたと言う万太郎。
「自分には人にはない才がある。植物が好き、植物の絵を描くのも好き。それは峰屋に育ててもらった。名教館にいれてもらった。好きな本を何でも買ってもらった。おばあちゃんがいてみんながいてくれてさみしくなかった。好きという才を育ててもらった。自分は恵まれて生まれてきた。その分その才を使いたい。自分は何者かになりたい。
前回:らんまん第22話「峰屋の当主が活動家!?」
次回:らんまん第24話「旅立ちの日」
らんまん第23話ネットの反応「それは言っちゃダメなやつ」
峰屋の酒造りに恋をしてた
婿をとりたいと
宮野さんはどうなるの?😭
皆明るく熱心に働いていて
自分に優しくて
「どうせわしなんか」を脱ぎ捨てて、大切な我が家を改めて見つめて、それでも出ていく #らんまん #朝ドラらんまん
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らんまん第5週あらすじまとめ
らんまん第23話ネタバレ感想考察「ネガティブ発言をさきにすると誤解される」
今回、決意を伝えるために言った言葉がおばあちゃんを傷つけてしまうことになりました。万太郎は身体の強さには恵まれなかったが、峰屋に生まれ祖母、姉、奉公人たちに恵まれていたからここまでやってこれたと言いたかったのですが、先に「体が弱く酒も飲めず生まれてこん方が良かった」を先に言ってしまったのが敗因です。
これは現代のビジネスシーンでもよくあることで先にデメリットを伝えると商品がすごく陳腐に感じてしまうそして購入に至らないや、ネガティブな発言を先にしてその後だけど〇〇しようと思います!と話を持っていくとこの人は自信がないのに後ろめたいのにやろうとしているんだなととられるなど、文章の構成というのはとても複雑なんですよね。
万太郎は成功体験もありますが自分が幼いころから弱かったという失敗体験やネガティブ体験が多いので、どうしても自分を無意識に保護するためにどうしても先にネガティブ発言が出てしまうといったところでしょうか。反対に綾はネガティブ発言は出ないと思います。そういう部分を意識してまた見返すとらんまんは面白いのではないでしょうか。
らんまん作中のお話としては弱かったけど俺は乗り越えたよ!という流れは美しいですが実生活では使うのはやらないほうがいいでしょう。
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