前回4話で舞(浅田芭路)は五島列島の小学校に通い初め順風満帆の学校生活を始めました。その矢先、磯での校外学習があることを知り胸躍らせるのですが、やんわりと母・めぐみ(永作博美)に止められます。
しかし祖母・祥子(高畑淳子)に促され、しっかりと自分の意思で校外学習に行きたいと告げるのでした。
今回は、成長する娘を見守る母・めぐみが大きな決断をします。
舞いあがれ!第5話ネタバレ、あらすじ
舞(浅田芭路)は祖母・祥子(高畑淳子)の助言で校外学習に行けるようになりました。
磯で網を掬い海のものを取ったり、女の子3人でお弁当のおかずを交換したりと楽しく遊んでいます。
楽しむ舞を家では母・めぐみ(永作博美)、イチゴジャムのシールを貼りながら心配して待っていました。
心ここにあらずのめぐみを祥子がたしなめ、島のみんなが見ている安心しろと言います。
長靴を脱いだら気持ちいいぞ、と言われた舞、みんなで長靴を脱いで水の気持ちよさを体験していましたが、こうへいがオコゼを踏んで怪我をしてしまいます。
先生たちが長靴を履きなさい!と大慌てで子供たちに言い、舞も長靴を履きなおしますが転んで水浸し、同時に東大阪の小学校時代の苦い思い出がよぎります。
それは運動会のリレーの時、早くといわれても舞は走れず転んでしまいます。「なにしてんの」「どんくさい」と言われた失敗体験がフラッシュバッグします。
その時ちょうどジャムの配達をしていためぐみと祥子が海のそばを通ります。けがをしたこうへいを抱えて車に走る先生の様子に、海を見ると舞が足から血を流して座っているのを見つけるめぐみ。
めぐみは心配そうに駆け寄り寄り添うのでした。
夜、夕飯の時、浮かない顔をする舞とめぐみに、こうへいは大丈夫、今頃元気にご飯をたべちゅうと元気付けます。
めぐみは来たばかりの舞が順応できていないと思い、「もっと慎重にならなければいけなかった、ごめんね舞」とやんわりとストップをかけます。
その様子に思案した祥子はめぐみに「帰ってくれんね」と言います。
「舞は預かるからめぐみは東大阪に戻れ、舞のことを心配しすぎている、舞はめぐみの顔色ばかり窺っている。舞はお前に遠慮ばして自分の気持ちが言えんね」
トドメに「しばらく舞から離れた方がよか」と突き付けるのです。
母親の厳しい言葉に波止場にたたずむめぐみは自分と舞の会話を思い出します。舞はいつもめぐみに判断を委ねている姿ばかりでした。
めぐみは舞を愛しています。愛しているからこそ大切にと手をかけて育てていました。
過度の心配が舞の為になっていない、そう考えためぐみは自分だけ東大阪に戻り、舞にはおばあちゃんのところにもうしばらく居るように言い含めるのでした。
夜、舞とめぐみは布団に入ります。母の背に抱き着いて寝る舞の小さな手を握り二人は眠りにつきます。翌朝、舞は熱を出すことはありませんでした。
翌朝、荷物を纏め五島を去るめぐみを見送りながら舞は涙を浮かべ祥子に言います。
「わたしといたら、おかあちゃんしんどそうやから。おかあちゃんわたしにここ残って欲しい思ってる。せやから帰られへん」
祥子は舞の涙をぬぐいながら
「よう頑張ったな。ちゃんと自分の気持ちが言えたばい。少しずつでよか」と肩をさすってやるのでした。
母を見送った後、五島の空にはばらもん凧が飛んでいます。舞はずっと眺めているのでした。
次回舞いあがれ6話はこちら
舞いあがれ!第5話の反応「全母が泣いた…」
しかもつばきねこの顔
どうする〜迷う〜www
思い切って五島に来てよかったね。
舞いあがれ!第5話感想考察「ちむどんどんとは対極にある家族像」
前回、自分の気持ちを母に伝え一歩踏み出した舞ですが、過去の失敗や母の心配がストッパーとなって大きく飛躍できないでいました。
おかあちゃんが愛してくれているからこその心配であることも察している舞にはやめてくれ!という発想すらなかったのかもしれませんね。それが体調に直結している、と祥子が察してくれていました。
診療所の谷先生が心因性の発熱である、学校で何かあったか?と聞いたたことから舞の発熱は小児の心因性発熱(機能性高体温症)であろうと思われます。谷先生も母子関係が原因と気づいていたまではいきませんが、舞がなにかに躓いていることは気づいていた感じですね。
ちむどんどんでは最終回まで歌子の病気については原因不明で親は何してるんだという感じで引っ張っており、これも視聴者からするとストレスでしたが、今作では第1週で大人が原因の追究をして母親も離れる決断をするという小気味よいスピード感で好印象です。
めぐみは、いつも家族の為に動き愛情を注いでいました、自分が原因であると母親に指摘されるとすぐに去る決断をしました。
どうしても前作と比べてしまいますが、ちむどんどんの優子は大きな決断は子供たちに任せて、心配も愛情の比重もどちらかといえばダメ兄の賢秀にばかり注がれていた感があります。賢秀への愛情は戦争で亡くなった自分の弟と重ねていた部分があると言うなどわりと自分よがりな母親でした。
また主人公も違います。
舞は、母親が自分を思いやっているから自分の気持ちを言えない、体を壊すほど母を思いやっていました。
母と離れるさみしさがあっても、9歳にして「おかあちゃんわたしといたらしんどそうやから、だから帰られへん」と涙ながらに語るシーンはたまりませんでした。
対し、前作の暢子はどうだったでしょうか。兄に振り回されることは気の毒でしたが、回を重ねるにつれ、ちむどんどんしたい!と思い付きで様々なことを行い紹介者の顔をつぶしたり、周囲を巻き込む自分勝手な行動が目立ちました。
今作の主人公や家族は前作とは対極にいます。第1週を終えて驚くほど高評価なのはそのせいかもしれませんね。
次週もとても楽しみです。
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