前回、一太(野原壱太)と仲直りした舞(浅田芭路)は、無事凧揚げ大会をすることができました。五島の島ですっかりたくましくなった舞、友達とのいざこざや挑戦を乗り越え一回りも二回りも大きくなって東大阪に戻ったのでした。
舞いあがれ!第11話ネタバレ、あらすじ
舞(浅田芭路)は祖母・祥子(高畑淳子)との生活の中で、何でも自分でやること、失敗してもいいことを覚え自信をつけて東大阪に帰ってきました。母の顔色を窺い生活していた舞はもういません。
舞が東大阪に戻ったその夜、家では母・めぐみ(永作博美)の負担を減らそうと、父・浩太(高橋克典)がキッチンに立ち、悠人(海老塚幸穏)と共にカレーを作っていました。悠人もまたお米を炊くなど手伝っています。めぐみが褒めると「お父ちゃんが炊くと硬すぎんねんな」と照れ隠しをする悠人に両親は微笑みます。
舞も自発的に皿を並べだし、子供たちの成長を嬉しく思うのでした。
久しぶりに4人で囲む食卓は幸せそのものです。
舞はその席で、おばあちゃんが悠人が生まれた時に作ったというばらもん凧を見せました。初めて見るばらもん凧に悠人はいぶかし気、しかし舞はおばあちゃんの想いが詰まった凧を飾ってなと伝えます。
舞は思い入れのあるばらもん凧を部屋に飾ろうとしますがちょっと身長が足りません。するとちょうど舞の様子を見に来た浩太が手伝ってくれました。
帰路、初めて飛行機に乗ったことを告げる舞、飛行機がすきがと伝える舞に浩太は嬉しそうにします。浩太も実は飛行機が大好きだと伝え舞もまたうれしくなります。
浩太は舞を倉庫に誘い古いアルバムからグライダーの写真を見せます。
そこである本を見せます。国友一貫斎(くにともいっかんさい)という古い浮世絵のような絵に描かれた人物を見せます。
江戸時代の人物なのに、すでに飛行機を作ろうとしていたというのです。
そこで浩太は自分も飛行機を作りたかった、飛行機を作る会社に勤めていた、作る前に辞めてしまったといいます。
ふと、父は今度の日曜日生駒山の遊園地に行かないか?と舞を誘ってきました。
翌日、東大阪の工場の道を歩き登校する舞に貴司(齋藤絢永)が話しかけてきました。
久々に会う二人は絵葉書の話をします。そこに飛行機が飛びます。伊丹から飛び立ったものでしょうか。舞は嬉しそうに眺めるのでした。
学校では体育で跳び箱の授業をしています。舞は見事飛べるようになりました。体育できるようになったんやな、よかったやん!と女子たちが話しかけてきて舞は嬉しそう。
授業の後、舞は体操服のままウサギ小屋に行ってみます。スミちゃんの様子を見に来たのですが姿が見えません。
そこに久留美(大野さき)が来てスミちゃんが死んでしまったことを伝えるのです。久留美は夏休みの暑い日、ウサギ小屋では暑かろうとスミちゃんを家に連れて帰りました。しかし翌日、スミちゃんは亡くなってしまったというのです。
昼休み舞は、クラスメイトの女子からゴム飛びに誘われます。久留美も誘われてるのかと聞くと「望月さんは誘ってない。話しかけにくい」「一人が好きそう」「ウサギ殺しやし」と帰ってきました。
久留美が孤立し始めていることを知り鬱々とした気持ちで下校していると母・めぐみが声をかけてきます。
舞は久留美がそんなことをする子ではないこと、ウサギは自分の病気を隠そうとする生き物であることを本で読んだ、久留美の責任ではないことを必死にめぐみに伝えます。
めぐみは、スミちゃんがもともと病気であった可能性を示唆し、久留美に伝えてあげたらどうや?と助言するのでした。
しかし、翌日久留美は学校を休んでいました。
舞は久留美が心配になり、久留美と同じ方向に住む子に久留美の家を聞いて単独で尋ねました。
家には寝ころんだ久留美の父・佳晴(松尾諭)がいました。久留美はラグビー選手であった父が誇りでしたが、怪我で引退し、仕事が長続きしない父を人に見せるのは少し恥ずかしかったのです。
久留美の話をひとしきり聞いた後、舞はめぐみと話した「ウサギは急に死ぬことがある。病を隠す生き物」であったことを伝えます。
久留美は口をきゅっと縛り微笑み、舞はちゃんと気持ちを伝えれた自分に誇らしげになるのでした。
浩太と遊園地に行く日は明日に迫っていました。
舞いあがれ!第11話の反応「子供社会の描き方が絶妙」
#舞ちゃん、お母ちゃんと一緒にお料理をしながら、学校であった出来事を話します。お母ちゃんの意見、聞けてよかったね!
この日の夕飯はおろしハンバーグ。舞ちゃんは大根おろしを担当しましたよ!😋#永作博美 #浅田芭路 ##朝ドラ #舞いあがれ #舞いあがれ食堂 pic.twitter.com/3HLYU8SjZn
— 朝ドラ「舞いあがれ!」 (@asadora_bk_nhk) October 17, 2022
舞いあがれ!第11話感想考察「作中に出てきた国友はネジの発明地であり父・浩太のネジ工場とかけている」
前回、初めて飛行機に乗り帰路についた舞、ばらもん凧から始まる空への興味がゆっくりと飛行機に移行していくシナリオは素晴らしいですね。
今回江戸時代に飛行機に近い「阿鼻機流」を構想していた国友一貫斎の名前が作中に出てきて、「お?!」となりました。
鉄砲鍛冶として有名な人物で、それだけでなく望遠鏡や玉燈(照明器具)、御懐中筆(万年筆)など数々の発明品を世に出した唯一無二の人物でもありました。
国友といえば、戦国時代から堺、根来と並ぶ鉄砲の生産地でした。織田信長が長篠の戦で武田勝頼に勝つために堺に鉄砲の生産を依頼したのは有名ですが、それより以前1549年頃、500挺もの鉄砲を國友村に発注した記録も残っています。
また、日本に最初に伝わった鉄砲は種子島と言いますが、銃尾をふさぐネジの切り方が分からず日本での生産は暗礁に乗り上げていました。
しかし、この国友村の次郎助という鍛冶がネジを作り上げ、鉄砲は暴発を防げるようになり実用性が一気に上がりました。
国友村は日本のネジの発明地であるのですが、舞の家がネジ工場を営んでいる、ネジ工場の社長である父・浩太の口から国友の名前が出るという設定はここにかけているのかもしれませんね。
そう考えると脚本家の網羅している幅の広さに驚きを隠せません。俄然シナリオがたのしみになります。
また、舞は大きく成長した姿をみんなに見せています。活発になり跳び箱もできるようになりました。
気持ちもしっかりと伝える事も出来るようになっています。
また、久留美の父親は引退後仕事がうまくいかず、ぐだぐだしているという設定でしたが、久留美が外出する際には「車にきいつけや」といたわる場面もあり、ちむどんどんみたいにダメ男じゃないぃいとホッとしました。
佳晴が報われるお話があればいいなと思います。
少し気になるのが、幼馴染の貴司です。舞が手を離れてさみしそうな、波乱が見え隠れしますね。
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