らんまん第91話ネタバレ感想「いつかその約束を胸に」

らんまん

前回、万太郎(神木隆之介)と寿恵子(浜辺美波)の長女・園子が夭折し二人は立ち直れないでいました。そこに寿恵子の母・まつ(牧瀬里穂)が訪れ娘夫婦の傷を癒そうとするのです。
一方、高知佐川の峰屋、綾(佐久間由衣)と竹雄(志尊淳)はいよいよ峰屋を手放すことになるのでした。

らんまん第91話ネタバレ感想「いつかその約束を胸に」

前回、可愛い長女・園子を亡くしてしまった万太郎(神木隆之介)と寿恵子(浜辺美波)は大きな喪失から立ち直れないでいました。そこに地方に嫁に行っていた寿恵子の母・まつ(牧瀬里穂)が駆けつけますが、寿恵子の悲しみは癒えることはなく、腹の第二子のこともひどく心配されていました。
一方、高知佐川の峰屋は、腐造による影響で立ち行かなくなり、竹雄(志尊淳)は高知の金貸しの間を奔走し、利子の支払いの為に代々の土地屋敷を売ることになったのです。
普段仲の悪かった分家の三人も、綾(佐久間由衣)と竹雄を責めることはせず、峰屋を離れていく二人を励まし、特に伸治(坂口涼太郎)は号泣して二人を抱きしめるのでした。

端午の節句の頃、隼人(大東駿介)とえい(成海璃子)の子、健作(二ノ宮陸登)も順調に育っていました。作ってもらった紙兜を万太郎たちにも見せようと家を出る健作をえいは必死に止めます。成長した子供の姿は今の万太郎夫妻には毒でしかありません。

万太郎夫妻にはまつ(牧瀬里穂)がずっと付き添っています。心配して声を掛けてくる差配人のりん(安藤玉恵)に家主に香典の礼をお願いすると、十徳長屋の家主はこのような長屋をいくつか所有し子が亡くなることは多々あるそう。家主は身重の寿恵子がせめて滋養のあるものを食べてほしいと心遣いをくれたのだと答えました。

万太郎は大学を追われ、子を亡くし、いつも自分を励ましてくれる妻も失意に沈んでいるといった状況でまさに八方ふさがりでした。笑顔も見せず言葉も発しなくなった妻をいたわりながらも頭を抱えるしかありません。
十徳長屋の人々は万太郎夫妻を気遣い、隼人などは当時高価な卵を購入し寿恵子に食べさせるように手渡してきました。
しかしまだ寿恵子は心沈みほとんど食を取ることはなかったのです。

夜半、寿恵子は「園ちゃん」といって家を飛び出しました。園子の泣き声が聞こえると言うのです。万太郎が慌てて追いかけると、園子の死は自分のせいだと責める寿恵子。
月足らずで産んでしまったからはしかにかかってあっけなく亡くなったのだと呟きます。万太郎は万太郎で身重の寿恵子を置いて植物採集にいて寿恵子をいたわらなかったからだと言い、互いに嘆き傷をなめ合うことにしかなりませんでした。

長屋の広場にある鳥居の前に座り込む寿恵子の手を取る万太郎。
「いつの日か、わしらも、園ちゃんに会いに行く。その時に、図鑑を持っていけるように精いっぱい頑張るき。園ちゃんが喜んでくれるような図鑑を一緒に」
寿恵子は身を寄せ言葉なく頷き、かげで様子を見ていたまつも瞼を閉じるのでした。

翌朝、万太郎は洗濯を手伝い、そしてとうとう、まつからかる焼きの作り方を習い寿恵子に振舞います。かる焼を膨らませる忍術の粉の正体(重曹)がわかりましたと笑い長年の疑問を解消した万太郎にも少し笑顔が戻ります。
寿恵子は万太郎お手製のかる焼を食べまつは茶を入れ、ようやく明るい槙野家が戻ってくるのでした。

前回:らんまん第90話「二つの喪失の先に」
次回:らんまん第92話「ある喜びと喪失」

らんまん第91話ネットの反応「周囲の心遣いに涙」

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お腹の子の為に食べなさい、という言い方は絶対しないんだな、まつさん…… #らんまん #朝ドラらんまん
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家主と差配は別人なんだ
そらそうか

母は強し‥

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七五三とか子供の日とかが本当にお祝いだった時代なんだよなぁ
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かる焼き、に泣かされた😢
#朝ドラらんまん
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「時薬」と身近な人、立ち直るには必要だよなぁ。
倉木さんは挫折から立ち直った先輩だけに、さすがです。
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大きい区切りではなく、ほんの少しのことで少しずつ回復していく過程を描くってなんか珍しいなと思う。
#らんまん
#朝ドラらんまん
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らんまん涙が止まらなかった。最後はかる焼き焼いて、無理に元気を出しながら、焼いてるまんたろう健気やし、ずっとこのまま居られない気持ちもある反面辛い気持ちを押し殺すのも辛いけど、おすえにも気持ちが明るくなってほしいから頑張るんよな。いい旦那さんやわ、牧野さん。
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早らんまんまとめ。
この喪失感を懇切丁寧に描いてるの、
見る人によっては相当しんどいかもしれん…けど、
そこからの再生への動きが見事で天才なので
拭くもの持って、メイクは諦めて待機すべし!!!
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いや、文太さん連れてきたら、、(笑)

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らんまん第91話ネタバレ感想考察「園子の死により予防接種のありがたさを改めて知る」

今回、園子の死因がはしかであると断定されました。前回までははしかかも…程度でしたが。
現代では恐るるに足らなくなってきたはしかですが、幕末の1862年には江戸だけで7万人の死者をだす恐ろしい病でした。
現代日本でも2001年に大流行しMRワクチンを1歳児のうちから打つことが決まったころから、患者数も減少しています。
幼稚園や保育園でも、はしかが流行していますってプリントが届いたりしますが、罹っても軽症なのはこのワクチンのおかげです。
ワクチンが広まっている現代でさえ、はしかの流行がままあるのですから、はしかの感染力というのはやはり恐ろしいものです。しかも未だ現在特効薬もないそうです。
対処療法しかなく、解熱剤や咳止め、消炎鎮痛剤を服用、合併症を防ぐために抗生物質をつかうなどで対応します。
現代医療でこれですから、明治初期などひとたまりもなかったでしょう。寿恵子は自分が月足らずで産んだからだ、万太郎は身重の寿恵子のそばにいなかったから無理させた故だといいましたが、この時はしかに罹ったらひとたまりもなかったでしょう。

園子の死に関する話ですが、園子が亡くなった時牧野富太郎は東京にいませんでした。
郷里の佐川にいたのです。そこで園子の死の知らせを聞き、東京に墓を手配します。そして園子の死と同時に郷里の家財を整理してこれ以降困窮と戦うことになるのです。

次回:らんまん第92話「ある喜びと喪失」

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