らんまん第112話ネタバレ感想「夢留まらず」

らんまん

前回、土佐の家を引き払い東京に出てきた竹雄(志尊淳)と綾(佐久間由衣)夫妻、その日はちょうど九兵衛(住田隆)が真打に昇進し十徳長屋を出る日でした。めぐりあわせに皆は驚き、万太郎は再会を喜ぶのでした。

らんまん第112話ネタバレ感想「夢留まらず」

前回、竹雄(志尊淳)と綾(佐久間由衣)は土佐の家を引き払い東京に出てきました。それは真打に昇進した九兵衛(住田隆)が十徳長屋を引き払う日、九兵衛はものすごいめぐりあわせだと驚くのです。
竹雄は万太郎(神木隆之介)の近況を聞き、すぐに体を心配しました。しかしそこは相変わらずの万太郎、彼は自分の体よりも台湾での経験が一生をかけてすべての植物を明かすことに気持ちがシフトしていました。
一方竹雄もまた高知でひたすら学び、家を整理していました。稼いだ金でいつかもう一度酒造りをしたいという愛する妻の夢をかなえるために。万太郎も竹雄も、それぞれの夢の為にひたすらまい進するのでした。
竹雄は料理人としての腕を上げ、東京で屋台を出すことにしていました。その腕前は万太郎らの満足のいくもので、訪れた波多野(前原滉)と藤丸(前原瑞樹)も感嘆するほど。彼らもまた竹雄との再会を喜び、綾と初めて顔合わせをするのでした。

竹雄と綾が作る土佐の味に万太郎と虎鉄(濱田龍臣)は舌鼓を打ちます。綾は料理に合う酒をチョイスするなどなかなかの拘りっぷり。藤丸はいま実家で手伝いをしているので、綾に酒屋に来てはどうだと話をします。屋台というには様々な料理が広がる竹雄たちの店、繁盛の気配がします。
二人はもう土佐に戻らない気でいました。土佐のヤマモモを万太郎たちと食べたいと砂糖漬けにして持ってきていました。東京が彼らの新天地となるのです。

竹雄が東京に出てきた理由は商売だけでなく、学者である万太郎や波多野、藤丸に聞きたいことがあるからでした。
「大学に酒造りをしている先生はいないだろうか?今でも考える、どうしたら火落ち(腐造)を防ぐことができたか。酒蔵は昔から運が悪かった、女が酒蔵に入ったから神様が怒ったなどとあきらめてきた、だが酒を造るのは神様じゃなくて人だろう。新しいことがしたいと思ってもうちらは結局昔ながらのやり方を守るしかなかった」
竹雄と綾は腐造の原因を知りたかったのです。しかし現在日本に、醸造の教授はいない、しかしこれから醸造の研究は必ず必要になると波多野は言いました。竹雄と綾は落胆しましたが、藤丸は何やら思案顔になります。

寿恵子や子供たち、そして虎鉄は先に屋台を辞しました。帰路、虎鉄は万太郎が大店を蹴って植物学の道に進んだこと、綾が店を継いだこと、そして竹雄が初代助手であったことを知り興奮がとまりません。虎鉄の知らない万太郎をたくさん知っている人たちと繋がることは彼にとってとても喜ばしいことだったからです。

一方、屋台に残ったメンバーはそれぞれの話をし、藤丸は綾に声を掛けました。菌研究をしていた彼にとって腐造の話は気になるものだったのです。
藤丸は「竹雄さんと綾さんの新しい酒を注文します」と言いました。
醸造の教授は日本には確かにいない、だけど海外ならあるかもしれない。自分はそれを読むことができる。酒造りを助けることができる、自分の今までの研究を無駄だと思いたくないと。
藤丸の一大決心に綾は微笑み、学者先生と作る酒はきっとうまいと返し3人は手を組むことsにしたのでした。

そして、波多野と万太郎、波多野は野宮(亀田佳明)が辞表をだしたというのです。イチョウの精虫の発見は世紀の大発見でした。しかし日本は植物学の後進国、その発見は相当疑われたと言います。しかしもっともひどかったのは日本国内の評価、野宮が画工であったこと、すべて波多野がおぜん立てをして論文を書いたんだろう。大学からは波多野一人の研究だと発表しろとまで。
波多野はその際に農科大学の教授の話が来ました。蹴るわけにもいかず受けたわけですが、波多野はそのことが結局野宮を見捨てた行為だと罪悪感にさいなまれるのでした。
月を見上げながら罪悪感に暮れる波多野、万太郎もまた野宮さん、あなたは大学を去るべき人ではないと呟くのでした。

前回:らんまん第111話「また4人で」

次回:らんまん第113話「野宮の肖像」

らんまん第112話ネットの反応「野宮さん不憫すぎ」

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今日の藤丸には胸が熱くなったな😭

らんまんは応援したくなる人がたくさんいる

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今日も主が在.宅なのでゆっくりあさどら見れなかったのですが、今週のサブタイを見るたびに「やおもも」と読んでしまいます🤭
はぁ……ちょいちょい垣間見えるらんまん世界の学.歴.社.会……こういうもんだろうけど、キツイ……キツイな……涙
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日本の体質、万太郎の時と全然変わってない。野宮さんと波多野さんのバディは希望だったのに。新しい酒造を誓い乾杯する竹雄と綾と藤丸。万太郎の助手に意欲が湧く虎鉄。大きなお腹で寿恵子は商いのことを考えているのかな?各々を照らす月明かり。ヤマモモか…地元の杏の紫蘇巻に似てそう😌#らんまん
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留学先で「日本人だから」と散々コケにされて悔しい思いをしてきたはずの教授先生方が、「元画工だから」「学歴ないから」と野宮を否定する。たぶんこの気質は現在でも変わってないんだろうな
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野宮さんのこと、万太郎にはキツいだろう
同じ壁にぶち当たり、悔しい思いをし、野宮さんの気持ちが痛いほど分かるのは万太郎以外にいないのでは…

野宮さんの静かな佇まい、好きなんだよな
ここで終わる人じゃないと私も信じてるよ

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これまでの物語を見てると、UCが万太郎のことを受け入れないことに対して器が小さいなと思ってたけど、今日の野宮さんの話からすると、日本の研究者全体の風潮なんだなということがよくわかって、逆にUCが特別頑固だったわけじゃないことに気付いた
惜しい人を亡くしたわ… #らんまん
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そうか…朔太郎の朔は新月…

#らんまん

らんまん第23週まとめはこちら

らんまん第112話ネタバレ感想考察「藤丸と綾、そして波多野と野宮」

菌研究をしていた藤丸と綾、竹雄夫妻が手を組むという胸熱展開でしたね!史実の峰屋の崩壊の原因は、万太郎への仕送りが膨大で潰れたということでしたが、腐造にしたのはこのためだったのでしょう。
峰屋が潰れた後のことはわかりませんが、本当に小さな酒蔵を作っていたらそれも胸熱です。

さて今回野宮さんの進退について言及されました。
野宮さんのモデル平瀬作五郎はこのイチョウの精虫の発見で結果大学を追われることなります。平瀬さんの処遇について学内の意見が二つに割れその争いに嫌気がさしたと。
万太郎より学歴のある平瀬さんがこれですから万太郎(牧野富太郎)の扱いはさらに難しいものだったに違いありません。
徳永教授は海外に馬鹿にされない為にれっきとした論文を挙げることに注視し、その人のバックボーンを軽んじるところがありました。こうみると、軋轢があったにせよ万太郎や野宮を受け入れた田邊教授はまだ懐の広い方だったのかもしれませんね。

次回:らんまん第113話「野宮の肖像」

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