前回、野宮(亀田佳明)と波多野(前原滉)はついにイチョウの精虫の発見に成功、それは植物学の中でも世界に誇れる発見でした。一方で万太郎は台湾の植物についてまとめ、その学名について細田(渋谷謙人)に叱られるのでした。
らんまん第111話ネタバレ感想「また4人で」
前回、バディとなっていた波多野(前原滉)と野宮(亀田佳明)はついにイチョウの精虫を発見、それは世界に誇る発見で、日本の植物学が世界の頂点に立てるほどのものでした。
見下された日本が、ついに植物学の頂点に立つと思わず涙する徳永教授(田中哲司)と唇をかみしめる細田助教授(渋谷謙人)の姿は万太郎にとってはまだピンとこないものでした。
一方で、万太郎は台湾の植物についてまとめたものを政府に提出すべく聖書しました。しかしそれを見た細田に叱られます。台湾を日本化するのに植物名に台湾の言葉から学名をつけるとは何事か、というのです。万太郎はあくまで植物を重んじましたが、それをするにも政府の金と理解がいることを知る細田、自分一人が責任を持てばいいと思っている万太郎と、大学全体が危なくなると思う細田は相いれないのでした。
大学内でまた新たなひずみを感じる頃、東京には懐かしい顔が。竹雄(志尊淳)と綾(佐久間由衣)が子供と共に上京してきたのです。
そして同じころ、十徳長屋にも変化が。牛久亭久兵衛(住田隆)がとうとう真打に昇進し長屋を出ることになったのです。九兵衛のことが大好きな子供たち、長屋の大人たちはさみしくもありましたが大喜び、長屋で寄席をしようとしたところに竹雄と綾、そして二人の子供たちも合流し、九兵衛が感慨深く「めぐり合わせだねえ」とつぶやきました。
十徳長屋での最後の寄席を聞きながら、寿恵子(浜辺美波)は夫の夢をかなえるんだろう?という叔母・みえ(宮澤エマ)の言葉を思い出していました。寿恵子もまた新天地に旅立つ決意を固めるのです。
寄席の後久兵衛は旅立ち、九兵衛が去った後の部屋のメンテナンスをするりん(安藤玉恵)、りんは差配人らしくてきぱきと障子を補修、そして訪れた綾たちの為に布団の手配を虎鉄(濱田龍臣)に指示ずるなどてきぱきと職務をこなしていきます。
久々にゆっくり話す機会を得た寿恵子と綾はそれぞれの近況を話し、時に寿恵子の腹をさすってお腹の子に話しかけたりもしました。
相変わらず研究バカな万太郎を叱ってやろうかという綾、寿恵子は笑って新婚の頃はさみしかったが今は違う、研究中は万太郎は澄み切った遠い場所にいてそれが切れて戻った時は自分たちをいとおしいと思ってくれているから構わないと返しました。
綾は万太郎は寿恵子がいて幸せだといい微笑みました。
そして、名をはせるも未だに版元が見つからない万太郎のことを案じました。図鑑は毎回300冊作っているが、ほぼ大学や博物館に渡って売り切れてしまう。増版するためには、また同じものを一から石版に描かなければならない、その分研究の時間が削られてしまう…それを聞いて綾は驚きます。
本の増刷がそれほど大変だとは思わなかったのです。状況を打開するためには何か新しい一手が必要じゃねぇ…綾のつぶやきに寿恵子も頭を抱えたように頷くのでした。
一方、万太郎と竹雄は万太郎の元に届いた大量の標本の山の中にいました。量に驚く竹雄、標本を届けてくれた人に万太郎は一通一通丁寧な絵と説明を書いて送り返していました。大変な手間でしたがそのおかげで全国の植物採集の会から声がかかるようになったと言います。
竹雄はその絵入りの手紙をそのまま図鑑にしたらいいのではないかというと万太郎は笑い手紙と一緒に原稿も書くようにしたと彼なりに効率化を図っていると返したのです。
そして万太郎は今、学者向けの図譜とは別に身近な植物についても描いていると言います。あまりの量に竹雄は、ちゃんと寝ているのかと案じました。
しかし万太郎は急がなけらばならない。と返し珍しく誰かと競っていたのです。それは彼曰く人間の欲望、去年台湾に行って初めて戦いの跡を見た。人と人との争いは自然よりも強かった。教授たちは研究資金の為に軍人には逆らうなという、これはこの先も続く。台湾では小さい村も戦場だった。一刻も早く日本中のフローラを解き明かすそして図鑑に刻む、それが急務だと言うのです。
竹雄は日本がいずれそうなるかもしれないと危惧しているのかと言い、万太郎は先のことはわからないと言いましたがそれが自分のやるべき道だと確信していたのです。
竹雄は万太郎の決意をみて自分も急がなければならない。高知で家を整理した金と稼いだ金、そして東京で稼いでもう一遍だけ綾の夢を叶えたい、でなければ死んでも死に切れんと言いました。竹雄にとって綾は一番で大切なもの、彼女の夢をかなえるためにはどんな苦労も厭わないのです。
峰屋を整理した後は夫婦で住み込みの仕事をし店を出せるまでになったという竹雄、夜は早速出店を出し皆に振舞うのでした。
そこには波多野(前原滉)と藤丸(前原瑞樹)も駆けつけそのおいしそうなにおいと再会の喜びに笑顔がこぼれます。そして二人は綾とも初顔合わせ、藤丸が「峰屋の…」というと綾は「蔵元でした。でも峰屋の酒はまだ私の中にあるき。夫と二人で商いしながらまたはじめますき」と晴れやかな顔で返すのでした。
「新しい商い」という言葉に寿恵子は叔母の言葉を思い出し心ひそかに決意を固めるのでした。
前回:らんまん第110話「友の快挙」
次回:らんまん第112話「夢留まらず」
らんまん第111話ネットの反応「何年たっても杏太郎が心配な竹雄」
打てば響くというか、現在の状況を言ったら、問題点とこれから何かをかえなければならないと即わかる。
蔵元を支えるために幼少期から経営とか学んだのね。
このドラマ本当に人の使い方が上手
しっかりと継続してるんだな。
その心に、新しい酒造りの炎が まだ燃え続けているようで嬉しい☺️
その前に震災来るけども
子どもたちにとって おじいちゃん的な存在だったのに🥲
ちぃちゃんたちにカッコいい!と言われ、おめでとうと送り出されて嬉しかっただろうね😭
え…重版の度に原稿を書き直しているってこと😱苦行すぎる…
万さんが若と呼ばれていたのがもうはるか昔に感じる😌
#らんまん
らんまん第111話ネタバレ感想考察「藤丸と綾を合わせたの布石か」
今回は九兵衛が真打に昇格して十徳長屋を出ていき竹雄と綾が上京するという万太郎一家にとってはおめでたい・かりの話でした。
特に九兵衛は子供たちを可愛がり、子育てにも協力してくれた好々爺、その昇進が何よりうれしかったに違いありません。
それに加えて、寿恵子や子供たちと同じくらい大切な竹雄と綾が自分の近くに来てくれたのですから嬉しくないはずはありません。竹雄も大店の主から住み込みの料理人となった身、当然何か言われたでしょうし悔しかったに違いありません。
しかし万太郎の近況を聞くばかりで自分の辛い話は一切しない、口からでたのは「ちゃんと寝ているか?研究ばかりでは身体を壊すぞ」でした。さすが竹雄です。
その竹雄ですが、彼は綾の夢をかなえるためにお金をためているのだと言います。綾の夢は、酒造りの再開です。酒造には大変な金がかかります。二人で長年貯めているのでしょう。
今回屋台のシーンで初めて藤丸と綾が出会いました。峰屋の没落は腐造でした。それは菌が繁殖し酒が使い物にならなくなったのです。
そして藤丸はその菌類の研究をしている学者です。この二人がタッグを組めば、仕込み段階で腐造がおこらない酒が造ることができるのではないでしょうか。ここでもまた縁をつないで成功してほしいですね。
コメント