らんまん第51話ネタバレ感想「ヒロイン略奪」

らんまん

前回、万太郎(神木隆之介)は画工の岩下(河井克夫)から石版印刷に絵を描く技術を習い始め着実に歩みを進めていました。一方寿恵子(浜辺美波)は高藤(伊礼彼方)やその周囲からの囲い込みに合い始めていました。

らんまん第51話ネタバレ感想「ヒロイン略奪」

前回、万太郎(神木隆之介)はそのひたむきさもあって印刷所の面々から次々と技術を伝授されていきました。そうして最も接触のなかった画工・岩下(河井克夫)からも石版に絵を描く技術を教えてもらえたのでした。着実に植物学雑誌創刊に向けて歩みを進める万太郎、一方、寿恵子(浜辺美波)は、万太郎は自分と合わなくても平気なのだと落ち込む中、高藤(伊礼彼方)やその周囲から妾になるよう囲い込みがあり、鎌倉の屋敷に行かせたいと鹿島(金剛地武志)からも示唆される始末、そして高藤の本妻・弥江(梅舟惟永)からも敵視されるのでした。

万太郎が初めて石版印刷に絵を描いて2週間、暦は8月になっていました。相変わらず軒先に咲く昼顔に話しかけ変わった男だと周囲に見られています。しかしいつも通りそんなことはどうでもいい彼、今日もひたむきに大学で研究をし印刷所でも懸命に学びます。義平(奥田瑛二)らからも認められ汗だくだったら「麦湯飲め」と声を掛けられるなど大切にされ始めました。

その日、竹雄(志尊淳)はいつも通りレストランで働いているとドレス姿の寿恵子が訪れたのを目にします。周囲の人々の目を奪う寿恵子の美しい姿、そして高藤に促され元老院議官・白川永憲(三上市朗)に紹介される寿恵子はまさに雲の上の人のよう。竹雄は声も出ません。
白川は高藤の父の上役だった人間でその人と合わせると言うことは高藤が寿恵子に対し本気である証でした。白川は寿恵子とやり取りするうちに容姿、所作、言葉がわからなくても、外国人教師のクララに物おじしないことなどを気に入り、喜んで養女に迎え入れると言い寿恵子は驚きます。
人生のパートナーと言っても、大概的には妾になります。口さがない連中から高藤は寿恵子を守るために、元老院議官・白川の養女にして迎え入れようと計画していたのでした。
白川は「根津の菓子屋の娘を迎え入れたいと聞いたときは戯れかと思ったが」と言い母・まつ(牧瀬里穂)が売れっ子芸者吉也であったという経歴もすべて熟知していました。寿恵子は慌てて、高藤の申し出を了承したわけではないと返しますが、白川は断るわけもないと思ったのか本音で言いましょうと笑いました。
高藤は寿恵子さんはこれは本音だ、自分は本音を隠すのに精いっぱい、本当はすぐに寿恵子をさらってしまいたいだけど発足式までお預けなのですと言うばかりです。
高藤には妻・弥江(梅舟惟永)がいると言うと男子が産めない弥江に文句は言えんだろうと白川は笑い、「あなたこそ芸者の娘、その辺はようおわかりのはずじゃ」と言いくるめようとします。
高藤も高藤で、弥江は妻というだけ、弥江への親への義理も果たしていると冷たい言動で、寿恵子は驚愕しますが男たちはそれに気づくことはありません。寿恵子に確認もなく養女の話を進め、無意識のうちに寿恵子を芸者の娘と蔑み、弥江のことも愛することもなく女として見もしない高藤に寿恵子の心は猜疑心しかわき上がりませんでした。

一方万太郎たちは印刷所での仕事をひと段落終え、佳代(田村芽実)が持ってきた夜食を食べようとするところでした。佳代は反抗期真っただ中で印刷所の男たちを汚いと言い、義平にひどく怒られますがどこ吹く風です。
そこに一連のやり取りを聞いていた竹雄が仕事を終え一目散に印刷所にやってきて寿恵子の窮状を伝えました。寿恵子が妾にされそうだ、妾ではなく妻にされるかもしれないと、万太郎はさらわれてたまるか!と思わず叫びます。
竹雄は何とかしようと佐川の峰屋に伺いを…いやもう峰屋を出たからこちらで勝手に…と思案しますが、万太郎は今の自分は何も成しておらず、ただの槙野万太郎でしかない、あの人が欲しいとどうして言えると、わしは植物学者として寿恵子さんを迎えに行きたいと言います。何をもって植物学者と言えるのだと叫ぶ竹雄に万太郎は習得した印刷技術で絵を一つ刷って見せました
自分はここまで出来るようになったあと一歩なんだと噛み締める万太郎、その出来栄えに竹雄は驚き何も言えなくなってしまうのでした。

前回:らんまん第50話「石版に描く想い」
次回:らんまん第52話「教授たちの思惑」

らんまん第51話ネットの反応「高藤と白川への不満爆発」

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女の意思なんか関係ない世界
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らんまん
久しぶりにリアタイ
あの時代のこういう地位の男性としては高藤は本人の中では寿恵子に対して誠実にしてるつもりなのかもしれないが令和の一視聴者としては 高藤てめええええ💢、です
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高藤…日本は〜とかいいながら結局は自分に都合のいいことは踏襲してるの残念…
外国で学んできたのは自分に都合のいいことだけか‥
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「妻なだけで女ではなか!」
というセリフは、寿恵子の心を決めさせたね!
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産めなかったら離縁。そういう時代だったんだね。まあついこの前まで江戸時代だったもんね。 #らんまん
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売れっ子芸者吉也として生きた まつさんの置かれてた状況が垣間見える…
つ、辛い…
なるべく こんな生活させないように心を砕いて育ててたんだろうな…
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ひとまず、奥さんを「あれ」と言うな。
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寿恵子ちゃんが断って、高藤嫁が三行半突き付けて離婚したらいいと思う。
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やべー
信頼しているおじさんに引き合わせる
高藤の自分の事を初恋に燃えるうぶな少年だと思っているアクションが激化している……
でも実際にやっているのは議員に会わせていよいよ断るに断れなくする事なんだよ~ #らんまん #朝ドラらんまん

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らんまん第51話ネタバレ感想考察「元老院議官・白川永憲のモデルは薩摩藩重役か」

高藤が父の代から懇意にしている「白川永憲」という人物、元老院の議官で薩摩出身…と作中で説明がありましたよね。最初白川とあったので公家の「白川伯王家(しらかわはくおうけ)」の方がモデルかと思いましたが白川伯王家は花山院系で京都の出身なので全く当てはまらず…。
ですので、高藤のモデルが五代友厚として五代友厚の父・儒学者五代秀堯(ごだいひでたか)関連でみてもみましたが順当な経歴はあるものの交友関係について詳しく記載したものがありませんでした。ただ藩主島津斉彬に仕え覚えもめでたかったようでそれが五代友厚の活躍にもつながったようです。とすると薩摩藩で重役の任についていたであろう人物である可能性が高く、そのまま明治政府に滑り込んだ人であろうと思われます。
明治時代の元老院議員の一覧も調べてみると、物語の舞台が明治17年から20年頃として該当するのは18名程度でした。
その中で五代友厚の父が寛政2年12月4日(1791年1月8日)生まれなので年齢が合う議官とするとなかなか世代が一致しません。
これまでですと実在の人物がいた場合は大体名前が似ていたりするのですが、その中に名前が似た人もいなかったので白川永憲は完全オリジナルのキャラクターなのかもしれませんね。

次回:らんまん第52話はこちら

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