らんまん第6話ネタバレ感想「学問所でのいじめ」

らんまん

前回、万太郎(森優理斗)は母・ヒサ(広末涼子)と死に別れてしまいました。母が好きだったバイカオウレンを通して、自分の好きなことは植物の名前が知りたいことだったことに気づきます。
今回はそれから月日が流れ、9歳になった万太郎(小林優仁)が学問所に通い出すところから始まります。

らんまん第6話ネタバレ、感想

前回、万太郎(森優理斗)は危篤状態に陥った母・ヒサ(広末涼子)の慰めに必死に、母の好きなバイカオウレンの花を探しました。紆余曲折のさきに見つけた花は別の花、万太郎は大きく落胆し、花の名前をちゃんと知りたいと思うようになります。

時は流れ、明治4年(1871)6月、9歳になった万太郎(小林優仁)は峰屋の当主としての期待を一新に背負っていました。初飲みきりという大事な行事で塚田昭徳(榎木孝明)の紹介で武家の子息が通う学問所名教館に足を踏み入れることになることが公表されました。
しかし分家の豊治(菅原大吉)伸治(坂口涼太郎)紀平(清水伸)などが万太郎はまだお酒も飲めないのだからとディスりだします。祖母・タキ(松坂慶子)は分家は黙ってろと一蹴し、番頭で竹雄の父である市蔵(小松利昌)はわざと万太郎を「若旦那さま」とよび頭を下げて見せつけるありさま、万太郎を当主として認めたくない分家との争いはまだ続いているのでした。

行事が終わると万太郎はいつもの神社に来ていました。天狗(ディーンフジオカ)が座っていた木の上を眺めおはようと声を掛けるのも日課です。
その近くに、赤い草花が生えていました。茎を伝うように生える花、同じ方向ではなく右巻き左巻きにそれぞれ咲く花に万太郎は興味津々です。

そこに姉・綾(高橋真彩)と、竹雄(南出凌嘉)が訪れ、綾からはその行為をやめるようにと注意されます。
学問所で草花に話しかけるようなことをすれば浮いてしまう、家の中だけでやるようにという万太郎を想った綾の忠告でしたが変人のように言われた万太郎は納得できず毒づいてしまいます。
竹雄は学問所にいけば新しい友達もできるし楽しいことがいっぱいです。とはっぱをかけますが、万太郎は草花と話すことがすでにたのしいので行きたくないとごね始めます。
暗雲立ち込める様相ですが、祖母・タキはそんなことは知りません。名誉なことと万太郎と名教館に引きずっていきます。
名教館は幕末志士などを輩出した由緒ある場所、タキとしてはそこでうまくやってくれれば分家を黙らせることができる…こちらも万太郎を想っての事でした。

階段を上り切る寸前、万太郎は水やりの水を掛けられ。てしまいます。ざんばら髪で下男のような身なりの男(寺島康文)にタキは激怒します。
まずは幼年組を預かる古沢(中村シユン)の元へ挨拶に行く峰屋一行、生徒たちは万太郎を値踏みしています。
挨拶のあと、入れと言われ畳に足を一歩踏み入れると生徒の一人から「おい!!」と怒鳴られました。畳の席は上座に当たり、そこは武家の子どもたちに許されたものです。
とっさに先に入塾していた幼馴染の堀田寛太(齋藤潤)が万ちゃんこっち!と板床の下座に引っ張り授業が始まります。明治になってもいまだ武家と町人の身分差が継続していたのです。峰屋で若旦那様ともてはやされている万太郎にとってはわからない世界でした。

しかし武家の子供らにとっても万太郎は異物でした。町人でありながら裕福な峰屋の若当主という存在は、貧しくも誇り高く生きる上の身分の武家にとっては自分たちを馬鹿にしたものにしか見えなかったのです。
昼食は質素な握り飯だけの広瀬佑一郎(岩田琉生)、富永三郎(鴇田蒼太郎)松井庄之介(山下徳大)に対し、万太郎はお重に敷き詰められたおせちかと見まがう弁当、目を付けられないわけがありません。
名門名教館に町人が入ってきたことは名誉を土足で踏みにじられたと同義でした。
堀田寛太(齋藤潤)は万太郎が来たことで聞えよがしに悪口を言い、それが佑一郎たちの逆鱗に触れます。稽古をつけてやると万太郎を庭に連れ出します。竹雄が土下座して守ろうとしますがそれは意味を成しませんでした。

竹刀を初めて握る万太郎、佑一郎が振り上げた刃になすすべがないのでした。

前回:らんまん第5話「母の為に」

次回:らんまん第7話「今こそ変わるべきだ」

らんまん第6話ネットの反応

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あら、神木くんになる前に「若」になっちゃったか。
「坊」と呼ばれるの楽しみにしてたのになぁ(笑)
#らんまん
#千と千尋の神隠し
#神木隆之介
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竹雄、万太郎のお勉強中もずっと控えてるのか…
もしかして講義もちょっと聴ける? #らんまん
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初登校からこれは酷いwww
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たけおの大人役は志尊淳だと知り、これは綾の結婚相手説に信憑性が出てきたなと。
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坂本龍馬のような寺脇さん。

いいえ、池田蘭光 先生です。

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武家の子息(上士)しか通えなかった郷校に人数限定で町人出身でも通える。
こうやって少しずつ人材確保の一環で風通しよくなるんだろうけど土佐は身分差の酷い地域でもあるからなあ。
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本家と分家、武家と町人
当時の格差社会

当時は、お金がなくて町人からお金を借りていた武家もあるくらいだから、プライドが許さないんだね

初日から暗雲立ち込める様相、万太郎のみが危うい…ですね。寛太あれだけ煽っといて医者は剣を握ってはいけないですき、という変わり身の早さは世渡り上手の片鱗かもしれませんね。

らんまん第2週まとめ

らんまん第6話ネタバレ感想考察「いや、タキが悪いわ…」

今回、万太郎は武家の子どもたちがいる、今でいう名門校に足を踏み入れました。清貧を旨とし誇り高く生きる武家の子どもたちの中に下の身分で裕福な万太郎がお偉いさんの推薦で入ってきたわけですから当然うまくいくはずもありません。

万太郎個人が武家を馬鹿にした発言をしなくても行動が馬鹿にしていますし、万太郎のような裕福な子が入れば普段抑圧されている他の町人の子の旗印にされても仕方ないわけです。
つまり、こういうことが起こるであろうと大人が気を付けなければいけないことです。
武家は忠義と体面が何より大事でした。それを大政奉還後、いわゆる「御一新」という政治と身分制度の改革でその体面が失われようとしているときです。
加えて土佐は武士であっても、旧土佐領主長曾我部系家臣の下士、新土佐藩主山内系家臣の上士と身分が厳しく分けられています。

それをタキが知らないはずはなく、なぜ教え込んでおかなかったのかと疑問に思いました。
峰屋でも本家と分家はしっかり分けられていますし、万太郎は常に上座でした。だから学問所に行ったら下座につくこと、目立たないこと、相手を立てることを叩き込んでおくべきです。そこはやはり豪商の傲慢がタキの中にあったのかも?孫可愛さだけではないのでは?とタキの裏が見て取れました。
こうなっては学問所の大人たちも頭ごなしに怒るわけにもいきません。万太郎は学問所で身分差の理不尽しか感じないでしょうか?それとも何がいけなかった気づくでしょうか?

ここからの展開で脚本が最高かクソかの分かれ道だなと思っています。

最後、木刀を持たされた万太郎は持ち方すらわかりませんでした。山下徳大くん演じる松井庄之介が持ち方はこうだ、と手を添えてまあがんばれよというシーンありましたね。
普通こうなったら持ち方の指南なんてしませんよね。あのぽっちゃり結構いいやつかもしれん…と思ってしまいました。個人的に庄之介に注目しています。

次回:らんまん第7話はこちら

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