らんまん第106話ネタバレ感想「新たな研究のはじまり」

らんまん

前回、賞金五百圓を狙った”菊比べ”はトップ芸者菊千代(華優希)の優勝で幕を閉じた。だが、ノジギクを出品した寿恵子(浜辺美波)の存在は岩崎弥之助(皆川猿時)や陸軍大佐の恩田(近藤公園)などに強烈な印象を残すのだった。
一位が取れなかったと笑う槙野家だったが、その裏では岩崎弥之助が「巳佐登」のおかみである叔母・みえ(宮澤エマ)の元をこっそりと訪れ、特別賞として三百圓を寿恵子に送ると伝え、万太郎の名を聞いていた。大きな縁が生まれようとする頃、万太郎にもまた大学から徳永教授(田中哲司)が月給十五圓で雇うと連絡をよこしてきたのだった。

早速大学に行くと、植物学教室は様変わりしていました。まず生徒たちはみな白衣を着ています。そして顕微鏡などの機材は最新となっていました。そして検体の方法も変わり教授に確認しないで植物の鑑定をしていました。万太郎が違いを指摘すると生徒たちはこの人は誰だなんて顔で観ています。
そのうち波多野(前原滉)、野宮(亀田佳明)、大窪(今野浩喜)らが現れ万太郎がだれかとわかると、ムジナモの槙野万太郎だと驚くのです。

万太郎は徳永教授(田中哲司)の教授室に呼び出されると、待遇について話をされました。給与も出す、今まで通りのことをしていい、好きに検定していい、出張も一律だが費用もだすという。
万太郎にとってはよい待遇でしたが徳永教授は少し様変わりしていました。田邊教授(要潤)の結果を求めるやり方に警鐘を鳴らす、いわば万太郎よりだった男でしたが、「植物学は勝ち負けである」ときっぱり言い切ったのです。
標本を追うだけの植物学は時代遅れ、そもそも標本を集めてきた年数が違う、日本は標本を充実するだけで勝てるわけがないという現実を見てきたからでした。
そして万太郎のムジナモの発表がドイツでも見られており万太郎が一番有名な日本人植物学者だと言いました。しかし万太郎が受け入れられたのは植物画がうまかっただけだと断じます。
それもそのはず、かつて田邊教授に「徳永君も早く世界に出ろ」と言われて世界に出てみれば全く違う研究が繰り広げられていました。今の植物学の研究は万太郎が一つずつ植物を探し、標本を見比べるだけのものではなかったのです。
ドイツの植物学の最先端は顕微鏡を使った解剖学です。そこには精密さ、根気強さ、日本人の緻密さが生かされる研究でした。

ドイツのホフマイスター博士は、裸子植物の中には精子があるのではないかと提唱し世界中の植物学者がこれに飛びつき研究をしている。これは顕微鏡の中の世界を覗かなければ出来ないことでした。
今はその中でもイチョウとソテツの研究を突き詰めれば世界の頂点に立てる、徳永教授はそう断言したのです。

新しい研究、徳永教授の様変わりに万太郎は愕然としました。そして一人研究室で思い悩んでいるとそこに大窪助教授(今野浩喜)が訪れます。
大窪は厳しい口調で言いました。
「なんか期待してたのか?おまえの月給はたかが15円だ。野宮は15円以上もらってるぞ」
と皮肉たっぷりです。しかし万太郎は野宮の待遇がよかったことにもホッとしていました。
大窪は野宮は今はもうただの画工ではないと言い一枚の絵を差し出しました。そこには顕微鏡を覗いた先に映っていた植物の姿が描かれています。
「野宮は波多野と組んで顕微鏡の奥を覗き記すことができる唯一の画工兼植物学者だ」

といい、野宮が世界の最先端に足を踏み入れていることを知らせるのです。そして

「なぜ戻ってきた。今なら遅くないやめろよ。」

しかし万太郎が15円でももらえるのはありがたい、出張費も出るなら研究もできますと返しました。

「古いんだよお前は。地べた這いずってやるのはおわった。せっかく人が忠告してやったのによ俺は切られたよ」
万太郎は驚愕します。徳永教授の下で地道にやってきた大窪でしたが、彼もまた最先端についていけなかったのです。植物学教室は確実に様変わりしていたのでした。

前回:らんまん第105話「植物学者の妻と菊」
次回:らんまん第107話「目まぐるしい変転」

らんまん第106話ネットの反応「大窪さんいいやつ」

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仲良かったはずの波多野から何にも聞かされてないのが
辛いね #らんまん
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難しかった
留学先の違いで そのままじゃないけど
徳永が初期の田邊教授っぽくてみえた

ツンデレだけど大窪は万太郎を心配してる

植物学の時代は進んで
勝ち負けの競争社会

給金が貰える仕事は断ったハンターの仕事?

でも、楽しくやるだろうな

大窪さん どうしたの?
明日も気になる らんまん

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七年も経てばそりゃ変わるよね、それでも家計の為に仕事はしなきゃ #らんまん
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早らんまんまとめ。
万太郎無双始まった!と前半でウキウキさせ
徳永教授のドイツかぶれにフフッとなった後の
突き落とし方えぐくないっすか?
大窪さんの見せ所多し!刮目せよ!!
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大窪さん、帰ってきた時の振る舞いはそういうことだったのか、やはり、万太郎を思ってのことだったのね。
#らんまん
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ああ大久保さんの悲惨な人生もちゃんと描かれるのか
他の人たちも、 #らんまん
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(。-`ω´-) 口は相変わらず悪いけど、もう悪意ではなく友情からの “諫言” なんやろうな。⋯⋯と、もう終わりか。
やっぱり土曜日にイッキ観せんと欲求不満になるな。 #らんまん
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早速、徳永教授との方向性の違いを明らかにしたか。万太郎には居心地の悪い研究室だな。 #らんまん
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徳永さん、田邊さん化しているなww
#らんまん
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いろんな変化を知ってて、大好きな万さんが心配な大窪さん……優しいな #らんまん
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大窪「今や野宮は倍率900倍の向こうを描ける画工兼植物学者だ」
#らんまん

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らんまん第106話ネタバレ感想考察「大窪さんが非職の理由は田邊教授が非職となった三好学関連」

徳永教授(田中哲司)がドイツかぶれになって帰ってきましたね。かつてユーシーが英語であいさつをしていましたが、彼はドイツ語であいさつをしだしました。学内の権力闘争の中で様変わりしたのか、ドイツに充てられてしまっただけなのかはわかりませんがすでにしょっぱなから暗雲です。

大窪さんのモデル大久保三郎は田邊教授のモデル矢田部教授が去った後肩身が狭い思いをするようになったようです。
この頃、地べたを這いずり植物を採集してみる研究から顕微鏡を使った研究に変化していっていました。
「植物分類学」と「植物生理学」です。これは徳永教授のモデル松村教授が一人で兼任していましたが、植物調査や実験を行っていく身では一人でやるのは土台無理な話でした。

いろんなところで巻き込まれている三好学

そこで白羽の矢がたったのが三好学です。かつで矢田部教授が三好学をどちらの専門にすすませるかで揉め、結果矢田部教授が権力闘争に負けて大学を追われる原因となったかもしれないあの三好学です。
彼は徳永教授(松村教授)と同じドイツに留学し、帰ってきたら「植物分類学」と「植物生理学」を教える教授として戻ってくると言う手はずになっていました。
彼が留学から最先端の技術を持って帰ってくると大窪(大久保三郎)の研究手法は古く用なしになってしまったのです。この辺が次回で描かれるのかはわかりませんが、かつて万太郎に理解を示した人が消えていくのは悲しいところですね。
田邊教授が非職に追い込まれた理由

次回:らんまん第107話「目まぐるしい変転」

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