前回、初めて渋谷に降り立った寿恵子(浜辺美波)は、叔母・みえ(宮澤エマ)らから勧められた物件を見に行きました。そこで出会った佐太郎(芹澤興人)からはこの地は問題だらけだと知らされるのです。そんな寿恵子に助言をくれるのは差配人のりん(安藤玉恵)でした。
らんまん第115話ネタバレ感想「つなぐための店」
前回、初めて渋谷を訪れた寿恵子(浜辺美波)はあまりの鄙びた景色に驚きます。そして叔母・みえ(宮澤エマ)から紹介された物件にたどり着くとそこには居酒屋を営む荒谷佐太郎(芹澤興人)と出会います。佐太郎からは渋谷で商いは向かない、女が仕事場を探すなら引法湯に行けばいいと言われてしまいます。
物件の周辺は溝さらいの助け合いなどもないのかやぶ蚊が飛び交い、鬱々とした雰囲気、いくらこれから練兵場ができるとはいえあまりの荒廃っぷりに寿恵子は頭を抱えます。とりあえず佐太郎の母からおにぎりを購入して帰った寿恵子は、子供たちの面倒をみてくれていた、りん(安藤玉恵)と夕飯の支度をしながら助言を得ます。
りんの助言は「まず妄想をして話し合う」という変わったもの。例えば北海道の開拓地に一人で行ったら広大に広がる自然に絶望する、でも誰かが隣にいれば…寒さに震えながら何があれば幸せになれるかを想像するのだと。元気が出れば一つずつそれを話し合って実行していくというものでした。
その日持ち帰ったおにぎりは見た目とは違いとても手の込んだもので皆舌鼓を打ちました。そして万太郎の部屋を一人整理していた寿恵子は、竹雄(志尊淳)から万太郎の助手として教わったことを思い出しました。
「歩いて観察して…万太郎さんならきっとそうする」
そう考え直し また渋谷を観察することを決め、彼女の翌日のいでたちアh変わっていました。
万太郎のように型掛けにポーチとメモ帳をもち、何の店があるか、どのような層が朝から引法湯へいくのか、祭りはいつか、その場にいる人々に声をかけ一つ一つ記していくのです。それは横倉山で採集旅行をする万太郎のようでした。
寿恵子は、一息つこうと渋谷の中でもにぎわう一角の茶屋に入りました。すると目の前に座っている女性二人(入山法子・実咲凛音)が珍しいものを食べています。それはなにかと問うと「ボーロ」という殿様がポルトガルから持ち込んだ菓子だと教えてくれました。殿さまとは渋谷一帯を払下げされた旧佐賀藩主の鍋島のお殿様のことです。とても気に入ったらしく渋谷に来た際にボーロを作る職人まで連れてきたそうで、渋谷ではなじみの味でした。
女性二人はボーロをおいしそうに食べる寿恵子に笑い、寿恵子が自分の実家が根津の菓子屋で職人さんは柳橋の人だったからと答えると、二人はさらに大笑い。自分たちも昔は柳橋芸者でねえさんの旦那に惚れて競って追い出されて今は渋谷にいるのだと言いました。
二人の身の上を聞きながら茶を口に運ぶと茶もまた絶品、それも鍋島のお殿様が葉山から移る際に持ってきた茶で松濤園の茶だと茶屋の女性が教えてくれました。こんなおいしいお茶と菓子を知らなかったなんて不覚だという寿恵子に、女性と茶屋の女性は面白い子だねとさらに大笑いをするのでした。
女性たちとの出逢いもそこそこに、寿恵子は今度は引法湯に行きました。到着したばかりの旅人たちには足湯が振舞われ、少し裏の通りでは陸軍の兵隊たちが相撲を取り住人達も大興奮、渋谷は見えないところでとても活気づいていたのです。
それから2か月、万太郎の帰りを待ちながら寿恵子は渋谷を調べ上げ一つのマップを作っていました。11月に入り採集旅行から帰宅した万太郎は早速その話をされます。
寿恵子は紹介された物件を叔母・みえに抑えてもらい百二十圓で買い取る算段をたてていました。その場所は一見寂れて見えましたが道玄坂の近く、人と人をつなぐにはちょうど良い立地にあり、「人と人をつなぐ店にしたい」という希望を叶えるものでした。
春、くだんの裏通りの物件を購入した寿恵子はしっかりとメンテナンスをし人を入れることが出来るようになっていました。そしていよいよ開店前、引法湯の主・佐藤(井上順)、茶屋で会った二人の女性、そして居酒屋の荒谷(芹澤興人)らを招待しました。
寿恵子は妄想の話として「渋谷が東京で一番賑やかの場所になる」と切り出しました。渋谷にしかないものがあれば人は集まると続ける寿恵子に佐藤は弘法の湯があると笑います。なら金王八幡宮の例大祭に道玄坂も宮益坂も町をふるって神輿を出すのはどうか、裏通り隅々まで練り歩くのだと切り込みます。その神輿は誰が担いでもいいという寿恵子の提案に男たちは否定的、しかし女性二人…とよ香と葉月は、妄想の話ならいったん聞いてみたらいいと乗り気です。
「渋谷なんて気やすさだけが取り柄なんだし」
と彼女らが言うと寿恵子は待ってたとばかりに食いつきました。
渋谷はあぶれ者の吐きだまり、だからこそ誰の事も受け入れられる懐の深い土地、一夜限りの旅人も陸軍の兵隊も、ほかの町で失敗した人も、この町でならやり直せる、この町は唯一無二の町になる。
その言葉を全員吐き捨てることはありませんでした。妄想だでもそれなら楽しいといい、八幡宮に神輿の件を掛け合ってやると笑ってくれたのです。
「いきなり食事会の招待状をよこしたと思ったら…あんたなにもんだい」
と問う佐藤。
寿恵子は自分は槙野寿恵子で、ここで待合茶屋をやりたいと言い、茶屋のお品書きを出しました。そこには松濤園のボーロ、荒谷のおにぎりも記載されて佐太郎は目を丸くするのでした。
夕方、招待客たちは満足して帰っていきました。妻を労う万太郎、万太郎はここが寿恵ちゃんの横倉山なら足りんものがあると言い、それは守り神の木であると続けました。いわゆるシンボルツリーそれを植える、木は虎鉄のご両親に頼み土佐から取り寄せることになったのです。
そして開店した寿恵子の店、店先に植えられた東京にはない珍しい植物を植えたそのたたずまいに新たな客が訪れます。叔母・みえの馴染みである相島圭一(森岡龍)が、つうの店があると小林一三(海宝直人)を招待したのでした。
小林一三、今に続く阪急グループの祖でした。
前回:らんまん第114話「夫に学ぶ妻」
次回:らんまん第116話「ふと立ち止まる先の光」
らんまん第115話ネットの反応「U字工事おるやん」
海宝さん、素敵😍✨
素敵なところなのでぜひー☺️
クールポコ小野さん、ジョイマン高木さん、U字工事さん。みんな東日本出身の方ばかり。
上期は東、下期は西の芸人さんが出演するルール?
役者として出てくる分にはいいのですが、らんまんではネタ先行なのがちょっと。😅
楽しみにしている作品がこんなところで繋がってる。
「まだ寝とうない、なんせ2ヶ月ぶりの寿恵ちゃんじゃぁ〜」
で、万太郎可愛すぎない?って思っとったら
「よかった。じゃ、商いの話ね!」
「え?」
の寿恵ちゃんと万太郎のやりとり面白すぎて朝から癒やされたw
槙野万太郎、竹雄、野宮朔太郎、田邊彰久、みえおばさんなどなどの何とも言えない気品ある色気がらんまんに深みを与えるのよね〜。
憧れちゃうわ〜
#朝ドラらんまん
めちゃくちゃ濃い15分。
あ、おすえちゃんも、けしからんほどカワイイ!
らんまん第115話ネタバレ感想考察「小林一三は松岡修造の曾祖父」
今回、持ち前のポテンシャルと万太郎譲りのリサーチ力で見事渋谷の人々に受け入れられた寿恵子さん、お店の開業もできて万々歳でしたね!
ネットの反応には寿恵子さんが開拓した渋谷が呪術廻戦ではめちゃくちゃにされるなんてツイートもあり、ネット民の面白さをあらためてわからせられた気がします。
さて今回最後に、叔母みえの店「巳佐登」の馴染みである相島があるVIPを連れて来訪しました。その人物は渋谷は初めて来たと言い、寿恵子の店「山桃」はツウしかしらないスポットになっているようでした。
その人物はOPに名前が出ていましたが、「小林一三」今に続く阪急阪神グループの祖で宝塚歌劇団の創始者でもあります。その詳細は多岐にわたり未だ関西でも根をはる大企業です。
その小林一三と言われてもピンとこないかたも多いはず、現代の人に馴染みがあるとすれば、あの松岡修造のひいおじいさんといった方がわかりやすいかもしれません。松岡修造さん御曹司なんですねー。
松岡修造さんご自身の奥様は元アナウンサーですが家系周辺をみるとやはり宝塚の女優さんとの結婚が多いよう。未だ創業一族と強いご縁があるんですね。
さて小林一三が登場し万太郎たちとどうかかわるのか、らんまんももう後二週、展開がたのしみですね。
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