前回、万太郎(小林優仁)は池田蘭光(寺島康文)から植物学者の書物を見せられ、それを理解するためには勉学に励まなければいけない、学ぶことの意義を教えられました。
当時としては高度な勉強を修めていく万太郎は将来の学者の片鱗をみせるのでした。一方で峰屋は塚田(榎本孝明)も去り、少しずつ時代の変化を感じていました。
らんまん第9話ネタバレ、感想「蘭光の課外授業」
前回、万太郎(小林優仁)は池田蘭光(寺島康文)によって自分の好きなことをするには語学から始まりたくさんのことを学ばないと理解できないのだということを学びました。
それ以降万太郎の知識欲はとどまるところを知らず、新しいものは何でも分解してみる癖すらついてました。それは市蔵(小松利昌)の高い懐中時計もその限りではないのでした。
そんなある日、万太郎の元には「重訂本草綱目啓蒙」が届いていました。祖母・タキ(松坂慶子)らには伝えずこっそり大阪に注文をしていたというのです。全巻一揃えは名教館にもないほど貴重で、その価格は番頭の給料2か月分より高いほどの代物でした。
本を買いたいと万太郎から聞いていたタキをはじめ、分家の豊治(菅原大吉)や紀平(清水伸)も「こりゃあ立派なご当主だ」と皮肉を言わずにはいられませんでした。
万太郎は上機嫌でしたが祖母・タキは大激怒でした。万太郎は強制的に当主として店先にたち峰屋の仕事を見るように言いつけられます。
しかし万太郎にとってその時間は退屈で苦痛なものでしかありませんでした。当主としての自覚を持たせようとするタキの意思とは別に、墨と筆と髪を見つけた万太郎は仕事をするどころか植物の絵を描く始末、分家に見せつけたいという意図は伝わっていませんでした。
翌日、タキは名教館に足を踏み入れ、講義中の万太郎の様子を見ます。寛太(齋藤潤)の英語の質問にすらすらと答える万太郎、そして古沢(中村シユン)によって万太郎は辞書さえあれば全部理解する、彼の右に出るものはいないと絶賛します。
名教館で学ぶ子らは世界に羽ばたく子になる、と古沢は誇らし気に語り、そんな遠い存在に孫がなってしまうと聞いたタキは驚いてしまいます。
タキは池田蘭光(寺島康文)の元へ今日限りで万太郎を辞めさせると宣言しました。峰屋の当主である自覚のない万太郎に家業を早く仕込まねばならないと案じたからでした。
しかしその言葉を聞きつけた万太郎と、佑一郎(岩田琉生)が駆けつけます。万太郎は無邪気すぎる子供でした。やめさせると言う言葉になんで?ここにおりたいと駄々をこねるのです。
タキにとって、夫と息子、そして息子の嫁・ヒサ(広末涼子)を失ってから、残された万太郎と綾(高橋真彩)を育てきること、そして立派な峰屋の当主にすることが遺された余生の使い道でした。
しかし万太郎は嫌じゃ!当主になんてなりたくない!!とにべもなく叫びます。声を荒げるタキと万太郎を蘭光が制します。
心配しなくとも、名教館は来月にはなくなる。小学校という制度があり、決められたカリキュラムを学ぶ施設ができるのだと。蘭光も名教館がなくなったらここに留まることはないと静かに語る蘭光に万太郎は悲壮な表情を浮かべ、佑一郎も先生行かんといてください!!と止めに入ります。
万太郎はたまらず蘭光に抱き着き、佑一郎はぐっと歯を食いしばり耐えるのでした。蘭光と子供たちの強いきずなにタキは驚くしかありません。
タキは峰屋に戻り仏壇の前でふじ(石村みか)に、万太郎が当主として立派にならないのは父親がいないせいではないだろうかと問います。
万太郎にとっての学問は父親なんじゃないかというタキに、ふじは子供が言うことを石だ蛙だにうつつを抜かすのはよくあることだと慰めます。
するとそこに意外な人物ーー蘭光が峰屋を訪れます。
蘭光は教え子との別れは慣れているが今回はなんとも…と言い、万太郎を一泊お借りしたい、気晴らしに歩こうかと、この地域の自然を見修めしたいと伝えてきたのです。
翌日、タキの許可が出た万太郎は、蘭光と佑一郎と共に散策に出ていました。歩き続け抜けた先には美しい大きな川が広がっています。
感嘆する万太郎と佑一郎に今日はここに一泊すると伝える蘭光に外で寝ることが初めてな万太郎は弱腰になり、佑一郎に軟弱者と言われてしまいます。
この川は美しいが、ひとたび荒れれば家も人も飲みこむ、暴れ出したら人はどうにでも出来ないと蘭光。
怯える万太郎とは違う反応をみせた佑一郎はではその自然とどうやって付き合っていくのか?と問います。
蘭光は微笑み、うんうんというばかりでした。
3人はそれから夜の為枯れ枝を探します。その際に万太郎は見たことのない植物を目にします。ある植物の名前を口にしますが、蘭光は匂いが違うといい、書物だけでなく本物に触れることで新しい知識を得ることができる、匂い手触り味、こういう確かめ方もあると万太郎の好奇心をくすぐることを言い万太郎は目を輝かせるばかりでした。
枯れ木の調達が終わるといよいよ夕飯の確保、蘭光は竿を手に川へと向かっていくのでした。
らんまん第9話ネットの反応「佑一郎と仲良くなっていて嬉しい」
天狗に続いて恩師の別れ…
川、綺麗だわー
綾お姉ちゃんかわいい☺️
竹雄マジイケメン☺️
寛ちゃんかわいい☺️
蘭光先生かわいい🥺←New!
3年経って万太郎と佑一郎くんが仲良くなってるのが微笑ましい。万太郎にとって名教館はトットちゃんにとってのトモエ学園みたいなものかもしれんね。本で読んだことを実地で知るって最近できてなかった気がする。大人になると本当に頭が固うなるなぁ…
#らんまん #高知局と朝ドラ受け
がしかし、おそらくお姉ちゃんが強い気がするんだよ
だってこのおばあちゃんの孫だもん。
#らんまん
#らんまん
蘭光先生と子供たちの強いきずな、ますます窮地に陥るタキ、活気づく分家など万太郎が植物にのめりこむほど浮彫りになる問題に心が乱れる人、一方子供らに癒される人様々な反応がある回でした。
さっとあらすじをみたかったらこちら
らんまん第9話ネタバレ感想考察「心温まるシーンよりも峰屋没落の兆しがみえて怖い」
今回は、万太郎がいかに植物や好きなものに没入しているか、そしてその没入のおかげで名教館でしっかりと立ち位置を見つけていることがわかりましたね。
しかし稼いだこともなければお金の価値もわからない万太郎は番頭さんの給料2か月分する懐中時計を興味があるからと無理やり借りて分解したり、名教館にもない貴重な本を大金をかけて買ったり自分の学問の為ならお金も時間も厭わないという姿勢にはすでにぼんくら当主の片鱗が見え始めています。
お金は無限ではありませんし、峰屋の後ろ盾である深尾家は東京に、塚田(榎本孝明)もまた親戚の家に身を寄せることになっています。
文明開化が起こり西洋文化が入ってくると人々は日本酒ではなくワインを好むようにもなってくるのです。
そのさい万太郎の浪費で資金余力のなくなった峰屋が不測の事態に耐えられるのか…序盤から不穏な空気がバンバン漂っている回でした。
それを踏まえると蘭光先生との関係は心温まるシーンのはずなのですで万太郎はますますのめりこんでいくきっかけになりそうで少しだけ薄ら寒く関してしまいました。
ただ何も考えず見るなら佑一郎と仲良くなっているのは万太郎の3年間の努力のたまものだと思うとほっこりしますね。
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