前回、万太郎(神木隆之介)と竹雄(志尊淳)は憧れの東京の地に立ちました。そしていよいよ迎えた第2回内国勧業博覧会で運命の人、西村寿恵子(浜辺美波)に出会うのでした。
らんまん第14話ネタバレ、感想「万太郎のいるべきところは」
前回、徒歩、蒸気船、汽車などを乗り継いで万太郎(神木隆之介)と竹雄(志尊淳)はとうとう東京に着きました。二人の心は大盛り上がりのまま内国勧業博覧会を迎えます。酒に弱く鉄砲玉のようにどこぞへ行ってしまう万太郎に手を焼く竹雄、そんな竹雄をしり目に、万太郎はとうとう運命の人、西村寿恵子(浜辺美波)に出会い天にも上る気持ちなのでした。
そしてとうとう、万太郎はこの度の最大の目的である博物館に来ます。憧れの心の友たちに会いに来た万太郎ですがいざとなると緊張の極致です。博物館では1つずつ丁寧に押し花を保存していました。丁寧な作業に目をやっていましたが、そこに頭がぼさぼさのうだつの上がらなさそうな男(田辺誠一)がやってきます。
眠いから何か話してくれという男に皆はいつものことのように無視。空気を読んだ万太郎が標本を手に話しかけると男はようやく万太郎が客であると気づきます。
いつも模写していた万太郎には標本は物珍しいものでした。男は標本の大切さを語り、たくさんのコレクションを顕微鏡を使って詳しく説明してくれるのです。
そして植物に和名以外にも世界にも通じる別名があること今わかっている植物はシーボルトがほとんど調べていることなど万太郎には初耳なことばかりでした。
万太郎は自分が見つけた花の模写を男に見せます。見たことがない新種かもしれないという言葉に心躍る万太郎。発表の際には、論文が必要で、発見者名、和名、英語名が必要ですが、現状日本から発表することはほぼないと言う男。日本には比較するための標本が東京大学に3000種類程度しかない為でした。世界にはまだまだ標本があるのです。それと比較しなければ新種とは断定できない、それが男の見解でした。
熱く植物に語る男は野田基善(田辺誠一)と言いました。万太郎が会いたい心の友の一人でした。野田が初めて手掛けた仕事の1冊を大切に手にしていた万太郎に野田は感無量、万太郎を抱きしめ、万太郎も天にも昇る気持ちになるのでした。
外で待つ竹雄に博物館の事務員(久野雅弘)は長くかかりそうだから中庭にどうぞと気遣います。竹雄はその言葉に甘え中庭から万太郎の様子を見ていました。嬉しそうに野田や後から訪れたもう一人の心の友・里中芳生(いとうせいこう)と語り合う姿に、郷里で待つ綾(高橋真彩)の案ずる姿が目に浮かび危機感を覚えます。
このまま万太郎はそちらの世界に入り込んでしまうのではないかと。
「言うてください。草のことは遊びじゃと」
野田たちと別れた万太郎にこういうのです。万太郎からしたら受けいれられないことでした。とっさに拒否する万太郎に竹雄は居たたまれず離れてしうのでした。
前回:らんまん第13話「運命の人」
次回:らんまん第15話「あの人の面影」
らんまん第14話ネットの反応
(お滝さん=おイネさんの母)
牧野富太郎先生も愛妻の名をとって新種のササに「スエコザサ」と名づける
心の友に出会い、笑顔の万太郎。
反して、徐々に表情が曇る竹雄。
対比に視聴者も感情の起伏が…
“可愛子チャン”“和名は国内のあだ名”
植物愛に溢れる3人、癒される。
でも竹雄(背景に綾)に複雑な気持ち。
志尊淳サン、影の演技うまいなあ。
#らんまん
他の草と同程度に興味を持ってもらえれば……
#らんまん
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今回は心の友、現在でいうと「推し」にとうとう逢えた万太郎と、自分にあこがれてくれていたファンが自分を訪ねてきてくれたことに胸がいっぱいになる野田とのやり取りがほほえましいというツイートがたくさんありました。
一方で竹雄の頂上から下に突き落とすような戒めがまた次の波乱を呼び起こしそうですね。
さっとあらすじを読みたかったらこちら
らんまん第3週あらすじまとめ
らんまん第14話ネタバレ感想考察「心の友の一人田中芳男は男爵でVIP」
今回万太郎は、「心の友」田辺誠一さん演じる野田基善、いとうせいこうさん演じる田中芳生と忘れられない出逢いをしました。
これは史実でも一緒で二人の姿勢が植物学者としてあるべき姿であると植えつけました。二人はあまりに理想的でした。
これがのちに出会う、松村任三とのあまりの違いに確執を呼びなかなか目が出なくなるのですが。
作中ではまだ、田中芳生がパリからとりよせたというツルに触れ合う男性としかまだ登場していませんが、史実の田中芳男はなかなかのVIPです。
功労のあった華族や官吏を優遇するためにもらえる名誉職・錦鶏間祗候(きんけいのましこう)を得ており、議官・貴族院議員・男爵という地位にいます。
戦いに出て重職についたのではなく植物学の研究で地位を得たという面白い人、しかも尾張藩出身で後に幕臣として仕えそのまま明治政府に研究者として入ったというのですから、一発逆転の維新志士とは毛色の違う人です。
いとうせいこうさんが演じるにはぴったりのお方ですね。
彼がもっとながく牧野富太郎のそばにいてくれれば…そう願わずにはいられない展開がこれから待っています。続きが楽しみですね。
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