らんまん第29話ネタバレ感想「東京での新生活」

らんまん

前回、盗まれたトランクと中身を追って草長屋にたどり着いた万太郎(神木隆之介)たち、中身を取り返すと同時に盗んだ男・倉木隼人(大東駿介)の子が熱を出し介抱することに。住人たちに気に入られた万太郎はその日の宿を提供されるのでした。

らんまん第29話ネタバレ、感想「東京での新生活」

前回、万太郎(神木隆之介)と竹雄(志尊淳)はトランクの中身を追って草長屋とよばれる場所にたどり着きトランクを盗んだ男・倉木隼人(大東駿介)から中身を取り返すのでした。と同時に隼人の息子・健作(渋谷そらじ)が高熱にうなされおり医者を呼び介抱する羽目に。しかしその行為が住人らに気に入られ、一夜の宿を借りることができるのでした。
翌朝、十徳長屋(草長屋)の差配人、今でいう管理人に近い立場の江口りん(安藤玉恵)から礼とお金の返金そして長屋に空きがあることを教えられます。万太郎はそれを聞いて喜びここに住みたい!!と詰め寄りりんを驚かせるのでした。
万太郎のような身なりのいい人間が住む場所ではないというのがりんの言い分でした。元は信心深い大家が十徳長屋なんてつけたが草まみれで貧しい人が住むから草長屋とついたのだと。しかし万太郎はドクダミも十薬という薬と呼ばれている、十徳長屋とは縁があるという趣旨のことをいいます。加えて家賃は一部屋50銭、二人で1円、しかも何を持ち込んでもいいとのこと、万太郎は即決でここに決めました。住人たちはこんな訳あり部屋に…と言いますが及川の娘・小春(山本花帆)は私は嬉しいよとほほ笑みます。荷解きは住人らが手伝ってくれます。
お昼、りんが用意した握り飯を囲んで自己紹介が始まります。学生の堀井丈之助(山脇辰哉)、噺家の牛久亭九兵衛(住田隆)、独り身で住む宇佐美ゆう(山谷花純)、父子で住む及川福治(池田鉄平)と及川小春(山本花帆)、そして昨日トランク騒動を起こした倉木隼人ら一家、「峰の月」を出品した峰屋の当主が万太郎であると知るとりんは好きな酒だったと喜びます。
万太郎が東京に出てきた理由を話し出すと、小学校中退、試験をしていない、しかし紹介状がある、植物の研究をさせてほしい、というとにわかに空気が怪しくなります。勘当されたつもりで来たというと金の匂いがしなくなったのか住人たちはしらけ顔になりました。コントのように午後は手伝わないぞと言い出す始末。しかし万太郎はもう一つだけ話を聞いてほしいと言いドクダミを薬、化粧水として使う方法を伝授するのです。
そのころ倉木が酒に酔いながら長屋に戻ってきました。万太郎は約束の金額だと100円を渡しに倉木の部屋を訪れます。施しか、なぜ雑草に金を払う、疎まれ踏まれても誰も気づかない雑草に価値などない、と吐き捨てる隼人に「雑草などという草はない、すべてに名前がある。名前がないならわしがつける。価値がないなどというのは人の決めつけ。どの草花もそこで生きる理由がある。この世に咲く意味がある」と言います。隼人は出ていけと言うばかりでした。
住居となった穴あきの部屋で万太郎は正座させられていました。竹雄は「峰屋は若の財布じゃない」を何度も復唱させます。姉・綾(佐久間由衣)は研究に必要なお金は出すと言ってくれていたと万太郎が言うとまた先ほどのセリフを復唱させるのです。竹雄による万太郎の意識改革が始まっていました。

前回:らんまん第28話「草長屋」
次回:らんまん第30話「拝啓峰屋の皆様」

らんまん第29話ネットの反応「世間知らずすぎ」

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『雑草という草はない』名言キターー
このセリフ、モデルとなった牧野先生が本当にお話になったことで有名なのよね
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ん〜あんまり顕微鏡とか金目のものは他人に見せないほうが…。実際、実家を出てきたって言ったらみんなあのとおりだし。それも経験というならそういう考え方もあるが
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雑草の値打ち さっきのドクダミもそうだけどひとつひとつ知っていけば価値が上がって行くのよね #らんまん
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万太郎の言葉は倉木さんに響いているんだろうなぁ。どういう風に変わっていくのか…倉木夫妻の笑顔が見られる日が近いと信じたい。
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不親切長屋(笑)
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自由民権運動の話は、万太郎の中に根を張っている
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光属性に耐えられないよね わかるよ
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信心深い大家さんがつけた十徳(十の徳を積む)長屋。源氏物語でも天皇のことを「十善の君」(前世で十善を行った)と呼んでいた。こういうの盛り込んでくれると嬉しい。

らんまん第6週まとめはこちら

らんまん第29話ネタバレ感想考察「自由民権運動の演説はここにつながる」

前回、倉木隼人(大東駿介)が上野戦争で負けた彰義隊崩れで背中に傷を負い立ち直れないでいると書きました。そして峰屋という環境で甘やかされて育った万太郎がまっすぐに育ち挫折をしらず説教する今回はシーンが続きます。万太郎の隼人への説教はかつて自由民権運動の演説の時に逸馬(宮野真守)の前で言った言葉でした。
「雑草という草はない。生まれてきたことに意味がある」という虐げられたひとに響くこのフレーズです。今回このフレーズは隼人に響いたでしょうか。そして万太郎はこれから苦難の道がまっていますが、その時この言葉が言えるでしょうか。
今回は最後、峰屋は若の財布じゃない、の復唱でごまかされた感がありましたが隼人とのシーンではうーんと考えさせられました。

次回:らんまん30話はこちら

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