らんまん第102話ネタバレ感想「思いがけぬ遺産」

らんまん

槙野家には思いがけない急報が届いていました。田邊教授(要潤)の大学追放、そして田邊教授の色を消すために発行していた図鑑は廃刊になっていること、そしてそれを後任の徳永教授(田中哲司)が行っていること。
そしてとうとう前回、田邊教授が鎌倉遊泳中に溺死したとの報がもたらされるのです。

らんまん第102話ネタバレ感想「思いがけぬ遺産」

前回、万太郎(神木隆之介)の元に藤丸(前原瑞樹)が訪れて大学や卒業後の近況を語っていました。
そこで大学を卒業したものの全く就職先がないこと、田邊教授(要潤)の色を消すように図鑑が廃止、さらにはその仕事を徳永教授(田中哲司)がしているとしりやるせない気持ちでした。
そして植物学を学びながらも就職先に困る現状、その中で章句仏学の第一人者が死亡するというのは危機的なことでした。万太郎が危惧すると同じころ、寿恵子は自身の宝物南総里見八犬伝の本を質入れに。そのとき中尾と話しているときにとんでもない新聞記事を見つけます。
田邊教授が鎌倉遊泳中に溺死したというのです。藤丸も万太郎も一瞬声を出すことができませんでした。

夜、波多野(前原滉)が訪れ、教授の葬式について連絡が、弔問も一切お断りするといった寂しいもの。藤丸は大学に殺されたようなものだと声を荒げます。万太郎はただ言葉少なに教授はそんな方じゃない…そういうにとどまったのです。

それからしばらくして十徳長屋に意外な人物が訪れます。亡き田邊教授の妻・聡子(中田青渚)が訪れました。
のびのびと楽しそうに育つ子供たちの姿を見て支える人がいると心強いものですねとほほ笑む聡子。彼女はまだ身重でしたがどうしても万太郎に伝えたいことがあると十徳長屋を訪問してきたのでした。
お悔やみの口上を告げる万太郎にもっと早く来たかったのだがと告げ、一冊の分厚い本を手渡しました。そして自分の植物学は終わった。あとはMr.Makinoに…。自分の持っていた蔵書はすべて万太郎にやってほしいと遺言を残していたのです。
大学を辞めたがあとは自由にできる、聡子と子供たちと思う存分ゆっくり生きようとしていたのだと。それは志半ばでついえてしまったが、蔵書を受け取ってほしい、そう続ける聡子に万太郎は深く頭を下げ、謹んで受け取ることにしたのでした。

別れ際、聡子と寿恵子(浜辺美波)はお産の話をしていました。どれほどつらいのかと聞く聡子に辛くてもその先に喜びがあると微笑む寿恵子、彼女はこれから一人で出産するのです。しかしそこにおびえはありませんでした。
子供が生まれたら雷おこしを食べたい、子供が生まれたら食べに行こうと笑い合う二人、二人の交流はこれからも続いていきそうです。

万太郎はそれから田邊教授に想いを寄せ一層研究に打ち込むようになりました。依然家計は厳しく、頂いた蔵書の一部を売りに出せばそれなりに生活は潤いますが当然そのようなことはできません。寿恵子が家計に頭を悩ませていると万太郎がやってきました。
万太郎も依然大学から追放された身、大学で発表することはできませんが、人々の協力でたくさんのフローラを作ることができていました。いろんな先生のお声がかりで植物採集の計画も立っています。
寿恵子は槙野家の家計がぎりぎりであるとしながらも、たくさんの人との縁を大事にして有名になって版元が見つかるようにすればいいと笑い研究を止めようとはしませんでした。
そして寿恵子は、万太郎との結婚でほぼ縁切れとなっていた叔母・みえ(宮澤エマ)を訪ねることに。家計を助けるには叔母の手を借りるしかありませんでした。

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らんまん第102話ネットの反応「女は強し」

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写真も動画も手軽に撮れなかった時代。
田邊は教授室の窓から見える景色を愛していたに違いない。どんな思いで、最後の日に窓の外を見つめていたのか。そして、閉めたのか。思いを馳せると、とても切ない。
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万太郎、あちこちからお呼びが掛かるようになったら、お気持ち程度かも知れないが、お礼を頂けるのでは?
少しでも収入が増えればいいのにね。
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今日明日、雷おこしの売り上げいつもより上がったり特に浅草付近で雷おこし囓ってる人がいたら完全に朝ドラ効果やね!
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伊藤孝光さんも外国から帰国して、鹿児島の中学校で先生してる。それを聞いて、遠くまで行くってことより、鹿児島にはさぞや貴重な植物が沢山あるんだろうなあと羨ましく思っている万太郎。
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第二の主人公田邊教授の物語が終わり寂しいが、寿恵子の叔母さんの事を掘り下げてくれるのは嬉しい。さすが全キャラが生きているドラマらんまん。
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らんまん、田邊教授が主役なんかなと思うほど、田邊教授、印象深いキャラでした。ちゃんと万太郎の才能を認めていて、その上で嫉妬もあったんだろうなと思うと、最期はとても切ない。こんなに早く退場せんでもいいのに…。それにしても、朝ドラの嫁たちは芯が強くてカッコいいですね。憧れます。

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らんまん第102話ネタバレ感想考察「田邊(矢田部)教授は植物学だけでなく英語でも始祖にして永遠」

モデルの矢田部教授と同じく、水難事故で無くなったとされた田邊教授、寂しい晩年のように描かれますが、その晩年もまた日本の教育に影響を残して亡くなっています。

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らんまんでやらないが、田邊教授のモデル、矢田部良吉の非職は、事実上、日本の英語教育の始まりだった。東大教授→中学の英語教師→高等師範の英語専修科の初代主任教授→高等師範の校長。弟子に、神保格(英語と日本語の発音学)、小野圭次郎(受験英語の神様)。英語教育に永く影響。

イエール大学で学んだ田邊教授、英語でしゃべるシーンはこれの伏線だったのかといまさら思いますが、英語教師から教授、そして東京師範学校の校長となったのはちゃんとその功績があったからでした。ウィキペディアだけでは知ることが出来ないことですが、英語教育をしっかり日本に根付かせた人物たちの育成をしていたのです。
この辺も今後やってくれないでしょうか。矢田部教授のイメージはあまりよくないのでしっかり描いてほしいですよね。

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