前回、万太郎(神木隆之介)は博覧会であった美しい女性・西村寿恵子(浜辺美波)と運命的な再会をしました。心躍らせる万太郎でしたが二人の関係はまだ実家を出てきた学歴なしのしがない男と菓子屋の娘でしかないのでした。
らんまん第31話ネタバレ、感想「まだ見ぬ世界へ」
前回、万太郎(神木隆之介)と西村寿恵子(浜辺美波)は運命的な再会をしました。植物について変態ともいえるくらい楽しそうに語る万太郎をけなすでもなく楽しそうに見る寿恵子は、万太郎にとってはまばゆいばかりの女性でした。しかし寿恵子への想いが膨らめば膨らむほど、今は何者でもない自分をどうにかしなければと決意を新たにするのです。
一方、万太郎と別れた後の寿恵子は自分の部屋でたくさんの
本を読み漁っていました。江戸時代に出版された滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」、伏姫の腹から出た八つの玉を持つ剣士が出逢い敵を退治していく話ですが、その中での八剣士たちのやりとりにほれぼれとするのです。
そこへ、母・西村まつ(牧瀬里穂)とまつの妹・笠崎みえ(宮澤エマ)が訪れ、大量の本の散らかる部屋の惨状にあきれます。寿恵子は大変可愛らしい顔の女性でしたが、母や叔母があきれるほどの本オタクでいつも本の世界に胸を躍らせているのでした。
「どれだけ借りているのか」と呆れるみえに「これは自分のものだ。父からの形見分けだ」と返す寿恵子。父は好きなフレーズしか読み聞かせてくれなかったが最初から読んだらとても面白かったと言うのです。しかし昔の文学に熱を上げる寿恵子にみえはあきれるばかり。
「馬琴なんで古い。そんなものはほどほどに」とこちらも返すばかりでした。
叔母・みえが訪れたのは自身が経営する新橋の料亭にくるお客からある頼まれごとをしたからでした。
旧薩摩邸跡に、鹿鳴館という海外からの賓客を招いて日本が文明開化をしたと誇示するばを作っている、そこで海外の賓客と共にダンスを踊れる女性を探しているという依頼、客の名は東京大学の「タナベ」という教授でアメリカに言った経験もあるインテリでした。
みえに声がかかるということは新橋の芸者に声を掛けろと言うことではないのか?とまつは言いますが、みえは「これからは新しい時代、きっかけがあればよい生まれでなくてもお姫様になれるそのきっかけを寿恵子に与えたい」と思っていたのです。
新橋で数々の美しい女性たちを選定してたみえの目からみても寿恵子はかなりの器量よしですたので惜しいと思っていたのでしょう。しかしまつは乗り気ではありません。
まつは西村の妾でその主人との間に寿恵子が生まれました。しかし主人が亡くなると手切れ金を渡され本妻に追い出されてしまった経緯があります。身一つで追い出されるよりははるかにましで、そのお金で今の店を持つことができたので、本妻はかなり温情をかけてくれたと自覚しているがやはりその身の上はさみしいもの、そんな思いを寿恵子にさせたくないのでした。当の寿恵子は誘うみえと拒むまつに翻弄され自分の意見を言えません。興味はあるけれどといった感じで結論がでないのでした。
一方、万太郎と竹雄は長屋での生活を開始、まだまだ手際の悪い竹雄は長屋の住人達の指導を受け、なんだかんだ言って植物オタクの万太郎の浮世離れした植物講座に子供たちはなつき、今日はたんぽぽについて話を聞いています。
そこに牛久亭久兵衛(住田隆)があらわれたんぽぽの名前の由来について話しています。タンポポは鼓がぽんと鳴る姿からたんぽぽと名前が付いたと言う話、子供たちは楽しそうに聞いています。あれから倉木隼人(大東駿介)も真面目に仕事に行きだしているようです。
東大に通う学生・堀井丈之助(山脇辰哉)はまだ万太郎が本気で東大に行こうとしているのをいぶかしんでいます。東大は学歴があり試験があり初めて入れるところ、紹介状だけで東大に入りたいなんて世間知らずもいいところだからです。しかし万太郎はどこ吹く風、期待を胸に新調したスーツに腕を通すのでした。
前回:らんまん第30話「拝啓峰屋の皆様」
次回:らんまん第32話「東京大学植物教室」
らんまん第31話ネットの反応「万太郎と寿恵子はたなべ教授でつながりそう」
これまでの寿恵子の母 まつの人生が分かる
説明台詞なのに それを全然感じさせない
すごいわ らんまん
で、こっちの経由からも教授を通して万太郎との縁が出来るのも分かって
そこもすごい
文太の気遣いから 腕の立つ職人なのも伝わった
嫌な部分をいっぱい知るから
娘の玉の輿に消極的なのかな?
宮澤エマサンの叔母みえの圧力よ(笑)
草長屋が寺子屋状態に。
たんぽぽだけで1日語れそう。
1つの事しか出来ない万太郎を
見つめる竹雄の目線、良いねえ!
草長屋のメンバーキャラ分かってきた。
で、まつさんお妾さんだったの…ってことはおすえちゃんは妾腹で…万太郎は勘当してくれとは言ったけど、お婆ちゃんも綾姉ちゃんも全然可愛がってるし、お家柄的に円満にいくんだろうか…?ここでも新時代が生きてくる?
らんまん第31回ネタバレ感想考察「東京大学の遍歴」
万太郎サイドから度々タナベ教授のお話が出てきましたが、今回寿恵子サイドからもタナベ教授の名前がでてきましたね。アメリカ帰りのインテリ教授なよう、しかも鹿鳴館と繋がるあたりかなりの有力人物であることを匂わせられています。二人を引き合わせるのはこのタナベ教授なのかもしれませんね。
さてこの頃のこの頃の東京大学ですが、名前が東京帝国大学なのではないかという話がちょくちょく出ています。
東京大学は旧幕府直轄の昌平坂学問所、開成所、医学所を統合したものが始まりで明治時代から全く新しく作ったものではありません。大学として一番古いものは、作中では佑一郎が通った札幌農学校(北海道大学)でその次が東大です。東大は紆余曲折の後に明治10年に初めて東京大学となりました。最初がただの学問所って意外ですよね。
その後東京大学から明治10年に帝国大学に変わり、明治30年に東京帝国大学に変わり、戦後にまた東京大学にもどるという遍歴があります。よく「旧帝大」という名前が出てきますがこの頃に帝国大学とついている大学が旧帝大になります。らんまんの作中はこういうところが細かく時間が刻まれていて、正確に何年ごろかわかりますね。
これから話が進むにつれ大学の名前も何度か変わり、最終的に東京大学になるまで万太郎には苦難の道が続きます。ある意味東京大学になった時万太郎の名誉が守られるようになるのです。
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