らんまん第83話ネタバレ感想「転んでもただでは起きず」

らんまん

前回、万太郎(神木隆之介)からの手紙を受け取った姉・綾(佐久間由衣)とその夫・竹雄(志尊淳)。姪・園子誕生に様子に二人は頬をゆるませ、あたらな酒造りを決意するのでした。一方幸せな日々を過ごす万太郎はある日長屋の面々と出かけ大きな池で植物採集を始めるのでした。

らんまん第83話ネタバレ感想「転んでもただでも起きず」

前回、万太郎(神木隆之介)からの手紙を受け取った姉・綾(佐久間由衣)とその夫・竹雄(志尊淳)。姪・園子の誕生に頬をゆるませ、新しい酒造りをすることを決意するのでした。
万太郎は我が子の誕生に、新しい図譜の出版を決意、精力的に動いていました。ある日、ゆう(山谷花純)の提案で出かけることになった万太郎、隼人(大東駿介)、福治(池田鉄洋)、それはゆうが世話になっていた女性の引っ越し作業でしたが、近くに寄った池で万太郎は植物採集を始めてしまいます。そんなことを怒るでもなく見守る三人、ふと福治は「万さんは怖くないんだろうか」と話すのでした。

隼人は万太郎は花の事しか考えてないと寝転がり、万太郎を放っておこうとしますが無邪気な万太郎は隼人を巻き込んで連れ去っていきます。
ゆうもまた福治と同じように楽しいとその後が怖いと思う、だが自分たちも変わった。可愛い住人も増えた私たちにとっての楽しいはもう特別じゃなくなった、これが日常茶飯事になっただから楽しいことを怖がらなくていい、悪いことが起こってもまた先に笑えると福治を諭しました。
福治は自分もそう思ってもいいのだろうかとまた遠くを眺めるのでした。

福治は自分が寿恵子に身の丈に合わない幸せは不幸になると言ったと告白します。自分も夢を持っていたが女房が男を作って出て行ったとき、娘さえ無事に育てばそんなものはいらないと捨てたのだと。
しかし万太郎と寿恵子が来て、園子が生まれて、それだけでは足りないとそわそわしてきた、小春が育ち切った後、笑顔でお金を持たせて送り出してやりたいと思うようになってきたと。
ゆうは、それは壮大な夢だと微笑みました。自分にも息子がいた。顔ももう知らないだろうけどそれでも幸せは願いたい、あの子が幸せなら私の人生は上出来だ、あんたが願うなら私も願ってもいいと思うことにすると、それは美しい笑顔でした。
福治は人生上等を目指すとすっきりした顔で万太郎を眺めるのでした。

そんな会話をしていると万太郎と隼人はバランスを崩して万太郎は池の中へ真っ逆さま、びしょぬれとなりましたが、そこにも見たこともない水草が。転んでもただでは起きない男なのでした。

一方そのころ、田邊教授(要潤)は、世界各国の植物学者からの「槙野万太郎とは誰だ」という連日の問い合わせに眉をひそめていました。それは彼にとってあまりいい報告ではありませんでした。
そこに、画工の野宮(亀田佳明)が新しく植物画を持ってきました。波多野(前原滉)に顕微鏡の使い方を学び、どんどん植物画を描く腕を上げていました。田邊教授は「もっと腕を上げて槙野を超えろ。この植物学教室の植物画家はお前なのだ」と発破と掛けます。
しかし野宮は「万太郎と並び立つことはできないだろうか」と発言、田邊教授は露骨に嫌な顔を向けるのです。
野宮は田邊教授が西洋画を学ばせた人間でありしかも野宮自身も中学で図画教師だった、教える側の人間だった、しかし万太郎はろくに学もないのだという主張でした。
しかし野宮からすれば、野宮も万太郎も互いに必要な存在でした。
植物の研究が進めばこれからもっと植物画家が必要になる、この植物学教室も変わり始めている、波多野も藤丸(前原瑞樹)も植物の精子や菌という肉眼に見えないものを研究し始めている、顕微鏡の奥の世界を描ける画家は今はいない、自分より万太郎の方が優れているが自分と万太郎でお互いに切磋琢磨するのがこの植物学教室にはいま必要なのだと言い切ったのです。穏やかな野宮からのまさかの反論、彼は万太郎を植物画家として雇ってやってくれと意見したのでした。
田邊教授はすでに断られたと吐き捨てましたが、植物画家としてもう一度温情をかけてやってくれないかと野宮は再度押しました。田邊教授にもとっては急所を突かれたような意見だったのです。

万太郎は、水生植物を持って帰宅しました。家族三人で銭湯に行き、その帰りに寿恵子が資金が心もとないと告白してきました。印刷の紙代やインクなどのお金がかなり圧迫しており生活費がないのだと。万太郎はそのうち版元がお金を出してくれるだろうと楽観視しますが、普段から出ていくお金を見ている寿恵子には苦しいものでした。
万太郎は自分が学がなく大学や博物館で働けないことの痛手を感じていました。田邊教授のプラントハンターを断ったことが少しずつ響いてきている…そう実感した瞬間でした。

前回:らんまん第82話「父となっても万太郎は」
次回:らんまん第84話「新たな命令」

らんまん第83話ネットの反応「野宮さんに喝采」

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未来に明るい夢や希望を持っている若いお寿恵ちゃんと、彼女より先に生きて楽しいことすら怖く感じてしまう長屋の年長者たち
その年齢にならないとわからない悲喜こもごもが存在する人生の切なさと妙
見事な対比でした
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『らんまん』見てて、癒されるんだけども。

日本は『研究』じゃ食っていけないってのは、変わらないんだなー、ってのも感じますね。

先祖代々造り酒屋で築いた財産を、たった一代の植物研究で食い潰すんですからな。

考えさせられる。

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プライドから万太郎を
邪魔者にしてしまう田邊教授
植物学をやりながら
家族を守らなければいけない
思案する万太郎
私のものになれと田邊教授に
言われたことを思い出す
二人が握手を交わす機会に
ならないだろうか
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以前断られたけど野宮さんがどうしてもというのでって言えば田邊教授の面子も立つのでは。#らんまん
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先週はよかったが今週の #らんまん は楽しめねぇな
金や生活費のこと考えないで植物狂いになるのはドン引きしちゃうんだよなぁ
ましてや、子供も産まれたし
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寿恵子「金がないなんとかしろ小倉」 #らんまん
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福治さんの『いいことが続きすぎると怖い』わかる、まさに今らんまんのおかげでこんなに楽しくて幸せなことが続きすぎていて怖い、4ヶ月目になってすっかり『楽しいは特別なことじゃない、これが日常茶飯事』な状態、失うのが怖いけど、でもらんまんに出逢えた幸せは一生モノなのだ

らんまん第17週まとめはこちら

らんまん第83話ネタバレ感想考察「浜辺美波ちゃんにお金の苦労をさせる姿はつらい」

今回は万太郎と田邊教授の確執に野宮さんが入り込みつつも、裏では十徳長屋の人々のバックボーンが明かされてそれが徐々に解放にむかうといった15分でもたくさんのことが詰め込まれた回でしたね。
そして笑顔だったお寿恵ちゃんがとうとう資金繰りが苦しいと万太郎に初めて告白しました。考えてみたらお寿恵ちゃん結婚してから一つも贅沢してないですよね。あれだけ牛鍋屋に行っている万太郎に対して、その万太郎と一緒に牛鍋屋に行くシーンすらなく、いつも働いているという…それでも万太郎をしかりつけないとか良妻すぎますね。
これからどんどん苦労とすると思うと浜辺美波の金の苦労をさせるなと言いたいです。
史実では茶屋を経営して資金を稼いでいましたが、朝ドラのヒロインにそれをさせるのは批判がでそうなのでだいぶマイルドになるとは思うのですが。衣装などがどんどんみすぼらしくなるのは耐えれない視聴者が出そうです。これからどうなるか常にドキドキしますね。

次回:らんまん第84話「新たな命令」

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