らんまん第35話ネタバレ感想「嫉妬の始まり」

らんまん

前回、東京大学植物学教室から戻った万太郎(神木隆之介)は、堀井丈之助(山脇辰哉)に東大に入ることは神童でも難しく、せっかく得たチャンスをものにしろとエールを送られました。そして翌日寿恵子(浜辺美波)に会う万太郎、二人の中は少しずつ近づいていくのでした。

らんまん第35話ネタバレ感想「嫉妬の始まり」

前回、十徳長屋の住人の一人、堀井丈之助(山脇辰哉)から東大の厳しい現実を言われつつ熱いエールを送られた万太郎(神木隆之介)は自分がいかに素晴らしい切符を手に入れたか自覚します。そしてそのチャンスを必ずものにするよう決意するのです。翌日、万太郎は白梅堂に植物学教室に持参するまんじゅうを買いに行きます。寿恵子(浜辺美波)に出会いまた距離を詰めていったことを喜ぶ万太郎ですが、寿恵子は父から譲り受けた南総里見八犬伝に夢中の文学女子でした。恋に発展するのはまだまだ先のようです。

まんじゅうをもって東大植物学教室に来た万太郎、すると上級生・細野晃助(渋谷謙人)に下級生の波多野泰久(前原滉)と藤丸次郎(前原瑞樹)が標本のための植物の管理が悪いと怒られてしました。学科の授業でどうしても後回しになってしまうという二人に万太郎は野田先生(田辺誠一)に標本づくりをならっていたからその仕事は私がやりましょうと助け船を出します。
万太郎の標本づくりは完璧で丁寧に植物を扱い、葉の形状からまむしぐざの仲間と判断、フランス人医師で植物学者のフランシェ・サバシエ(リュドヴィク・サヴァティエ)日本植物目録を見てみよう2巻のはじめにあるといいどんどん詰めていきます。その手際に3人はなんというかすごく便利な人がきましたねと感心しますが、細野は、波多野と藤丸におまえらもやるんだよ!と怒るのでした。

授業が始まると波多野らは田邊教授(要潤)授業を受け、田邊の授業はすべて英語、作業中の万太郎も聞き入り心が躍ります。田邊は多忙で、教職以外にも政府の仕事をやっていました。彼曰く、国の金で留学したものは日本の文明化に努めねばならないとのこと。君のように早く西日本に採取に行きたいといいながら研究に集中できない側面があったのです。田邊の仕事の邪魔をしてはと部屋を出ようとした万太郎でしたがそこに牡丹が活けてあり寿恵子が牡丹の絵を描くことができなかったと言っていたのを思い出します。

田邊から牡丹を借り、模写をしだす万太郎を細野、波多野、藤丸、そして講師の大窪(今野浩喜)が見ていました。あまりの完成度に学生3人は驚き、大窪は渋い顔、そこにまた田邊が現れ万太郎の模写を褒めます。土佐の人にはいつも驚かされる。といい彼は濱中万次郎(ジョン万次郎)から英語を習ったと言います。万太郎も驚いて、自分はジョン万次郎に東京行きの背中をおしてもらったのだと言い、彼はまだ海に出たいと言っていたと伝えると、田邊は万太郎と自分は会うべくして会ったのだろう、君と出会えてよかったと言います。
その様子を皆何とも言えない表情で、特に講師の大窪、途中から覗きに来た助教授の徳永(田中哲司)は訝しげに見ていたのでした。

夕方、万太郎は白梅堂により今日あった出来事を寿恵子に伝えに行きました。田邊教授の下で植物を触れることになったと伝えると寿恵子も田邊教授のお名前を聞いたことがあると伝えます。叔母・みえから聞いた鹿鳴館の差配を田邊教授がやっていたことを思い出したのです。
万太郎はそこで今日描いた牡丹の絵を渡しました。寿恵子は万太郎が描いたことに驚きつつ母に話さなきゃと言います。
「牡丹をもらったものは旅にでないといけない」
と。ただのたとえ話だが新しいことをしてみたいのだといいます。それは叔母・みえに誘われた鹿鳴館の仕事をやってみたいという意思の表れでした。万太郎は寿恵子の旅がどんなものかはわからないが、やってみたいことがあったらどんなことでもやるべきです。応援しますきというと寿恵子は嬉しそうに微笑むのでした。

前回:らんまん第34話「ボタンの君」
次回:らんまん第36話「前途多難」

らんまん第35話ネットの反応「万太郎が完璧すぎて不穏な空気」

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らんまん見てたら、官費留学の話がチラッと出てた。敬之先生の講義でやった!!て興奮してた。
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らんまん「世界の海へ出ていきたい」ジョン万次郎の思いを語る万太郎、「見知らぬ世界へ」寿恵子のキラキラ好奇心を後押し。あまちゃん、67歳で漁師引退、が「世界の海へ飛び出したい」忠兵衛さん。おらも今は封印したがかって同じ思いを夢見ただ。行ける時に行っとけ
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らんまん、要潤と神木隆之介が絡むとこだけ少女漫画じゃないですか? キラキラトーンと点描が見えますよね?
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らんまん、ちょっと知ってる分野だけに万太郎の天才ぶりがすごすぎる……牧野先生ならばそうだったのかもしれぬ
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助教授はそりゃもうおもしろくないの極みだろな、まあそれで普通かと。周りの受け入れすんなりの人ができ過ぎ。田中哲司すばらしいので嫌な感じがまたすばらしい。コンノもそこに愛はないみたいですな。 #らんまん
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つながるべきしてつながったが沢山あって週の締めにつながったらんまん。
繋げ方に感心させられる。
万太郎の喋る英語、訳まで土佐弁なのにクスッときたw
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万太郎は小学校中退から6年間は土佐(佐川だけじゃなくて土佐)の草花を採取記録してて、つまり家での作業が多かったんだけど、「男も女も好きにやったらいい!」とは言うものの何故姉である綾がすんなりと酒造の世界に入れないのか、分かってないんだよね
なんせ部屋閉め切ってたしね
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後に教授によって万太郎は東大への出入りを禁じられる訳だけど、田邊教授(要潤)を悪者にするのはちょっと・・・なので、田邊教授ではなく徳永助教授(田中哲司)が、史実を変えて悪者になるのかも。
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標本を作らせたらパーフェクト
絵を描かせたら右に出る者はいない
田邊教授の英語の問いに英語で答えることができる
万太郎が独学でやってきた事は正しい
ジョン万次郎の知人

出る杭は打たれる。万太郎は何もかもが堪能であった為に教授の反感を買うことになるのかな。

らんまん第7週まとめはこちら

らんまん第35話ネタバレ感想考察「一人の優秀な社員より50人のそこそこ出来る社員」

今回のエピソードは、万太郎がいかに優秀か、田邊教授が認めるほどの実力の持ち主でジョン万次郎という縁もあり、田邊教授と繋がるべくしてつながった優秀な植物学者の卵という側面が描かれました。しかしその一方で万太郎の優秀さが際立つほど、周囲からは反感を買う不穏な空気が流れています。
東大に来る人たちは今はうだつの上がらないビジュアルですが、それぞれ神童と呼ばれたり地元の期待を背負って東大に来ています。地道に勉学に励みキャリアを積んできた人たちです。当然植物だけではなく多方面の知識を勉強してここまで来ました。苦学生もいるでしょうし稼ぎながらの人もいるでしょう。人間関係の軋轢だってあります。すると当然植物に集中できないわけです。
万太郎は植物学に必要な英語と模写と植物採集などしか学んでおらずお金も湯水のように使えました。万太郎は確かに天才ですが恵まれた天才であることは否めません。
そんな人が有力な人物の紹介で東大にきて出入りする、軋轢を生まない為にも万太郎はとても気を遣わなければいけないわけです。しかし人付き合いをしてこなかった万太郎にはそれがわかりません。あるだけの知識で貢献しようとしますし、裏でこっそり田邊教授と親しくすればいいのに無意識のうちに早速気に入られる様を在学の学生、教員たちに見せつけてしまいました。

ある経営者は「1人の優秀な社員より、そこそこ仕事ができる50人の社員を取る。その1人に頼っていたらその人が抜けた時に会社が立ち行かなくなるからだ」と言っています。万太郎はこの一人の社員に該当し、ほかの植物学教室のメンバーはそこそこ仕事ができる50人に該当します。そしてその1人である万太郎が来るまではそれなりにうまくいっていた組織なわけで、そうなれば組織としてはいずれその1人を排除する方向に動かざるを得ないのです。

あ、なんか胃が痛くなってきました。次週は万太郎の孤立が始まり朝から辛くなりそうです。次週が…こわいですね。

次回:らんまん第36話はこちら

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