前回、万太郎(神木隆之介)の標本の検定と植物学雑誌の執筆は大詰めを迎えていました。波多野(前原滉)や藤丸(前原瑞樹)の理解を得、さらにはほかの学生たちや講師大窪(今野浩喜)からも論文を集めました。そしていよいよ自ら石版に植物画を描き始めるのでした。
らんまん第54話ネタバレ感想「植物学雑誌創刊」
前回、万太郎(神木隆之介)は波多野(前原滉)や藤丸(前原瑞樹)、そして丈之助(山脇辰哉)らと共に原稿合宿を敢行、万太郎の後姿をみて3人は思い思いの情熱を語りました。論文は上級生や講師の大窪(今野浩喜)からも寄稿されいよいよ石版印刷に絵を描き完成間近にまでなっていました。
一方、訪れることのない万太郎を待つことに疲れてしまった寿恵子(浜辺美波)はじわじわと囲いこんでくる高藤(伊礼彼方)の圧に負けてしまいそうでした。ダンス講師クララ(アナンダ・ジェイコブズ)はそんな寿恵子に「愛のために生きなさい、心のままに」と助言するのでした。
深夜、万太郎の家には波多野や藤丸以外にも、細田(渋谷謙人)、飯島(高橋里央)、柴(岸野健太)までも集まって原稿に協力していました。原稿だけでなく絵の印刷も助けるほど、大学の休み時間にはスイカ割りをしたりと上級生と下級生の仲もよくなっていました。大騒ぎする学生たちを咎めた大窪(今野浩喜)も巻き込んでスイカ割りを続けたりと和気藹藹です。
そんな学生たちを眺めながら徳永助教授(田中哲司)はユウガオの花を撫で、田邊教授(要潤)は騒がしさに顔をしかめる一日が過ぎていました。
夕方、田邊教授は陸軍に赴くため出ようとしていると、徳永助教授はもうすぐ槙野が完成した雑誌を持ってくるからと止めに入ります。待つ必要はない、出来が悪ければ燃やすと言っていると、ちょうどそこへ万太郎が雑誌を持ってきました。
万太郎の前では笑顔を崩さない百面相な田邊教授はかなりの狡猾さです。
完成した雑誌をみた学生たちは狂喜乱舞、大窪も巻頭の言葉に自分の名が載っているのをまじまじと眺めています。
徳永助教授は植物画を見て槙野が描いたのかと驚愕し、画工の野宮(亀田佳明)も「槙野君は植物の姿を頭のなかで覚えていてどの角度も自在に描ける。これは画家の絵ではない植物学者の絵だ」と絶賛します。
田邊教授は雑誌の中に自分へ謝辞が書いてあったことに満足したのか、ロシア行きの荷物の中に雑誌を入れることも指示、そして自分が学会誌を作れと指示したことをほめそやし自分の手柄にするのです。皆は違和感を覚えますが万太郎は笑顔でありがとうございますと返し、特に徳永と野宮はいぶかし気に田邊教授の顔をみるのでした。
その夜、田邊教授と徳永助教授を除いた植物学教室の面々、印刷所の人たち、丈之助と竹雄を招き牛鍋屋で打ち上げをします。丈之助はちゃっかり自分の作品が文学雑誌に載ったことも報告。
義平(奥田瑛二)は万太郎の努力を絶賛し、万太郎は岩下(河井克夫)を師匠と誉めそやします。義平の娘・佳代(田村芽実)はもう万太郎が印刷所を辞めてしまうのかと複雑な視線を送ってもいます。
大学のメンバーはすっかり出来上がった大窪(今野浩喜)が次の雑誌をいつ作るのだと万太郎に詰め寄り、大窪さんにおまかせしますという万太郎にまだやれとダルがらみするのです。藤丸(前原瑞樹)はやはり田邊教授の手柄を取るような発言について言及していました。
しかしそれ以外は和気藹藹と交流が続き、岩下に石版印刷の描き方を上級生たちが聞きに行ったり、印刷所の面々に藤丸が鍛えられたり、義平と大窪が雑誌創刊を感慨深げに語りながら飲んだりと異業種交流会のような様相です。
酒が入った佳代は洋装の万太郎にタジタジ、明らかに好意がある表情をします。万太郎は気づかず、佳代の母で義平の妻・イチ(鶴田真由)に宴会のあと義平とイチで残って欲しい、頼み事があるのだと言いました。佳代は自分への求婚かと勘違いしたのか驚き、宴会終了後も他のメンバーと一緒に上機嫌で帰っていくのです。
宴会が終わり学生たちは二次会に藤丸の実家へとなだれ込み、牛鍋屋には義平、イチ、万太郎、竹雄が残りました。万太郎は短い付き合いだが二人を信頼して一世一代のお願いがあると言い、「釣書」を差し出しました。「釣書」とはお見合いの時に事前に自分のことを知ってもらう履歴書のようなもので、仲人となる人が相手方に持っていくのが通例でした。
万太郎は義平、イチ夫婦に仲人をお願いしたのです。久しぶりの仲人に大喜びの二人、上機嫌で印刷所に帰ると、佳代は自分への結婚の申し込みがあったのだと勘違いしOKを出します。イチは何言ってんだいせっかちは良いことなんてないよ、といい万太郎のお相手が別の人間だといい、佳代は落胆します。
明日早速白梅堂にいってやる!!と紋付袴を用意する義平とイチ、しかし佳代はふと暦を見て言います。
「あした仏滅だけど…」
前回:らんまん第53話「自覚する恋心」
次回:らんまん第55話「あなたと結ばれたい)」
らんまん第54話ネットの反応「お佳代ちゃんww」
今野さん
万太郎の苦労分かってくれたかな
愛はそこにあった
そして、東大と印刷所の合同打ち上げがよかった。特に、講師の大窪と工場主の大畑が向き合ってサシで語るシーン。すごく印象に。
牛鍋屋の支払いは誰がするの
万太郎? #朝ドラらんまん
飲んだ後、気が大きくなって、誰かの家に雪崩れ込むという😅
#らんまん #朝ドラらんまん
お嬢さんが万太郎にのぼせてるのが可愛いな。そして、UCは飲み会に呼ばれてないし(来なかったのかな)。
徳永助教授の方が思いやりがあってまともだと思わなかった( ᐛ )ヘヘッ
中庭のスイカ割りに気難しそうな顔をしたんだけど、ユウガオを見つけたとたん左頬がヒクッと動いて、花に触れるとデレッと笑みがこぼれてしまう。
演じている田中哲司さんの小技だよ~。
みんな万太郎が好きになっちゃうね〜ニヤニヤ
らんまん第54話ネタバレ感想考察「15分の間にいろんなものが詰まってる回」
今回とうとう植物学雑誌が完成しました。反目していた上級生3人も打ち解けて、万太郎の家に来てみんなで原稿を仕上げたりと新しい面が見えてほほえましくなっていたところに田邊教授がいざ完成したらさっさと自分の手柄にしてくなどの不穏な面など目まぐるしくいろんな人間模様が描かれました。どのようになるのかと思っていましたが全部佳代ちゃんが持っていきましたねー。
田邊教授色々不穏ですが、史実通りにいくならこれから万太郎とは亀裂が生じることになります。まだ描かれていない植物学教室への出入り禁止となるきっかけがトガクシソウ「破門草事件」ならかなりドロドロになりそうです。
植物学雑誌刊行と前後して田邊教授のモデル矢田部教授は東大所属ではないが植物学教室への出入りを許した学者・伊藤篤太郎に出し抜かれトガクシソウの命名権を奪われるという事件がありました。矢田部教授は激怒し伊藤篤太郎の植物学教室への出入りを禁じています。
伊藤篤太郎の祖父は伊藤圭介といい東大教授で植物学の第一人者です。その縁故で入室が許されていた相手でしたが、矢田部教授はバッサリと切り捨てています。
これをドラマで踏襲するのであれば、後ろ盾のない万太郎などはかなり手痛く追い出されるのではないでしょうか。らんまん、今は見ごたえがあるだけにドロドロになるのは少し恐ろしいですね。
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