前回、高知・佐川で婚礼を迎えた万太郎(神木隆之介)、その席で祖母・タキ(松坂慶子)は分家との和解を促しました。祖母の愛したヤマザクラの治療はかないませんでしたが、添え木をして新たに芽吹く姿を見たタキは知らばくして静かに逝ったのでした。
らんまん第66話ネタバレ感想「田邊教授の招待」
前回、故郷である高知・佐川で無事祝言を迎えた万太郎(神木隆之介)と寿恵子(浜辺美波)。寿恵子の美しさに出席した人々は圧倒されます。和やかに進んでいた祝言の席でしたが、万太郎の出奔と、綾(佐久間由衣)と竹雄(志尊淳)の婚姻、そして綾夫婦が次の当主であると告げられると分家たちは激昂しました。そこで初めて語られる分家の苦渋、タキ(松坂慶子)が頭を下げるも真の和解はまだ遠く見えました。
そして祝言から何日か経ち、万太郎はタキを伴い仙石屋のヤマザクラを見に行きました。すでに切り倒されたヤマザクラのそばには、ヤマザクラの枝に添え木をして新たに植えられた姿が。新しい芽が芽吹くことを知ったタキは「らんまんじゃ」とほほ笑んだのでした。
それからしばらくしてタキは逝きました。万太郎たちは法要を終えると東京にもどり十徳長屋で新婚生活をはじめます。十徳長屋では早々に寿恵子は受け入れられて順調な滑り出し。9月に入り今日から新年度、万太郎は早く大学に足を運ぼうと丈之助(山脇辰哉)にも声を掛けますが丈之助は卒業して文学士となっていました。
植物学教室にも変化が。細田と柴は卒業、飯島は留学準備に入り、そして新たに2年生の山根宏則(井上想良)と澤口晋介(犬飼直紀)は入ってきました。4年生になった波多野(前原滉)と藤丸(前原瑞樹)は相変わらずですが二人は笑顔で万太郎を迎え入れます。
積み上げられた大量の標本、それは田邊教授(要潤)の信州から津軽までに行われた採集旅行の産物でした。ロシアからの手紙が強烈でローマ字の会合も詩の会合も減らし田邊教授はやる気でした。
しかし波多野は今回の採集旅行は失敗だと断じるのです。ロシアのマキシモヴィッチ博士から言われた「トガクシソウ」新種と断じるのはまだ早すぎ、花の標本を送ってくるように言われていました。今回の旅行はその花を狙ったものでしたが咲いておらず株だけひきとり小石川植物園で育てているというのです。そして、全国に向けて標本を東大に送るように原稿も書いていて田邊の植物学に対する姿勢は変わっていました。全国から標本を集めればいちいちロシアにお伺いを立てなくても新種を発表できる、それは画期的でした。
教授はマルバマンネングサで名を刻んだ万太郎に後れを取るわけにはいかないと息巻いている、そして万太郎がいない間に万太郎について文部省から問い合わせも来ていると波多野らは告げ大いに驚かせて来るのでした。
そこまで話して授業の鐘が。波多野たちが授業にむかい、それまで話を聞いていた万太郎は自分が採取した植物を眺めながら言いました。自分が見つけたものの名前は自分でつけたい、誰にもやりたくないと。
皆がいなくなり標本の検品を始めた万太郎の元へは徳永助教授(田中哲司)や大窪(今野浩喜)が訪れてます。そこへ授業中の田邊教授や学生たちも訪れるのです。新種を見つけたかもしれないという万太郎が皆に見せようとすると田邊教授がとめに入りました。今度から標本は一番に自分に見せるようにという教授に皆が怪訝の目を向けます。教授は話がある、結婚祝いもしなければと言い万太郎を自宅に招待するのでした。
前回:らんまん第65話「分家を和解を」
次回:らんまん第66話「晩餐の裏側で」
らんまん第66話ネットの反応「UCの胡散臭い結婚祝い」
田邉教授?
どうしよう独り占めされたら💦
下町長屋ミュージカルから始まる後半戦、実績が加わった万太郎を見る目が変わっていく。
そして、花の咲き待ちの田邊教授が、焦りから手柄独り占めに乗り出してきた…?
らんまん第66話ネタバレ感想考察「確実に奪いに来ている田邊教授」
佐川パートから戻った瞬間、不穏な回になりましたね。最初の十徳長屋ミュージカルシーン(ステテコ踊り)と波多野、藤丸、徳永助教授可愛いからの突然の流れ…。
万太郎の標本を藤丸が「万さんまた新種見つけたんじゃ」といった瞬間開かせるのを止める田邊教授、これは確実に奪いにきていますね。ネットの反応ではそうならない為に、徳永助教授は皆がいる場で標本を見せるように促したのではないかなどいう考察も。徳永助教授も田邊教授のやり方には不信感を抱いている様子です。
ここにきて「トガクシソウ」という単語が何度も出るようになりました。田邊教授のモデル矢田部教授といえばトガクシソウ破門事件で有名、こちらでもトガクシソウの新種をめぐって恩師の甥と揉めています。
年功序列が今より厳しい明治初期なら恩師の甥なら揉めないですよね。それでも新種をめぐってお互いに足を掬い合っているので矢田部教授という人物はかなりの功名心の塊だったのは想像に難くありません。
田邊教授もその性格を踏襲しているようですので、万太郎が餌食にならないか次回はハラハラしてみてしまいそうですね。彼の事ですから甘い言葉で懐柔するのでしょうか。
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