前回、出産を控えた寿恵子（浜辺美波）は、十徳長屋の住人達、近所の質屋・中尾屋の主人（小倉久寛）、そして大畑印刷所のイチ（鶴田真由）らの協力の元穏やかな日々を過ごしていました。
そして時折来る万太郎（神木隆之介）からの手紙は寿恵子とおなかの子への愛にあふれていました。そしてとうとう夫婦の間には待望の長女が生まれるのです。
らんまん第81話ネタバレ感想「微笑みをくれる可愛い君」
前回より出産を控えた寿恵子（浜辺美波）は、十徳長屋の住人達、質屋の主人・中尾（小倉久寛）、そして大畑印刷所のイチ（鶴田真由）と佳代（田村芽実）らから、家事や内職などの援助をうけて日々を過ごしていました。
万太郎（神木隆之介）からは植物採集の様子や寿恵子や腹の子をいたわる手紙が届き、穏やかな気持ちで出産のときを迎えるのです。
仕事を終えた寿恵子がススキを眺めているとにわかに腹に鈍痛が走ります。動けなくなる寿恵子を仕事帰りの隼人（大東駿介）が見つけ、女たちも男たちも大慌て、ちょうどそのころ旅先から戻ってきた万太郎らの見守る中夫妻には可愛い女の子が誕生したのです。
「園子」と名付けられた名には生涯においてたくさんの花が咲きますようにという願いが込められていました。
新しい命の誕生に湧く槙野家とは対照的に、静寂の中にいる田邊邸、妻の聡子（中田青渚）は夫が政府からの手紙に頭を悩ませる姿を眺めていました。
文部大臣・森有礼（橋本さとし）からの提案は列強と肩を並べるために、国語をいっそのこと英語でやってしまってはどうかというもの、驚く聡子でしたが、外国人から見ても日本語は難しい現状で、タイプライターなどにも日本語が対応していないことを憂慮したものでした。
田邊教授（要潤）も日本語の音はそのままにして、仮名も漢字もやめてローマ字を使ってはどうかと提案しているといいます。それなら日本人も外国人もタイプライターが使えるというのが理由でした。
音が変わらないなら普通にしゃべっててもいいのですねと聡子が微笑むと、自分の考えを理解したと察した田邊教授も嬉しくなり笑顔を向けるのです。ローマ字会の幹事もやるという田邊教授に旦那様ほど立派な方にお仕え出来て聡子は幸せですと続ける年若い妻に、大学での気難しさはどこへやら、田邊教授は笑い聡子と洋酒を飲むのでした。
羊歯に目をやった聡子がまた寿恵子（浜辺美波）に会いたいと零すと、田邊教授の顔は曇り「槙野はもうここには来ない」と言い、聡子はそれ以上追求しませんでした。
聡子は年若いながら女学校出の育ちの良い女性らしく夫の事情には立ち入ることはしなかったのです。
一方、槙野家、寿恵子は育児疲れでヘロヘロですが、愛娘と草花に囲まれた万太郎はメロメロでした。
波多野の卒業と助手就任、そして園子の誕生を祝いを兼ねて牛鍋屋で波多野（前原滉）や藤丸（前原瑞樹）に会った際は園子の手足のスケッチを見せて可愛い可愛いと連呼する溺愛っぷり。波多野と万太郎は植物と赤ちゃんの成長をなぞらえて話だし、それはやめろと藤丸に止められてしまいます。
互いの近況を話し出す三人、藤丸は採集旅行でよくわからない菌を発見していました。キノコみたいな胞子も飛ばす、動物か植物かよくわからない、わからな過ぎて持って帰ってきたといい、その研究の為に大学に戻ると宣言し波多野を喜ばせます。
採集旅行、横倉山で見つけた新種の命名権の話になり、その顛末を話す藤丸、安徳天皇が入水したのは壇ノ浦ではなく四国に移り住んだという話と共に安徳天皇の墓はあれだなんて話してたらふと足元にあったといい、波多野を呆れさせます。
藤丸は、万太郎の命名にかける気持ちや執念は田邊教授や伊藤家とは全然違う、名誉のためではなくただ植物を愛したいだけなのだといい、大学でみた血で血を洗うような研究をしなくてもいいのだとすっきりした顔をむけ、波多野はこっそり涙ぐみました。
牛鍋屋を後にして波多野は改めて言いました。
自分は万太郎と会えて運が良かった。万太郎と出会えなければきっと植物学は楽しくなかった、頑張れなかったと微笑みました。藤丸も同意し、万太郎も田邊教授が入れてくれなければ今はなかったと言いました。
田邊教授と意識は解離していましたが、万太郎は確かに感謝していたのです。万太郎が努力すれば努力するほどそれは田邊教授を追い詰めていると知らずに。
前回：らんまん第80話「我が子に送る咲き誇る名」
次回：らんまん第82話「父となっても万太郎は」
らんまん第80話ネットの反応「ユーシーが若妻に対して甘々じゃん」
全部うまくいくもんね。
運が悪い人間のことなんてわかんないよね。
……
弱さもよう知ったら、強みになる
……
7/19㈬らんまん
フラグみたいな。。
横倉山やからね！
田邊教授も初めは良かったのに。 #らんまん
#らんまん
でも赤ちゃんの睫毛とかはメチャウマだったから、やはり興味持って観察するかどうかなんだろな
らんまん第81話ネタバレ感想考察「矢田部教授は植物学者より詩や文学面での功績が多い」
田邊教授のモデル矢田部良吉教授、ウィキペディアなどではやたらトガクシソウ事件などがピックアップされていますが、詩人としての面の方が功績が多いです。
作中でも出てきた羅馬字会（ローマ字会）の幹事であり羅馬字雑誌の編纂もしています。
矢田部教授はハムレットの一節を試訳しており、丈之助さんのモデル坪内逍遙とも西洋文学を介して繋がっているのです。作中で丈之助さんと田邊教授の絡みがなかったので残念ですね。
矢田部教授の東大在籍時の出版物などを見ると植物研究をする暇がよくあったなと思えるくらい様々な面で結果を出しています。
田邊教授がとにかく結果が出なくて苦しんでいる人みたいに描かれるのがちょっとかわいそうな気がしますね。聡子さんが教授の心の支えになっていてくれるのが救い。これからあまり良い展開にならない万太郎と田邊教授ですが二人の間をそれぞれの奥さんがうまく支えてくれないでしょうか。
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