らんまん第84話ネタバレ感想「新たな命令」

らんまん

前回、万太郎(神木隆之介)が水辺で見つけた水生植物に新たな研究心を持つ一方、妻の寿恵子(浜辺美波)は資金繰りの厳しさを伝えてきました。反目する田邊教授(要潤)の誘いを断ったことがじわじわと響いてきます。その田邊教授も野宮(亀田佳明)から万太郎と植物画家として雇うようにと詰められているのでした。

らんまん第84話ネタバレ感想「新たな命令」

前回、万太郎(神木隆之介)はゆう(山谷花純)らといった引越しの手伝いの最中に謎の水生生物を見つけ新たな研究の道が見えてきました。そんな万太郎の姿を見たゆうや福治(池田鉄洋)はくさ長屋の住人と言われていた自分たちが楽しい毎日が遅れていることを個々に笑い、もっと幸せを求めていいのだと頷き合うのでした。
一方、画工の野宮(亀田佳明)が田邊教授(要潤)に詰め寄っていました。植物学教室には野宮自身だけではなく、万太郎と自分両方で補い合うことが必要だと、そして万太郎を植物画家として雇ってやってほしいと言うのです。
すでに断られたと眉をしかめる田邊教授に野宮はもう一度万太郎に温情をかけてほしいと懇願するほどでした。
金銭面を考えればそれは万太郎らにとってはいいことでした。寿恵子は出版にお金を取られ生活が苦しいと万太郎に告白していた時期でした。万太郎は今になって田邊教授の申し出を断ったことがよぎりましたが答えは出ないでいました。

夜半、寿恵子や園子が寝静まった後、万太郎は池で見つけてきた水生植物の研究に勤しんでいました。通常の植物のように根がなくどこから養分をとっているのかと興味津々です。家の蔵書を眺めていましたが、大学にはかなうはずもありません。そして園子の夜泣き、研究はそれほど進みはしないのでした。

翌朝、植物学教室に持って行くと、波多野(前原滉)や藤丸(前原瑞樹)、山根(井上想良)、澤口(犬飼直紀)そして徳永助教授(田中哲司)や講師の大窪(今野浩喜)なども興味津々に眺め始めました。
根がなく光合成だけで養分を取っているのか、それにしては大きい、繁殖はどうしてるのかと学んでいるだけに皆の口からは次々と疑問が出てきます。
そこに田邊教授が現れるとどう扱われるのかと息を飲む一同、しかし全員が答えを出せずにいたその水生植物に教授は心当たりがあると言うのです。
「ダーウィンのInsectivorous plants(インセクティヴォラス プランツ)にあるAldrovanda vesiculosa(アルドロバンダベシクローサ)」だと指摘します。
一属一種の珍しい食虫植物でしたが大窪は新種ではなかったと嘆きます。しかし田邊教授はこの植物はインドで最初に発見されヨーロッパでも一部の地域にしか生息していない、それが日本でも発見されたとなれば世界中が驚くと付け加えたうえで、万太郎に論文を書けというのです。
てっきり田邊教授の名で出すか、よくて大学との共同研究で発表することになると思っていた万太郎にとって破格に待遇でした。万太郎は教授に深く感謝し研究に勤しみ、家で待つ寿恵子に教授が認めてくれたと喜び抱き着くのでした。

その夏万太郎はムジナモの研究をしながら日本植物志図譜第三集を発刊、コオロギランの素晴らしい植物画を載せ波多野、藤丸達を喜ばせました。藤丸もまた変形菌の研究の為に大学に残ることにし、海外の人ともつながり変形菌について語り合いたいと夢を持つに至ったのです。
日本植物志図譜第三集はマキシモヴィッチ博士の手にも送ったというと万太郎に二人はさらにテンションが上がります。

一方、若い学生や万太郎に触発された徳永助教授はドイツ留学を決め、田邊教授に許可を得ていました。田邊教授は、遅いくらいださっさと行っといでと言い、戻ってきたら君も教授だと微笑みました。
すると外ではまだ万太郎たちがムジナモをみて大騒ぎ、なんとムジナモが花を咲かせていたのです。それは今まで発見されたAldrovanda vesiculosa(アルドロバンダベシクローサ)にはないものだったのです。ムジナモの花は世界の誰も知らない花、万太郎は咲かない花さえも咲かせてしまうのだと、徳永助教授と田邊教授を驚かせるのでした。

前回:らんまん第83話「転んでもただでは起きず」
次回:らんまん第85話「それは新たな火種」

らんまん第84話ネットの反応「嵐の前の静けさ」

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史実では結局、田邊教授(のモデルの博士)とマキノ博士は亀裂が入り別れてしまうようですが、
せめて一応フィクションのらんまんの中はでは、
いいところも一杯ある田邊教授にも、
最後には幸せに笑っていて欲しいと願ってしまいます
(甘いかな)
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徳永助教授いなくなっちゃうの寂しい🥺
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田邊教授と徳永助教授、いい雰囲気になってよかったと思っていたら、ラストの教授の表情…。またハイドが出てくるのか?
#らんまん
#朝ドラらんまん
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「さっさと行っておいで。」

『おいで』ですと?!
徳永(未来の)教授へのユーシーの言葉。万太郎に論文を書くように言ったりこの優しさは聡子ちゃんの影響だと思いたい。
小さくて可愛い咲かない花がみんなの未来を応援しているみたいで素敵。
らんまんはどこまで私の心を掴んでしまうのか!!

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つくづく田邊教授の『味方につければ最強。敵に回せば最悪』感よ
それだけ植物学に真剣ってことではあるけど
#らんまん
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要潤がこんなに傲慢で怖くて頑固な役が似合うようになるとは思わなかった。
そもそもコメディでは光るけど、シリアスがハマらない時期もあった。
ドラマ版、嫌われ松子の時とか。(個人的感想) #らんまん
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長田育恵さんの脚本面白い!
キャラクター 一人ひとりの思いがあってその気持ちがお互いに影響し合っているのがよくわかる。
自分以外の人にかかわるのって大事なことなんだよなぁって思う。
自分にはなかった考え方や思いを知ることで自分自身の新たな可能性が生まれるなんて…最高じゃん✨
#らんまん
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らんまんの波多野の佇まいと、藤丸のピュアさが好きです。

らんまん第17週まとめはこちら

らんまん第84話ネタバレ感想考察「田邊教授とダーウィンの進化論」

今回のお話は田邊教授が日本で初めてのムジナモを発見した万太郎の研究を奪うのではなく論文を書けと後押しし、さらには徳永助教授の留学にも賛成するなどジキル博士のような白い要潤ならぬ紳士な田邊教授でした。
ムジナモをじっと眺め「ダーウィンの進化論、Insectivorous plants(インセクティヴォラス プランツ)にあるAldrovanda vesiculosa(アルドロバンダベシクローサ)」だとすっと答えましたね。

田邊教授のモデル矢田部良吉教授は、このダーウィンの進化論を日本に伝えたエドワード・S・モースと共に北海道で土器などを採集し「北海道旅行日誌」を書いています。その中には卒業した上級生細田晃助(渋谷謙人)も同行していました。
モースとの旅行をする間柄ですから当然ダーウィンの進化論にも詳しい…そういうところも細かく作中に反映させているんですね。
田邊教授は研究だけでなく政府にも海外にも顔の効く人物であることが改めて分かりますね。

そして私今回の作中で最もやばいのでは…と思ったことがあるのですが、万太郎がマキシモヴィッチ博士に「日本植物志図譜第三集をもう送った」と波多野や藤丸に言ったことです。
それ、以前は田邊教授に預けて送ってもらってませんでしたっけ?それって教授の顔を潰してるのでは…?次回もなんだか不穏不穏不穏です。

次回:らんまん第85話「それは新たな火種」

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