らんまん第107話ネタバレ感想「目まぐるしい変転」

らんまん

前回、大学に復帰した万太郎(神木隆之介)は、ドイツ留学した徳永教授(田中哲司)がすっかり様変わりしたことに驚きました。そして最新の植物学は万太郎の研究手法とは違うと聞いて時代の変化を感じ取っていたのです。

らんまん第107話ネタバレ感想「目まぐるしい変転」

前回、徳永教授(田中哲司)からの招集を受けて東大植物学教室に復帰した万太郎(神木隆之介)は、新たなメンバー、新たな環境に身を投じることになります。
ますドイツから帰国した徳永教授はすっかり様変わり、田邊教授(要潤)が英語を使うなら、彼はドイツ語を使うようになっていました。そして、地べたを這い植物を採集する手法から、今はそれだけでなく顕微鏡の奥の世界をみながら植物を研究する手法に進化していたのです。
万太郎や、大窪(今野浩喜)の研究方法は時代遅れとされ始めていました。面喰いつつも助手を引き受けた万太郎でしたが、大窪は「やめろ」と忠告し、自分が徳永教授から切られたことを告げてくるのです。

なんと、大窪の後任は細田晃助(渋谷謙人)、彼が留学から最新の研究手法を持って帰ってくると同時に、大窪は東大植物学教室を去るとの具体的なプランまで出来ていました。
万太郎は二人で研究したヤマトグサの功績は消えないと言いましたが、「ヤマトグサなんで誰も知らねえよ。あんなちっこくてかわいいだけの」と大窪は叫びます。就職先がなくてしょうがなく身内の口利きで入った植物学教室、しかし彼は彼なりに植物を愛するようになり研究を続けてきました。今回の非職に彼がなんとも感じないはずがないのです。
「お前昔言っててな、植物に一生を捧げるって。考えてみりゃ傲慢の極みだな」
そう言って微笑みました。
「わしはそのためにがんばりますき」
万太郎がそういうと肩をたたき大窪は踵を返したのでした。明治27年大窪は植物学教室を去ったのです。

入れ替わるように帰ってきた細田もまた万太郎とは違う研究手法でした。万太郎とは違う、顕微鏡の中の世界をみるもの、疎外感を感じながら万太郎の大学生活が始まるのです。そんな中万太郎の癒しは、長屋に咲くなんの変哲もない花、そして文通を通して届く様々な標本でした。

そのころ日本は、朝鮮半島の緊張のなか介入、清国と戦争し勝利を収めました。台湾は日本に割譲され、景気は上向き、「巳佐登」の客も羽振りが良くなっていました。
紡績工場の客がくるとおひねりの額も倍増、女中たちは毎日紡績工場の客が来ないかと色めき立つくらいです。
「巳佐登」は大盛況、客の数にたいして芸者と部屋が足らないくらいです。みえ(宮澤エマ)は手腕を振るいどうにかさばききっていましたが、芸者はそとからくるのでどうしても客を待たせてしまいます。
そんな中、寿恵子(浜辺美波)は南総里見八犬伝を噺家のように話して場を持たせるのです。
イライラしていた客も、芸者が来る頃には寿恵子によってほぐされており、客も芸者も穏やかにお座敷を楽しむことができるのです。「巳佐登さんはお寿恵ちゃんがいるから楽だわぁ」と芸者のおねえさんが言ってくれるほどになっていました。

寿恵子は次の座敷に移動しました。そこは岩崎弥之助(皆川猿時)のお座敷でした。一緒に来ていた恩田(近藤公園)は、騒いでいる客が陸軍の者だとしって一言言おうか、と言いましたが弥之助はあのくらいの気合がなりゃいかんぞといって止めました。
弥之助の座敷では、国政の話が繰り広げられてしました。不平等条約の撤廃と外地獲得、日本の国力は世界と並び立つようになったと喜ぶ一同、しかしまだ列強と肩を並べるには戦争をせざるを得ないだろうと物騒な話も広がります。
ふと弥之助が寿恵子に「時にノジギクの御夫君はいかがなさってる?」と聞いてきました。東大の助手になって相変わらず植物をめでていますと言うと弥之助は恩田にちょっと…と声をかけました。

数日後、大学で標本を作製していた万太郎を徳永教授が呼んでいる、と細田が声掛けしてきました。
何事かと徳永教授の部屋に入ると、そこには博物館の里中(いとうせいこう)と恩田大佐の姿があったのです。
聞けば、台湾を獲得した日本は台湾の農作物、昆虫、海産物、土地、民族などを知るために調査団を派遣することになったと。里中は、植物の調査員として万太郎を推薦したというのです。
寿恵子がどのように気に入られているかなど知らない万太郎にとっては自分はただの助手、教授たちを差し置いてまさか自分がいくなんてと驚愕のあらしでした。

前回:らんまん第106話「新たな研究のはじまり」
次回:らんまん第108話「縁が実を結ぶとき」

らんまん第107話ネットの反応「みえ叔母さんのやり手感、大窪さんの悲しさ、15分でいっぱい」

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植物学教室はドイツ風になるのね
#らんまん
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今日の芸者さん役の方(久藤今日子さん)の演技素晴らしい。ほんとの芸者さんかと思うかのような言い回し&艶やかさ(いやほんとの芸者さん見たことないけどさ笑)。 #らんまん
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大窪さん…。何を泣かせてくれるのですか!あの居丈高に大声をあげる大窪さん復活?と思わせつつ、この展開。そしてそんな彼の思いを深く理解した万太郎への最後の「バ~カ」。愛情に満ちた、彼らしい一言が泣ける。それにしても植物学教室初期メンバーがまた減って寂しいわ。#らんまん
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みえ女将さん、かっこいい😊
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最初からそれが目的だったんだ!
大窪さんは学者として植物に興味あっても万太郎と比較すると足りない。
それと大学のみんなは家柄がある。
万太郎は商家の出だから何があっても使い捨てがしやすい……って考察が合っていたらイヤだな💧
#らんまん
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里中先生は何故昆虫のところでテンション⤴️になったんだ?
#らんまん
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愛だなあ…🥲
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里中先生は博物館へ戻ったら、サボテンちゃんに「今日は槙野くんに会ったよ。今度台湾へ行くんだよ。僕も行きたかったなぁ」って報告するんだろうか。 #らんまん
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実は岩崎様のご指名で恩田大佐の元、台湾派遣。
これは良いの?悪いの?
日本の上の方からのご指名って教授に嫉妬されない?
それとも台湾に行かされるのは嫌だから万太郎で良かった〜って思ってる?
#らんまん
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らんまん、大窪さんの退場に
制作サイドの気配りがすごかった

あと寿恵子さんは八犬伝でのし上がった上に布教を忘れないオタクの鑑すぎた…

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まさか!?Σ(゚Д゚)
寿恵子は軍人さんにも布教シてましたwww
#らんまん
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明治期の役人、名士や軍人などが芸者や仲居さん等に渡す和柄のポチ袋が可愛い。自分達で柄を選んで、いく銭かのお金を詰めているかと思うと、なんか微笑ましい😉#らんまん

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らんまん第107話ネタバレ感想考察「細田さんのモデルが三好学と白井光太郎の二人か」

ネット上では細田さんのモデルは白井光太郎ではないかとという声がちらほら上がっていました。白井光太郎もまたドイツ留学をし、帰国して5年後東京帝国大学農科大学に植物病理学講座を新設しました。
牧野富太郎が矢田部教授が健在時に発刊した「植物学雑誌」には「苔癬発生実験記」を寄稿しています。
らんまん作中でも細田さんは「苔蘇発生実検記」を寄稿しており白井光太郎が細田さんのモデル説が濃厚でした。
しかし、大窪さんのモデル大久保三郎のことが書いてあるものをみると、「三好学が最新の植物学研究の手法をもって帰国すると同時に、大久保三郎が大学を非職とされた」とあり、これには白井光太郎は一致しません。
白井光太郎は大学卒業後は帝国大学農科大学(東京大学農学部)に移動し助教授となり、その後ドイツ留学をして植物細菌の研究を行うという経歴です。
ですので、大窪さん退場のエピソードは三好学のみのもので、この三好学と白井光太郎を合体させたものが細田さんであると思われます。

次回:らんまん第108話「縁が実を結ぶとき」

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