前回、舞(浅田芭路)は、祖母(祥子)の瀬渡しの仕事に付き合いました。完璧な祖母も大きな失敗をするのだと知りました。「失敗はわるいことではない」ずっと言い聞かせられていた舞にも心境の変化が訪れます。
今回はそんなおばあちゃんとの生活が1か月を過ぎた頃が舞台です。
舞いあがれ!第9回ネタバレ、あらすじ
舞(浅田芭路)と祖母・祥子(高畑淳子)との生活が始まり1か月がたちました。舞は積極的に祖母の仕事を手伝い、一人でいろんなことが出来るようになりました。好奇心も育ち、今は畑の野菜を取ることも出来るようになりました。
舞の近況は祥子から東大阪に戻った母・めぐみ(永作博美)にも伝えられています。
しかしまだ学校の体育は休んでおり万全とは言えない舞の身体を、長い目でみてやれ、と祥子はアドバイスするのでした。
舞はある日、一太(野原壱太)の家にジャムの宅配(おつかい)に行きました。お返しを持ってこようとする一太の母・莉子(大橋梓)が急に激しい陣痛に襲われるのです。
舞は祥子を呼びに懸命に走ります。知らせを聞いて慌てて駆けつける祥子は莉子に付きっ切りになり、舞に磯にいる一太らに知らせ、そこから船を使い莉子を病院に連れていくことになります。
たくさん走った舞でしたが、熱も出ることはなく、舞がたくさんがんばったから赤ちゃんも莉子さんもみんな無事だったと祥子は褒めます。
8月、舞は東大阪の幼馴染・貴司(齋藤絢永さいとうけんと)に手紙を書きます。舞が釣りや新しいことを満喫している様子に貴司は少し寂しげに思っていました。
貴司の想いを五島の舞は知りません。今日も舞は一太と遊びます。一太の家の倉庫には赤ちゃんのためのばらもん凧が置いてありました。一太は舞と一緒にばらもん凧を上げようと誘いますが、大事なばらもん凧を壊しては舞は断ります。
せっかく誘ったのにもうよか!と一太とは少し険悪になってしまいます。
おばあちゃんは舞をご先祖様へ念仏を唱えるお祭りに誘いますが、一太と喧嘩をしてしまった舞の表情は暗いままでした。おばあちゃんは舞を墓参りに連れていきます。
お墓にはおじいちゃんが入っています。おじいちゃんはしゃべらない人だったけどどんなに海が荒れててもこの人と一緒なら大丈夫と思える人だったとおばあちゃんは言います。
そこに豪(哀川翔)が現れ、祥子が乗る船がとても大切なものであると教えてくれるのです。次に凛(絢香)が来て花火をしようと誘いますが、遠くにいる一太と目が合うと舞は躊躇してしまいます。
結局花火には参加しなかった舞ですが、そこで終わりではありませんでした。夜は村の人たちが集まって宴会だったのです。
大人も子供も集まる大宴会、大人はお酒も入り大騒ぎ、子供も子供だけで集まって遊んでいます。一太と気まずい舞は気にはなるけど背を向けるしかありません。
一太はそこで今度ばらもん凧あげ大会をすると宣言します。一人では無理だからチームで上げようと、メンバーを読み上げますが、その中に舞は呼ばれませんでした。
何で舞ちゃんが入っていないんだ?と豪が聞きますが、一太は舞を誘ったけど無理だといってやらない、なんでか俺にはわからん!と言い捨ててしまうのです。一太自身ももやもやとした気持ちが鬱積していたのでした。
その夜、舞はばらもん凧を壊した夢にうなされ久しぶりに発熱をしました。翌朝、熱が下がった舞はおばあちゃんに胸の内を話しました。
けいたちゃんの大切な凧だから失敗して壊すのが怖い、みんなをがっかりさせるのが怖い、と。
「ばあちゃんもいっぱい失敗したとよ、めぐみのこともそう、だからずっとめぐみにも舞にも会えんかった。舞は人の気持ちがわかるいい子、でも自分の気持ちも大事にしなさい。めぐみに電話ばしてみんね。舞の心の中全部話してみなさい」
舞はあかちゃんに元気に育ってほしいのだとめぐみに伝えます。
「なら、舞の気持ちが届くように一生けん命やったらええの。おもいきってやってみたら?」
と助言するのでした。
舞いあがれ!第9話の反応「本当にやりたいことの引き出しが母」
走って、走って、走った舞。お産をアシストして熱も出ず。でも一太の誘いを断ったら熱。本当はやりたい…その引き出し方がめぐみへの電話なんて最高
舞いあがれ!第9話感想考察「舞ちゃんの自信を取り戻す大詰め」
前回、おばあちゃんも失敗することを知って少しずつ失敗はあって当然だと知った舞ちゃんです。1か月もたてばおばあちゃんとの距離もさらに縮んでどんどん自信がついてきました。
1人で御遣いにもいけるようになり、人を助けるために全速力で走れるようにもなりました。前回おばあちゃんが「もう少したいね」と言っていましたがおばあちゃんの言う通りになりそうですね。
精神科医が賞賛するとおり母子分離がうまくいっている描写が良くストレスフリーで見ることができます。
今回は珍しく一太と揉めてしまった舞、一太は五島列島の大自然に囲まれたおおらかな性格で、自分のばらもん凧が舞に壊されてしまったことなんて忘れています。だから舞を一緒に遊ぼうと誘いますし、誘った舞がうじうじして一緒にやると言わないのがわからないのです。
舞は今までの環境下でからかわれることが多かったのかもしれませんね。
一太はばらもん凧大会を主催するほど積極的に行動できる子です。
次の凧揚げ大会で和解できるといいですね。次回も楽しみです。
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