らんまん第40話ネタバレ感想「それぞれの目標」

らんまん

前回、植物と触れ合い地道に努力していく万太郎(神木隆之介)に、波多野(前原滉)や藤丸(前原瑞樹)は理解を深めてくれるのでした。また寿恵子(浜辺美波)と万太郎は植物画を通じてまた接近していくのでした。

らんまん第40話ネタバレ感想「それぞれの目標」

前回、万太郎(神木隆之介)は孤立しつつも地道に植物に触れ合い、自分なりの植物研究をすることで理解者を得ていくのでした。

沢山の花々の絵を美しく仕上げていく万太郎、寿恵子の「万太郎の絵をみたからこんな植物があったことを知った」というセリフに大きな感嘆の声を上げます。寿恵子の手を握り見つけた!と叫んで続けるのです。
絵と文があったら、人々にいろんな植物を教えることができる、自分は日本中の草花を明らかにしたい。そうだ図鑑を作ろう!その発想に寿恵子は無理では?という顔をし、一生をかける仕事だという万太郎に一層驚くのでした。
万太郎は一生の目標を見つけたと喜び退店していき、寿恵子は万太郎の残した植物画や竹雄の似顔絵を見て微笑みます。そしてそのひたむきさが南総里見八犬伝の滝沢馬琴と一緒でと身もだえするのでした。

万太郎は波多野、藤丸、そして東大生で十徳長屋の住人・堀井丈之助(山脇辰哉)の4人で牛鍋屋に来ていました。波多野と藤丸とは完全に打ち解け日本の植物学を変えていくと3人は言い合い、堀井も文学部で畑は違えど、自分たちは日本で最初の一人になるんだと言います。
堀井は今小説の改革に勤しんでいました。「落第したのはそのせいで、英文学の試験がシェイクスピアだったが問題は話の筋ではなく王妃の心の動きを論ぜよという趣旨だった。日本の文学とは違い西洋の文学は人間の中身を描こうとしている。しかし日本の文学はどうだ「御座候」そんな言葉で人の心は掛けない」と力説するのです。

藤丸は実はキノコについて研究がしたい、菌類全般、カビと細菌の違いなどをしたいのだと言い、波多野も新種の朝顔を発見されたことを例にあげいろんなものを描け合せれば新種の朝顔を生み出すことができるのではないかと目標を掲げ、皆の目は希望に満ちていました。

藤丸と波多野は万太郎を誉めそやし話は盛り上がります。そして植物の名前を付けたとしてどうやって人に知らしめるのか、という話題になると、丈之助は「雑誌だしたらええ」とすぐに解決策を出します。丈之助も掲載をめざしているという雑誌のチラシを出してきてここに投稿し掲載すればいいと。植物雑誌という単語に万太郎、波多野、藤丸のテンションはうなぎのぼり、「丈之助さん天才じゃ!」と盛り上がるのです。どうやって発表すればいいか悩んでいた三人にとってこれは大きな朗報であったのです。しかしそこで気づきます、大学の標本などを使って発表するのに教授に連絡をしないのはいけない、教授の許可が必要であると言うことに。

そのころ田邊教授(要潤)は鹿鳴館を運営するために各界の人々と会合をしていました。管弦楽協会理事・那須川正宗(町田水城)、政府高官・佐伯遼太郎(石川禅)、高藤雅修(伊礼彼方)と錚々たるメンバーです。田邊教授は古い日本の音楽を一掃し西洋音楽を取り入れようと積極的に提案していきます。
しかし高藤は浮かない顔でした。鹿鳴館でダンスを踊り、それで西洋に追いついたと表現するのはどうなのか、そのために海外に留学に行ったのかと思うとむなしくなると。
津田梅子ら日本初の女子留学生も時期に帰ってくるが彼女たちも出てくれるかどうかわかりません。
そこに意外な人物が現れます。寿恵子でした。叔母・みえ(宮澤エマ)の言いつけ通り、菓子を50個持ってきたのでした。政府高官・佐伯からおかみから舞踏練習会のことは聞いているか?と聞かれ寿恵子は頷き、西洋の音楽がとても美しいものだと聞いていると返しました。寿恵子はすぐに去りましたが、彼らは寿恵子の美しさに女性は芸者を呼ぼうと思っていたがそれに限らなくていいと言い合うのでした。

万太郎は研究室で端切れのような小さな草花をはり標本を作りつつ、同教授に許可をもらおうかと考えあぐねていました。
そこに波多野と藤丸がシロツメクサの葉っぱが通常3枚なのに4枚付いたものを発見したと大騒ぎして戻ってきたのです。万太郎も嬉しくなって騒ぎ始めたところに田邊教授が訪れます。田邊は、学生たちが言ったように「不完全な標本はこの研究室にはいらない」と言いましたが、万太郎は部分部分を標本にすることによって、植物の一生がわかった、この教室に完全な標本があったのでそれがわかったと伝えました。
万太郎は一枚の紙に芽が実になり種になる様までが描いてあり田邊は見入ります。田邊はこの絵をくれといい標本を捨てろとはいいませんでした。
そして四葉のシロツメクサの葉が4枚なのは珍しいことではないが、四葉は幸運を運んでくるのだと教えました。
田邊は自室にもどって万太郎のを眺め「確かに幸運を運んでくれる」と言い、波多野と藤丸は万太郎に植物採集に今度一緒に連れて行ってくれと申し出るのでした。

前回:らんまん第39話「田邊教授のペルソナ」
次回:らんまん第41話「舞踏練習会への誘い」

らんまん第40話ネットの反応「波多野さん藤丸さんかわいい」

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変わり朝顔が元で遺伝学を学びたいと思ってる波多野さんが、四つ葉のクローバー見てめちゃくちゃテンション上がってるのとか私はこういう細かい描写が凄く好きで……
藤丸くんは真菌学学びたいんだねぇ🍄
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不穏な感じで来週か〜💦

万太郎は教授に都合よく使われるのか?
気になりすぎて…早く観たい

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万太郎さんのお詳細な植物画と竹雄さんの似顔絵のギャップが激しすぎるけど、『興味のないものだと画力が下がる』っていうのTwitterの何処かで見て、植物以外に興味を示さないから植物以外の生体を写し取る観察眼がレベルダウンするんだろうなと・・・
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万ちゃんのひらめき!そして無意識に握る手💕
寿恵ちゃんの武雄の絵でのもがき❤️きゃー♥️
4人での秘密談義。わくわくする❣️
万ちゃん、絶対夢叶えてね‼️
教授に負けるな‼️
田邊教授はなにか企んでるように見える。
気をつけろ‼️
#らんまん #朝ドラらんまん
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しかし堀井くんまで(ひどい)やりたいことがあって上京し、大学に来ているという描写はいいぞ!(小説を書くのにそれがいるのかは分からんが)
「大学は遊ぶところ」世代の価値観は大学生には不要だ!!!これを機にその類の原質は消滅してほしい
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おすえちゃんは馬琴先生を愛してるから江戸時代以前の日本の文化=前時代的で非文明的だとレッテルを貼る田邊教授やそれに賛同する高藤さんとはまったく反りが合わないよね。
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禅さんが登場したときの安心感w
高藤さん寿恵子ちゃんを二度見してたね🤭

らんまん第8週まとめはこちら

らんまん第40話ネタバレ感想「波多野と藤丸のモデルは染谷徳五郎と市川延次郎」

今回は学生3人と万太郎の交流が描かれていて本当にほっこりしましたね。波多野と藤丸と繋がった丈之助さんから植物の発表は雑誌に載るように働きかけたらいいと良いヒントがでました。
波多野さんと藤丸さんのモデルは誰だろうかと思っていましたが、植物雑誌に携わった学生、ということで二人のモデルが判明しました。

波多野さんのモデルは渋谷徳五郎「ミョウギシダの発見者」

波多野さんのモデルは渋谷徳五郎という人でミョウギシダの発見者でした。しかし長い間謎とされており、田邊教授のモデル矢田部良吉教授に命名されたミョウギシダというのはわかっていましたが「日本の植物学百年の歩み」(日本植物学会 1982)にも「発見者染谷徳五郎の経歴は不明」と書いてあり長くその存在がわからずじまい、「下仁田町で大切にしたい植物」という論文で里見哲夫氏が調べてようやくその経歴がわかったのです。
1888(明治21)年東京帝国大学理学部植物学科修了
同22年東京高等女学校
山形県立尋常中学校
陸軍中央幼年学校
東京府城北中学校
東京第四中学校を歴任
同35年岩手県立師範学校教諭となり大正6年病気退職
という経歴で学者というよりは教員として生涯を終えた人でした。名前で検索してみると黒田首相が染谷徳五郎さんを教諭に任命した「染谷徳五郎東京高等女学校教諭被任ノ件」という書簡が残っていました。
この頃は教職にいて学歴がのこっていると、その人の軌跡が追えるんですね。何とも言えない気持ちになります。

藤丸さんのモデルは田中延次郎(市川延五郎)

藤丸さんのモデルは市川延次郎です。改名して田中延次郎となりました。作中でキノコの研究をしたいと言っていましたが田中延次郎は日本における最初の近代菌類学書「日本菌類図説」を執筆したことで名を残しています。彼も東大を卒業し実際に牧野富太郎の植物学雑誌の刊行に力を貸しています。自身もキノコの新種2種を論文記載し、イギリスの雑誌に転載されるなど功績を上げました。
日本菌類図説の出版、論文の発表にも尽力、愛知県桑樹萎縮病試験委員などを務め植物病理学の分野で働き、自費でドイツミュンヘン大学にも留学、酵母の研究をするなど華々しい経歴です。
しかし桑樹萎縮病調査会の廃止、就職口がなく妻も亡くすなどの不幸に恵まれかつ自分も精神病を患ってしまい最後は精神病院で没するなど悲しい終わりを迎えました。
藤丸君が心労が重なるとおなかが痛くなる、精神面が弱い描写はここから来てるのかもしれません。

次回:らんまん第41話はこちら

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