らんまん第48話ネタバレ感想「主従関係がおわるとき」

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前回、石版印刷の技術を得るべく大畑義平(奥田瑛二)の元で働き始めた万太郎(神木隆之介)、しかし砂まみれで帰ってきた万太郎に竹雄(志尊淳)は峰屋の当主が見習いからなんてと受け入れることができませんでした。翌日竹雄の口から出たのは佐川に帰ろうと思うという言葉でした。

らんまん第48話ネタバレ感想「主従関係がおわるとき」

前回、神田錦町の石版印刷所で石版印刷の技術を得るべく働き始めた万太郎(神木隆之介)、しかしその浮世離れした性格は少なからず反感を買い、初日から鮮烈な歓迎を受けることになりました。砂まみれで帰ってきた万太郎に竹雄(志尊淳)は峰屋の当主が見習いからなんて、自分がついていながら、と受け入れることができませんでした。印刷所は住み込みだからこの長屋を出ようかなという万太郎と、いつまでも心配な竹雄との溝は埋まりそうにありません。翌日、竹雄の口から出たのは「佐川に帰ろうと思う」という言葉だったのです。

竹雄の言葉に衝撃を受ける万太郎でしたが今の万太郎には拒絶出来るほどのものはありませんでした。なんとか受け入れようとする万太郎に竹雄は「嘘です。わしの気持ちがわかりましたか。昨日の住み込みをするという言葉の御返しです」と平然と言ってのけました。万太郎が早く前にすすみたい気持ちはよく理解しています。しかし張りつめていては早く走ることは出来ない、健やかに楽しく笑いながらの方がよほど先にいけるのだと戒め、そしてもう万太郎のことを当主とは思わない、ただの槙野万太郎として接するのだと笑い始めて「万太郎」と呼び捨てにするのでした。

夕方、印刷所では宮本晋平(山根和馬)が工場主の大畑義平(奥田瑛二)に鉄道のチラシを印刷させてくれと詰め寄っていました。しかし煙を表現する工程はお前にはまだ無理だと受け入れてもらえません。18時を超え、まだ万太郎が来ないという義平に晋平は「あいつはもう来ません」といい、「なぜだ」と問答しているところに万太郎が訪れました。
「今日は砂をかぶっても平気な格好です」という万太郎に義平が怪しみ、どういうことだと問い晋平は急いで万太郎と連れ出しその様子を心配げに前田考二郎(阿部亮平)が見ていました。

懸命に雑務をこなす万太郎は前田の工程が気になり声を掛けます。前田は刷りおわりまた研ぎからだと返し、この石は石灰石で日本のものではない。目の細かいドイツのバイエルンから取り寄せたもので鳥の化石が取れた採石場の石なのだと教えてくれました。万太郎はその化石がアルケオプテリクス・リトグラフィカですかと答えさすが学生さんだと褒められるのです。
前田は丁寧に、石をする工程に必要な砂を説明、回数をこなすごとに砂は細かくなっていき、一粒でも違う砂が混じると石版に傷がつき最初からやり直しになるのだといい石版印刷の繊細さにことさら関心するしかありません。一つの石を刷るのに30分、そして棚にあるものを今日はすべて刷るのだと言う前田に万太郎は感嘆するのでした。

しかし出来上がった石版をつるつるだとなでてしまった万太郎、指の跡がつく!と怒られ宮本にもどやされるのでした。

一方、寿恵子(浜辺美波)はクララ(アナンダ・ジェイコブズ)の元でダンスのレッスンを受けていましたが、格好はサマになってきたものの踊るたびに相手の足を踏んでしまうようで前途多難です。クララは体幹がまだ備わっていないのだといい寿恵子にストレッチをさせますがそれもまた未知の体験でした。
夜更けまで練習する寿恵子に高藤(伊礼彼方)は9月に舞踏練習会の発足式を行い寿恵子にダンスを披露してほしいと告げます。あと一か月しかなしい殿方と躍ったことがないと言う寿恵子にその際のパートナーは自分であると高藤は笑い、寿恵子が懸命に多文化を学び外国人を理解しようとする姿勢を褒めます。そうして横浜に西洋建築の家があるからそこに住まないか?といい寿恵子の手の甲に口づけをするのです。人生のパートナーとして迎えたいと言いましたが、それは日本風に言えば妾になれということに等しかったのです。
高藤には妻・弥江がいましたがそれは親が決めた結婚、「妻」としてそこにあるだけだといい舞踏練習会の発足式の後に返事を聞かせてほしいとその場で即決を求めませんでした。

深夜、印刷所ではイチ(鶴田真由)が夜食を用意してきました。仕事に追われすっかり汚れた顔の万太郎をいい顔になったと義平はいい、義平の娘・大畑佳代(田村芽実)は反抗期なのか砂まみれで汚いくさいといって去っていきます。しかし印刷所のメンバーは馴染んだ万太郎の顔に和気あいあいと笑うのでした。

そうして本日、家に戻った寿恵子は母・まつ(牧瀬里穂)に預けた八犬伝の本を返され、万太郎が今日も来なかったことを知ります。八犬伝の本をなでながら、高藤の誘いを思い出し苦悩するのでした。

前回:らんまん第47話「交錯する想い」
次回:らんまん第49話「季節は廻り」

らんまん第48話ネットの反応「妾として囲っといて人生のパートナーなんてあるかい」

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(佳代っぺ悪態ついちゃって、万太郎に惚れたりするんか?)
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ダンスレッスン頑張る寿恵ちゃん、高藤にそういう意味で気に入られていた…やっぱり… そもそも寿恵ちゃんが妾の子だし、なんか因縁感じるな
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あー。寿恵子さんも万太郎が洋装だから、洋装をしてみたかったのかもね。
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#らんまん パートナーと言えば、高藤~!妾として囲っといて「人生のパートナー」なんてあるかい。パートナーは対等な関係であるべきなのに、妾って時点でこっちは格下やないかい。兎に角、こーゆーこと言う輩は男として本当に信用しちゃ駄目!!!
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らんまん、竹男の万太郎への「若が笑うたら皆んな笑顔になる。誰のことも幸せにできる。ちゃんと寝て食べてピカピカ笑うちょってください」という言葉
私の推しも私にとってそういう存在だし、笑顔でいてほしいと思う。
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正妻ならどんなに不仲でも別れるには手続きも要るし家のひとつも貰えるはずだけど、お妾さんはポイ捨て可だからな。やだやだ。 #らんまん
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あふれんばかりの情熱と膨大な知識、そして植物画の技術で万太郎が植物学の未来を切り拓こうとしている時、ちょうど日本で石版印刷の技術が広まりつつあった…。
そのことに、運命を感じます。やっぱり植物の研究は万太郎の天命で、蘭光先生が言っていた「金色の道」なんですよね🍀
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我「親の決めた、なんなら式の日に初めて会った相手なれどお互いの歩み寄りや奇跡の化学反応の結果ラブラブ夫婦に」展開大好きっ子、故に高藤殿には少しく落胆せり…「愛する努力」はちゃんとしたのかなあ、奥さんも綺麗な人じゃないですか…「近代(西洋)化」ってそういうトコロからやない?
#らんまん

高藤さんがエロ紳士とかゲス藤とか散々な言われようで、ジャイアン役の木村昴さんにも似てるという話と、河合克夫さんなすび説で盛り上がっていました。そして竹雄の推しがつくづく万太郎なんだなぁというツイートも印象的でしたね。
一方脚本家の方が、万太郎がこの時期に生を受け、同時代に石版印刷の技術が広まったというのはもう天命であるという考察があったのには私も脱帽いたしました。

らんまん第10週まとめはこちら

らんまん第48話ネタバレ感想考察「なすびにあらず!河合克夫さんは漫画家です」

画工・定春役の河合克夫さん=なすび説が非常に根深いですが、なすびさんではありません。ご本人もなすび説が流布してることをツイートしてるのが面白いです。立教大学在学中に劇団「パラノイア百貨店」を手伝いはじめ、松尾スズキ、宮藤官九郎などと出会ったことをきっかけに俳優としても活動っていう経歴もまた面白い方です。大学時代の出逢いって重要なんですね。

漫画家としてはしりあがり寿賞を受賞というのがいかにもな感じ。画工という役どころもぴったりです。
漫画家さんというのは一世を風靡するといつの間にか消えているパターンが多いと言いますが、河合さんはコンスタントに作品を発表し近年ではコミカライズを担当しておられたり順風満帆なご様子です。
らんまんは誰かが登場するたびに話題になりますし考察が盛んになります。次回、次々回に石版に描くシーンが出ると思いますが河合さんとどう掛け合うか楽しみですね。

次回:らんまん第49話はこちら

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