らんまん第123話ネタバレ感想「すべてを奪うその揺れに」

らんまん

前回、徳永教授(田中哲司)に辞表を提出し大学を去った万太郎(神木隆之介)、そこで入れ違いのように再会する佑一郎(中村蒼)と「離れていても目指す場所は同じ」と確かめ合うのでした。

らんまん第123話ネタバレ感想「すべてを奪うその揺れに」

前回、徳永教授(田中哲司)に辞表を出し、神社合祀令に反対する運動をすると決意を伝えた万太郎(神木隆之介)、徳永教授にはそれ以上止めることができず、大伴家持の和歌を言い合って互いに別れるのでした。
そして入れ違まで生きてほしいと願った通り娘は健やかに成長し嫁いでいくのでした。

大正12年9月1日、朝から不穏な天気のはじまりでした。
植物採集から戻った万太郎は、生まれた孫・虎太郎(森優理斗)が手にした猫じゃらしを二人で標本にしていました。標本にすればいつでもみれる

外国にも送れる、と教えるのです。
もうすぐ神戸の永守(中川大志)の許へ行くためお土産を百貨店で購入し下準備に入っていた寿恵子(浜辺美波)、そして永守に渡すための標本の荷造りの大詰めに入っていた万太郎。
それぞれ昼を迎え昼食を作り始めた頃、急に大きな揺れが槙野家を襲います。

そう関東大震災です。古い十徳長屋は一たまりもありませんでした。寿恵子はとっさに竈の火を消し、千歳は息子の上に覆いかぶさり揺れをしのぎます。万太郎は標本の山に埋もれ、妻の名を叫びました。

一度揺れが収まり家族が合流するとまた大きな揺れが。万太郎は逃げようと叫ぶ千歳を振り切りいくつの標本を背負います。十徳長屋は崩れ落ち、上野のほうからは火の手が上がり、大学で標本を保管してもらうどころではありませんでした。

百貨店勤めの千鶴(本田望結)も合流し、息子二人と虎鉄(濱田龍臣)の安否もわからぬまま逃げるしかありませんでした。ひとまず渋谷の店に逃げる槙野家、道中は大混乱の中でした。
大畑印刷所の義平(奥田瑛二)は命があるのに逃げるのは火消しの名折れだと消火活動に励みます。しかしこの大震災の犠牲者は4万人を超える大災害、昼時に火をつかっていたことがまた致命的だったのです。自然の力の前には統率が取れません。火事場泥棒も現れ避難は困難を極めたのです。

前回:らんまん第122話「離れていても私たちは」
次回:らんまん第124話「カタバミは咲く」

らんまん第123話ネットの反応「揺れ、逃げ惑う人、火事場泥棒…描写がえぐい」

らんまん第25週まとめはこちら

らんまん第123話ネタバレ感想考察「義平さんが元火消し設定なのはこのためか」

今回は関東大震災の描写が生々しく描かれましたね。もう少しさらっとすると思っていたので驚きました。
千歳と結婚した虎鉄は大畑印刷所で働いているという設定でしたが、この震災にあたり義平が再登場しました。義平は逃げることなく、命があるのに逃げたとあっては町火消しの名折れだ!と逃げることはせず、消火活動に走りました。
牧野富太郎が印刷技術を学んだ場所は確かに神田の印刷所でした。そして、震災中延焼を免れた場所が神田です。この神田が住人達による自主的なバケツリレーで延焼を食い止めたという話が残っています。
牧野富太郎が神田の印刷所で仕事をした。そして印刷所の主が町火消しであったとしてこの震災につなげたのは素晴らしい伏線です。
らんまんの脚本は後になればなるほど伏線がここで?ということろで活きてくるのが素晴らしいですね。

次回:らんまん第124話「カタバミは咲く」

コメント

タイトルとURLをコピーしました