前回、18歳を迎えた万太郎(神木隆之介)は青年となっても未だ当主としては頼りなく祖母・タキ(松坂慶子)らをやきもきさせる日々、その裏で姉・綾(高橋真彩)は頼もしく弟を支えています。綾に急接近する幸吉(笠松将)、それに危機感を覚える竹雄(志尊淳)、そんなことはつゆ知らず万太郎は内国勧業博覧会にかこつけて東京に出ることに心躍らせているのでした。
らんまん第12話ネタバレ、感想「綾の葛藤」
前回、万太郎(神木隆之介)は内国勧業博覧会に峰屋の酒を出展するべきだ!と熱弁、タキ(松坂慶子)を説き伏せ東京行きを勝ち取りました。
一方、女であるが故に酒蔵に入れない綾(高橋真彩)に、酒の作り方を教えることで、幸吉(笠松将)が急接近します。
綾も年頃で縁談がたくさん舞い込んでいる日々、番頭の息子・竹雄(志尊淳)は危機感を覚えるのでした。それは番頭の息子だからなのか、何か別に想いがあるのか、成人して皆それぞれの岐路に立とうとしています。
内国勧業博覧会への出展に沸く峰屋、そこに小学校時代の校長(谷川昭一郎)が万太郎へ教員の誘いを持ってやってきます。小学校を中退している自分はと難色を示す万太郎ですが、市蔵(小松利昌)く峰屋の従業員一同は「これでうちの当主を昼行燈とはいわせない!」と乗り気です。
しかし万太郎は東京で心の友という植物学者たちに会うつもりでその話を竹雄にするのです。浮世離れした万太郎に校長も首を傾げありゃアホだな…といったん峰屋をあとにするのでした。
綾(高橋真彩)は美しい晴れ着を着飾り祖母・タキ(松坂慶子)と人力車に乗ってお見合いの場に向かいましたが乗り気でない綾は縁談の場を壊しタキを激怒させます。
放心したように一人神社の木の下で寝転がる綾を竹雄(志尊淳)が気づかわし気に寄ります。
縁談相手はいい人だった。40を超えたくらいで前妻とは病で死に別れ、綾が嫁いで来たらなにもしなくていいと言ってくれた。しかし綾はその席で酒を口にし、峰屋の「峰の月」の方が美味しい、博覧会に出たら峰屋が一等を取れるだろうかと熱弁し相手を悲しませてしまったというのです。
綾自身、そんなことはせずおとなしくしていれば結婚はすぐに決まることはわかっていました。それでみんな幸せになるとも。
ですが我を抑えることはどうしてもできなかったのです。綾の苦しい心内を何も言わず聞く竹雄もまた複雑な思いを抱えていました。
知ってか知らずか、その間綾は酒造りの工程を教えてくれると言った幸吉(笠松将)と急接近していました。麹について教えてもらううちに、麹の味をもう少し変えて少し辛口の峰の月を作ってみたいと目を輝かせる綾。幸吉はその熱意に押され親方に口きいてくれると言います。
幸吉がくしゃみをすると綾は躊躇なく自分のマフラーを幸吉にかけてやるほどすでに心を砕いていました。
その姿をまた目撃してしまうのは竹雄、彼の心の中はますます複雑になっていくのです。
竹雄の悩みを知りもしない万太郎は部屋中に書物を広げ植物への情熱を向けていました。竹雄はあきれきって「若は人に関心をもつことはあるのか?」と聞くと万太郎の口からでるのはやはり「心の友」であるあったこともない植物学者の名前。せめておなごに興味を持てと竹雄がたしなめますが、万太郎は植物を女性に見立てて美しいと言うに留めるので、竹雄は放すのが馬鹿らしくなってしまうのでした。
春が来て、その年の「峰の月」が完成しました。杜氏、蔵人一同、そして峰屋の人間があつまり品評会をします。峰の月の出来は杜氏、蔵人の努力によって最高の出来でした。
綾は自分がひそかに作らせた辛口の酒を皆の前に出しました。博覧会向けに一口で忘れられない味をという意図で作った、試してもらえないかと言い、万太郎も一口だけと助けようとしますがタキは激怒します。
タキは一所懸命に作ってくれた杜氏らの手前、綾の酒を試すわけにもいきません。もし上手かったら杜氏等の面目を潰すことにもなるのです。
結局試飲されることもなく峰の月が博覧会に出されることになり綾は肩を落とします。自分の想いに巻き込んでしまったと幸吉に謝罪しますが、幸吉は試すことは楽しかったと慰めます。
「綾様の気持ちはようわかっちょりますき」
幸吉はそう言って、あの酒蔵に入った日に綾が落としてしまったかんざしを懐から出しました。ずっと返すことができなかった、あの頃のまま綾が酒造りに情熱を持っていて嬉しかったという幸吉に綾の瞳は潤むのでした。
様々な想いをはらみ、内国勧業博覧会に行く日が来ます。初めての東京行き、万太郎は竹雄を連れ立って旅路に着きます。若い二人の目はきらきらしているのでした。
前回:らんまん第11話「峰屋の酒を博覧会に」
次回:らんまん第13話「運命の人」
らんまん第12話ネットの反応「幸吉かっこいい竹雄可愛い」
綾様と結ばれて欲しいなぁ
淡いうすい 三角関係やん😣
長女の方 可愛いもんなぁ🤗
女というだけで、こんなに差別されるなんて辛すぎる。
万太郎よりずっと家業のことを考えてるのに!
おばあちゃん、ちゃんと見て欲しい。
今回は三角関係がより濃く表現されていましたね。ネット上では竹雄が報われてほしいと言う意見と幸吉のいい男っぷりにやられてる意見と半々といった感じでした。
さっとあらすじを読みたかったらこちら
らんまん第3週あらすじまとめ
らんまん第13話ネタバレ感想考察「史実の妻、牧野猶の存在は抹殺か」
今回は綾、竹雄、幸吉の三角関係にクローズアップされていましたね。今のところ綾の心を理解しているのは幸吉でしょうか。蔵人と蔵元の娘との恋愛って認められるんでしょうか。
竹雄と幸吉、どちらが綾に選ばれても幸せになってほしいものですね。
さてこの頃ですが、万太郎のモデルである牧野富太郎は親類の娘牧野猶と結婚しているはずですが、万太郎の親族で出てくる女性の中に猶をほのめかす存在はいません。
次回にはもうヒロインが初登場しますしもう出演は絶望的でしょう。
多分ヒロインを浮きだたせるために、峰屋時代の妻の存在は消しているのでしょうか。そう考えるとかわいそうですね…。
この頃の富太郎は作中と同じく植物に没頭しているので報われない結婚生活だったのではないでしょうか。
コメント